近くのお寺の境内での出来事。
最初、見た時、これって何の実?? と、思った。
実は、1.5cmほどの紫色がかったタマゴ形。
葉っぱは楕円形で少し厚みがあって、緑色。
実の成る木を見ると、なんと柊(ヒイラギ)だ。
かなりの古木で幹は直径20cmほど、樹高は2mほど。幹から伸びた枝には、このトゲの無い葉っぱが・・・。でも、もう一つの枝には、トゲのある葉もあって、ここにも実が成っている。
もちろん、ヒイラギの実を見るのもはじめてで、葉っぱの丸いヒイラギを見るのもはじめて。
調べると、ヒイラギは若木の間は葉にトゲがあり、古木になると葉にトゲが無くなるという。
人間と同じなのかなぁ・・・なんて、思ったりするが・・。すべてがそうなるとは限らないから・・・よけい人間とおんなじ。
でも、若いときから葉が丸くて先端だけ尖った葉をつける「ヒトツバヒイラギ」というのがあるらしい。
また、葉が円状でトゲの無い葉をもつ「マルバヒイラギ」もある。
そして、葉が亀甲状で、トゲの無い角ばった葉をつける「キッコウヒイラギ」というのもあるという。
「ヒイラギモクセイ」というモクセイ科もあって、ヒイラギとギンモクセイの交配種もある。
「セイヨウヒイラギ」・・・クリスマスホーリーと言われるものもある。これはモチノキ科であって実は赤くなり、ヒイラギ科ではない。
トゲトゲを取った丸い葉っぱになれば、ヒイラギの名を返上しなければならないのでは・・・。
葉のトゲに触れるとヒリヒリ痛むことを「ひびらぐ」と表現し、それが転訛して「ヒイラギ」となったのだから・・・。
わが家にも、ヒイラギはあるが、実を付けない種類らしい。花が咲けばその甘い香りがするため知っているが実は見たことなく・・・今日、新しい発見となった。
▲最初に見た実と葉っぱ・・・これって、何の実??
▲周りの葉っぱは、少し虫に食べられていて変形しているが・・・それでも丸い葉だ。
▲少し離れた枝にも同じ実が成っている・・・・でも、葉っぱはトゲトゲのある「ヒイラギ」だ。
ヒイラギは若い時にはトゲがあって、老いて丸くなると言いますネ。
人間と同じで若くして丸い者もおるんですネ
可愛い実が生るのですね。プルーンを小さくしたようで、おいしそうに見えますヽ(^。^)ノ
ヒイラギは古木になるとトゲが無くなる・・・・・初めて知りましたが、見習いたいですネ(笑)。
詩人 薄田泣菫(岡山)の「冬の鳥」という詩の中に
雪の降る日に柊の あかい木の実がたべたさに
柊の葉ではじかれて ひょんな顔する冬の鳥
泣くにや泣かれず、笑ふにも
ええなんとせう、冬の鳥
と在りますが、何故か此の詩を通じて、ヒイラギが印象に残ってます。