シトシト雨が降ったりやんだり・・・まさに梅雨入りの天候です。
庭の花たちもシットリ濡れてイキイキしている。
頭のスッキリしない私は、かねてから読みたかった高村薫さんの「土の記」上・下巻を3日間かけて一気に読んだ。
大佛次郎賞、野間文芸賞、毎日芸術賞の3冠を受賞した作品だ。
物語の舞台は、奈良県宇陀市大宇陀。いつも撮影に行く場所だ。
嬉(漆)河原、西山、半坂、馬取柿、宮奥、榛原、額井と・・・・知っている地名が次々出てくる。
そして、何よりも農業のことが詳しい。というか、水稲栽培について詳しすぎるほどの描写だ。
よくぞ、調べられたものだと・・・感心する。だから作家なのだが・・・。
加えて、難しい漢字が次々と出てきて・・・なかなか次の行に進めない。
スマホの「手書き漢字認識辞書」が離せないのだ。
それにしても、読み応えがあった。