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A.Warhol 15minutes eternal at Mori Art Museum

2014-04-20 | art
アンディ・ウォーホル展 永遠の15分
森美術館 2014年2月1日-5月6日
展示スペース見取図

 森美術館の10周年記念展になったのが、ポップアートの祖アンディ・ウォーホル。
 ちょっとでもアートに関心のある人なら誰でも知っていて、崇め奉られていますが、正直私はあんまり好きではありませんでした。といっても、彼の作品で知っているのはヴェルヴェット・アンダーグランド・アンド・ニコのアルバム・ジャケットの「バナナ」のイラストや、スープ缶、マリリン・モンローなど有名人のド派手な色のシルクスクリーン作品くらいです。英マンチェスターあったクラブFACTORY(インディレーベルでもありました)は彼のアトリエの名前から拝借したとか、作品とは関係ないことは知っていても、実際ちゃんと作品を見たことはありませんでした。
 まだ見に行くか迷っていた時、チラシの整理をしていたら昔のウォーホル展の半券を見つけました。色が違いましたが、今回の展覧会のチケットとほぼ同じデザイン。いつ行ったのでしょうか。全く記憶にありません。でも半券があるということは、見に行ったはずです。自分ひとりで行ったはずないのですが、誰と行ったのかも思い出せません。行ったことさえ思い出せないほど、私にとってウォーホルの作品は印象の薄いものだったということなのでしょうか。いえ、おそらく私の頭が悪いせいでしょう。ちょうどラジオの語学番組のトピックにもなっていて、少し知識もついたので行ってみました。
 ポップアートと言えばカッコいいですが、訳すと「大衆芸術」。どこか江戸浮世絵と似たものなんじゃないか、と思いつつ、彼の初期作品から観ていきました。
 ウォーホルは最初から金髪のカツラをかぶったアーティスティックな人物、と思っていましたが、最初はちゃんとした会社人間で、就職活動している時や広告会社勤務時代の体験が、彼をポップ・アート(大衆芸術)という分野に向かわせたということに、ちょっと驚きました。彼も努力の人だったと知って、少し親しみが持てるようになりました。
 この展覧会は、ウォーホル作品展覧会の中でも最大規模だそうで、絵画だけでなく、写真や映像、再現されたシルバー・ファクトリーや生前集めていた様々な品物も展示してあり、作品が好きになれなくても興味深く見ることができました。彼のコレクションの中に、日本を観光した時買ったと思われる品々もあり、広重・写楽・歌麿の浮世絵図録や、古書店で売っていそうな複製浮世絵などが混じっていました。方法は違っていても、同じ版画の大量生産品なので関心があったのでしょう。
 彼の残した言葉に「15分間の名声―In the future,everyone will be world-famous for 15 minutes.」というのがあるのですが、皇居の二重橋を背景に連れの人たちと並んで写ってるウォーホルは、普通の外国人観光客のおじさんに見えて、それまでの異次元のアーティストというイメージが薄れ、15 minutes of fameの真意が何となくわかったような気がしました。
 ミュージアムショップには、たくさんのグッズが売っていましたが、私が気に入ったグラフィックデザイナー時代に制作したメルヘンチックなイラストを使用したグッズはなく、少々がっかりして何も買わずに帰りました。
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