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2009-08-01 | art

写楽に興味はなかったが、行ったらたまたまやっていたので折角なので見てきた。

看板には「幻」「世界初」「初里帰り」「写楽の肉筆画」という文字が躍っている。なにやらすごい浮世絵展らしい雰囲気が伝わってきたが、「東洋かぶれの外国人の浮世絵コレクションか」くらいのお気楽な気分で会場へ足を踏み入れた。
「写楽 幻の肉筆画」とでかでか書いてあるので、「写楽」作品を中心とした展示会かと思いきやそうではなく、アジア美術コレクターのギリシャ大使・マノス氏が19-20世紀初頭にかけてパリやウィーンで収集した美術品をギリシャへ持ち帰り、コルフ島にあるアジア美術館に保管されていた美術品群で、1世紀以上経ってようやく日本の調査団がはいり、その質と価値の高さを発見してめでたく日本で公開とあいなったそうだ。北斎や歌麿、豊国など日本史教科書にも載ってる有名絵師の浮世絵などが所狭しと約120件、歴史的資料としても貴重なコレクションだった。

その中でも目玉だったのが「写楽の肉筆画」。どうして「幻」なのかは、写楽自体が謎の人物であることから始まって、木版画(錦絵)ではなく、肉筆画であったこと、その肉筆画が写楽が忽然と存在を消してから描かれたものであることからきている。
そもそも、その肉筆画(扇子に描かれた絵)が本当に写楽によるものなのか、という鑑定から始まるが、それは7月18日テレビ東京系「美の巨人」で放送されていたので、多分ほぼ間違いなく、写楽の肉筆画だと思われる。

それまで「写楽」の浮世絵は好みでなかったから、興味もたなかったが、「謎の人物」というキーワードに突き動かされて、専門家素人多くの人が取り憑かれている「写楽とは誰だ?!」ミステリーに私なりに妄想してみた。

写楽ミステリーに関するwebサイトも数多くあるが、分りやすかったのが↓のサイト
謎の浮世絵師・東洲斎写楽

写楽は写楽という独立した絵師ではなく、著名な絵師や作家の変名だ、という推理が一般的なようだ。私も調べれば調べるほど感情移入してしまって、写楽が活躍した10ヶ月間に係わる人々のうちの誰か、だと(おもしろいよなー)思い始め、夜な夜な史実と浮世絵史をちょこっとずつ調べて、妄想しながら眠りにつくような日々を送っている。←バカ

ということで、これからwho is syaraku? を書いていこうかと思う。
長くなるかもしれないので、今回はここまで。
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