奈良出身の河瀬監督が地元にこだわり続けている作品の一つ「殯(もがり)の森」。
今日、特別試写会を観てきた。そして、監督と主演のうだしげきさん、尾野真千子さんの3人のトークショーも・・・・。
映画のストーリーは、奈良県東部・山間地のグループホームで暮す認知症の70歳の老人と、子供を亡くし夫と別れた新米・介護福祉士・真千子との、こころを通わす物語である。
若い介護福祉士と、老人との接触に戸惑いながらも・・・次第に打ち解け、老人の亡き妻が眠る山中にある墓を真千子と共に探しに出かけるが・・・車の脱輪というトラブルから、二人は山の中をさまよいながら、亡き妻の墓を見つける。
「介護を受ける者」と、「介護する者」、「先のない男老人」と「失望の若い女性」。まさに現代の抱える問題だ。
映画のストーリーは別として、言葉・会話の少ない出演者のセリフから、次のセリフ・映像が印象深く残っています。
<セリフ篇>
1.「こうしゃんなあかんってこと、ないから」
(自信を失う真千子を、主任の和歌子が元気づけるシーンで・・)
2.「土の中は気持ちいいなあ。土の中に入りたいなあ。」
(老人が亡き妻の墓の土を堀り、寝転ぶシーンで・・)
<記憶に残る映像>
1.「緑が波打つ茶畑」
(冒頭シーンの葬列シーンと老人と真千子の鬼ごっこシーン)
2.「スイカ畑と割れたスイカ」
(老人はスイカを盗み、それを割り二人で食べるシーン)
3.「鉄砲水」
(墓を探すうちに、豪雨となり二人を襲う。音響効果も良し)
4.「焚き火の中に浮かぶ濡れた二人」
(老人の背後から真千子が上半身裸になり暖をとるシーン)
※「人の命と老い、性の輪廻を描きつつ同化する」という監督の主張が伝わるシーンなのだ。
『トークショーでの拾い物』
①河瀬直美監督、うだしげきさん(ブック喫茶経営)、尾野真千子さん(西吉野村の出身)は、3人とも奈良県出身者。
②茶畑は、奈良市の東側、田原地区。
③鉄砲水のシーンは、東吉野村で撮影。
④観客席からはラストシーンですすり泣く人も・・・。(客席にいた、うだしげきさんも・・・今回で泣くこと10回目とか)
⑤グループホームは、廃屋になったものを改装したもの。
⑥真千子さんは、演技勉強のため、1ケ月ほど、映画セットの個室で生活させられ介護福祉の仕事を覚えたとか。
⑦痴呆老人役づくりのため、うだしげきさんは、実際の介護老人センターで働き、痴呆者の目・口・首・手の動かし方を学んだとか。
まあ、「人の命と老い」をテーマとすることから、全体に重く・暗い映像となりますが、「緑色の茶畑・クマザサ、立ち枯れの老木などの自然の美しさ」が随所に観られます。
老人が最後に述べる・・・・・・「土に入りたいなあ。」
映画を観た人からは、この言葉に共感を覚える人が多いという。
私も、その一人でした。
私は、この程度の感想しかお伝えできません。他の見方も出来ると思いますが・・・。
さて、貴方なら・・・どう思われますか?
「殯の森」上映のあと、河瀬直美監督、主演のうだしげきさん、尾野真千子さんの3人のトークショーも・・・・。
今日、特別試写会を観てきた。そして、監督と主演のうだしげきさん、尾野真千子さんの3人のトークショーも・・・・。
映画のストーリーは、奈良県東部・山間地のグループホームで暮す認知症の70歳の老人と、子供を亡くし夫と別れた新米・介護福祉士・真千子との、こころを通わす物語である。
若い介護福祉士と、老人との接触に戸惑いながらも・・・次第に打ち解け、老人の亡き妻が眠る山中にある墓を真千子と共に探しに出かけるが・・・車の脱輪というトラブルから、二人は山の中をさまよいながら、亡き妻の墓を見つける。
「介護を受ける者」と、「介護する者」、「先のない男老人」と「失望の若い女性」。まさに現代の抱える問題だ。
映画のストーリーは別として、言葉・会話の少ない出演者のセリフから、次のセリフ・映像が印象深く残っています。
<セリフ篇>
1.「こうしゃんなあかんってこと、ないから」
(自信を失う真千子を、主任の和歌子が元気づけるシーンで・・)
2.「土の中は気持ちいいなあ。土の中に入りたいなあ。」
(老人が亡き妻の墓の土を堀り、寝転ぶシーンで・・)
<記憶に残る映像>
1.「緑が波打つ茶畑」
(冒頭シーンの葬列シーンと老人と真千子の鬼ごっこシーン)
2.「スイカ畑と割れたスイカ」
(老人はスイカを盗み、それを割り二人で食べるシーン)
3.「鉄砲水」
(墓を探すうちに、豪雨となり二人を襲う。音響効果も良し)
4.「焚き火の中に浮かぶ濡れた二人」
(老人の背後から真千子が上半身裸になり暖をとるシーン)
※「人の命と老い、性の輪廻を描きつつ同化する」という監督の主張が伝わるシーンなのだ。
『トークショーでの拾い物』
①河瀬直美監督、うだしげきさん(ブック喫茶経営)、尾野真千子さん(西吉野村の出身)は、3人とも奈良県出身者。
②茶畑は、奈良市の東側、田原地区。
③鉄砲水のシーンは、東吉野村で撮影。
④観客席からはラストシーンですすり泣く人も・・・。(客席にいた、うだしげきさんも・・・今回で泣くこと10回目とか)
⑤グループホームは、廃屋になったものを改装したもの。
⑥真千子さんは、演技勉強のため、1ケ月ほど、映画セットの個室で生活させられ介護福祉の仕事を覚えたとか。
⑦痴呆老人役づくりのため、うだしげきさんは、実際の介護老人センターで働き、痴呆者の目・口・首・手の動かし方を学んだとか。
まあ、「人の命と老い」をテーマとすることから、全体に重く・暗い映像となりますが、「緑色の茶畑・クマザサ、立ち枯れの老木などの自然の美しさ」が随所に観られます。
老人が最後に述べる・・・・・・「土に入りたいなあ。」
映画を観た人からは、この言葉に共感を覚える人が多いという。
私も、その一人でした。
私は、この程度の感想しかお伝えできません。他の見方も出来ると思いますが・・・。
さて、貴方なら・・・どう思われますか?
「殯の森」上映のあと、河瀬直美監督、主演のうだしげきさん、尾野真千子さんの3人のトークショーも・・・・。