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anatomical figures

2010-01-13 | art
これも、ウエルカム卿のコレクションの興味深い代物です。
 
 16世紀から18世紀にかけておもにフランス、ドイツ、イタリアで作られた20cmほどの象牙製解剖模型です。
 右画像の人形の腹部を開けた状態が左の画像です。胃腸と肺の部分も取り外しできるようになっており、女性は胃腸の下に子宮と胎児の模型があります。
これは男女(多分夫婦なのでしょう)が枕付きベッドに横たわっているものですが、女性の模型だけの場合が多く、Brothers Quayの「ファントム・ミュージアム」に登場する模型も女性のみです。そして女性は必ず胎児が入っています。

 人体解剖模型としては、内容がおおざっぱで臓器も少ないことから、医学用というよりは、男女の体の違いや妊娠のメカニズムを教える為に作られたものと推測されているそうです。

 それにしては、模型の台など装飾的でコレクション用だったんじゃないかと私は思いましたが、製作目的はいまもって不明なんだそうです。

 「ファントム・ミュージアム」では、他に男女の営みを現した中国の小物などエロティックなコレクションが他にも紹介されていましたし。

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