いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

女性化する男達(第32編)

2005年08月02日 09時03分00秒 | 娘のエッセイ
 私の女友達のほとんどは同い歳なので、今年で二十七歳になる。独身・人妻・
ママありと賑やかだが、その中でも独身の友人同士が集まると、必ずと言ってい
いほど話題は男である。そんな彼女達の話と私自身の体験から、ふと面白い
発見?をした。

 私は、今おつきあいしている彼から、当初よく言われた言葉があった。それは、
『男まさりのともちゃん』である。何故かと言うと、私は港の女の子達のように、

”可愛く”男の腕にまとわりついたりしない。届くはずのない相手の肩に無理やり
手を回して肩を組んだりしてしまう。

 つまり、普通の男が女の子に対してする仕種を、いつのまにかしているからな
のだ。で、それを男が嫌がるか、というとそうでもない。結構楽しくやっていけたり
する。これは、女が強くなったというより、男が女性化したからではないか?
と私は思う。

 二十七にして自由の身である女達は、ほとんど一回以上は男で嫌な目にあっ
ている。そして、その相手はというと、女性化している男達なのである。
それも、変な所が女性化している男だ。

 友人のC子は、年下の男に別れを告げた時『金をくれ』と言われたそうだ。金で
カタをつけようという発想、これは本来、女のものではなかったか? 

また、私もある男に別れてほしいと言った時『俺の三年間を返してくれ!』と叫ば
れた。『私の青春を返して!』なんて台詞、女にだけ許された言葉ではなかった
のか?

 けれど、皮肉なことに、そんな女性達に安らぎを与え、優しく受け止めてくれる
のは、やはり女性化した男達であったりする。

 うまい具合に女性化して、心に柔軟性を持った新しい男達。彼らの存在は、
とても嬉しい。でも、ほんのちょっと「物足りない」気もする。

 だから、優しい男がなにかのひようしに『~しろよな』とか『~しようぜ』なんて
言葉を使うと、きゅん、と胸が痛んでしまうのかもしれない。
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