いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

若い僧侶の心意気

2006年03月20日 11時10分06秒 | 兎に角書きたいの!
 3月8日日刊紙に「ヒンズー教聖地で爆発 インドバラナシ 2ヶ所連続、
12人死亡」の見出しで、インド北部ウッタルプラデシュ州にあるヒンズー教
の聖地バラナシ(旧名ベナレス)で7日夕、著名な寺院で相次ぎ爆発…ブッシ
ュ米大統領の訪印に抗議したイスラム教徒らによるデモがヒンズー教徒との衝
突に発展し、死傷者が出たと報道されていた。
 今から10年程前になるだろうか北海道からでてきて横浜で僧侶の修行時代
にお会いした。彼が二十代後半のときだった。永平寺での修行を経て僧侶とな
り今37歳。全て借入金によるがお堂を建立し住職として色々と事情のある方
たちの供養に努めている。
 若き僧侶は、交通事故に合い入院、それが機縁で33歳の時に結婚された。
今ではご夫婦で仏事をつかさどっている。若き修行時代からの一部を垣間見て
いた私は今は驚きと感嘆の感慨を抱いている。独身時代、住職は、新聞などで
死亡事故多発を知り、その場所での供養・祈願を買って出て事故現場で読経を
あげ冥福を祈った。住職は、「自分も交通事故で重症を負った。友人を事故で
亡くしたこともある。事故が少しでも減るよう祈っています」との談話が日刊
紙に報道された。
 最近お会いして、ご夫婦で今年の2月インドへ行ってきた。今回爆発事故が
起きた場所でしたと聞いた。その地の紹介冊子を見せてもらった。1枚の写真
とその説明文に驚愕した。ここは、ヒンズー教徒の聖地でヒンズー川に面して
いる。布に包まれた遺体が担架に載せられての行列、川岸では、積み上げられ
た薪の上に遺体が載せられている。1枚の写真に8遺体が確認された。そして
聖なるガンジス川に撒布される。衝撃的な場面である。
 そして、インドでは、日本からの援助で建立された色々な構築物には大きな
看板が掲げられていたと言う。日本の援助に感謝しそれを利用する人達に一目
で分かるような場所に感謝の言葉が掲げられていると言う。このような話を聞
くと心地良い。かつ、インドにはスズキ自動車が進出しており、その評判がす
こぶる良く旅行者でもそれを肌で感じたと言われた。
 そのような話を聞いていた私は、一つのTV番組に目が止まった。3月14
日12ch放映のガイアの夜明け「眠れる巨像インド・乗用車でシェア50%ス
ズキの秘密」である。この放映内容ににインドと日本のいい関係を強く感じた。
東京裁判でも只一人インドの判事が日本の無罪を主張しこの裁判の無効を訴え
てくれた。このことについては、後日記述してみたい。
 若き僧侶は語る。インドへ行って、子ども達の目、輝いている生きた目にあ
る種の感銘を覚えた。それに引き換え、日本の若者達の目には輝きが見られな
い。これらの若者に、希望と生きる何かを与えたい。それには、北海道にある
場所をつくりそこで集団生活によりニート的人間に生きる何かを認識させて再
度社会へ送り出したい。などなどの夢を語ってくれた。
 若き僧侶の今後の活躍を期待したい。今の日本の現状を思う人たちは大勢い
るということも。

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