スターアニスの 『大和路 里の光彩』

アーカイブ中心の風景写真、趣味の書・刻字など・・いろいろと楽しんでおります。

ご無沙汰です! 感動です!

2012-06-14 21:05:27 | 出来事


3週間近く、休んでおりました。
体調が悪いわけでなく、地元ボランティアが忙しくて・・・なんて言えば格好良いのですが・・・程々の忙しさだったもので・・。
一度、キーボードに向わなくなると、ダメですね。
ネタがない、早朝の撮影がキツイ・・・となると、ますます遠ざかります。
根気・ヤル気が薄れてきた証拠デショウカ・・・ネ。

さて、今日は少しユトリが出来たため、最近の出来事を綴ります。

確か10日の日曜日だったと思われますが、地元の知人からの電話の誘いですぐ近くの古墳を見てきた時のことです。

何しろ、誘いの電話口からは、かなり興奮気味で・・・。『凄いものを見つけた!』と・・・。
この知人は、地元の歴史博士と共に、この古墳への道を確保に行っていて、その現場からのレポートだったのです。
雑木と笹が生い茂り、古墳に辿り着けない状態がここ何年も続いていたため、そのボランティア作業に出向いていたのです。
そして道が開け辿り着いた先に、素晴らしい古墳・・・。
はじめて見る古墳があまりにも見事だったため、電話をくれたのです。

早速、地元の古墳博士と連れ立って、急遽、現場へ。この古墳博士も・・・既に電話を受けて興奮気味の様子。

古墳までの道(笹や雑木が生い茂っていたのを刈られたため、道となっている)を進むと、真正面に見事な形の古墳が目に飛び込んできました。
周りが片付けられているせいか、確かに『凄い!』と、叫んでしまうほど。

古墳博士はこの古墳については勿論ご存知で、十数年前からトタン葺きの小屋が倒壊し入口に設けられていた鉄柵も倒壊し、横穴式石室の入口を塞ぎ、中を見ることが出来なかったという。

小屋と思われるものが、羨道部に当たるところに建てられていた小祠らしく、続く石室の内部には何らかを信仰をされていたのか二体の石造仏が祀られています。
ちょうど形の良い石窟の中に祀られているようです。

古墳博士と歴史博士は、朽ちて倒壊してゆく石室を案じて、早く何とかして欲しい・・と、その関係先に申し入れされていたそうですが、今日に至っているとのことです。
『綺麗な石室の姿だ・・・感動するなぁ!』と、言いながら・・・持参のノンアルコールビールで、一同乾杯!!

今回、二人のボランティアの力で、朽ちた小祠も取り除かれ、石室回りの枯れた大木もチェンソーで倒され、石室上部の雑木や笹が刈り取られ、方墳の姿とわかるまでになりました。

それにしても、見事な石積みです。石は榛原石とかでレンガ状のものを左右の壁から一段ずつ漆喰(しっくい)で固め少しずつせり出し、最上部の天井には大きな石を置いて蓋をしているようで、家型の天井となっているのです。小さな石の積み上げで・・・家を造る・・・見事な仕事です。

近くの「忍阪古墳公園」にも、榛原石を積んだ古墳はあるのですが、ごく一部しかなくて想像すら出来なかったのです。

それがこんな綺麗な形をしたものがあるとは・・・またこのまま放置しておいていいものか・・・。
古墳ファンならずとも、形あるうちに、保存して欲しいと願うものです。
貴重な国の財産・・・朽ちていくのを黙ってみているわけには・・・いけない。


この古墳とは、桜井市浅古にある「舞谷古墳」です。
磚積系横穴式石室の中でも特に精巧に造られたものとして一見の価値ありと、言われています。
久しぶりに、感動しました。


▲道なき道を、草刈り機で刈りながら・・・道がつけられました。


▲朽ちた小祠は片付けられ、羨道部から石室の奥まで見られます。


▲この形・・・見事に造られています。


▲天井部のアーチが綺麗です。



▲心優しい、歴史博士が見つけられたヤマユリ。石室の前に刈られずに一輪だけ咲いていました。(バックの黒いところが石室です。)

コメント (6)
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