全国各地にも似たような神事があると聞きます。
昨日、明日香の「栢森(かやのもり)」と「稲渕(いなぶち)」に伝わる『カンジョ掛神事』と言われている綱掛け行事を観に行ったのですが・・・・。
ところが時すでに遅し・・・・神事が行われたのは11日と12日、一日遅れで・・・残念!
以前、よりりんさんのブログで知り、この神事の綱編みや祭典の様子を見たかったのですが、今年も出遅れてしまいました。
真新しく張られた「男綱」と「女綱」だけを眺めることに・・・。
これらは両大字それぞれが行うものの一対の行事で、子孫繁栄・五穀豊穣を祈願するとともに、疫病などが道と川を通って侵入してくるのを押し止め、村人を守るための伝統行事なのです。
この綱掛神事は、『石舞台』から南側に位置する「栢森」と「稲渕」の両大字に伝わるもので、飛鳥川の上流にある「栢森」では飛鳥川の上に「女陰」を模った「女綱」を掛け、僧侶の法要による仏式で行われるとか。こちらが11日午後から女綱の綱編みと綱掛神事が行われたようです。
一方、1.5キロ下流にある「稲渕」では、同じように飛鳥川の上に「男根」を模った「男綱」が掛けられ、神主の祭典による神式で行われたのです。
こちらは12日午前に男綱の綱編みが、午後からは綱掛神事が行われたようです。
寒風が吹き渡る「飛鳥川」の上に、二つの綱が揺れていました。
思わず、手を合わせて「無病息災」を祈願してきました。
▲「栢森」では「女綱」が・・・。
▲「稲渕」では、「男根」を模った「男綱」が・・・
▲飛鳥川と道の上に掛けられ、50メートルほどの長さです。
▲仏式と神式・・・でも、どちらも無病息災・子孫繁栄・五穀豊穣を祈願するのです。