いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

山との出会い

2005年10月28日 09時02分05秒 | Weblog
 今朝も5時に起き、千波湖周辺を8km程ウォーキングする。澄んだ空気を胸一
杯人様より先に戴くなんて、何と贅沢な事か。四季の変化もまた一層楽しませ
てくれるし、ウォーキングは、私にとって楽しい日課のスタートだ。とはいっ
ても、歩くことが、もとから好きだった訳ではない。
 40代から肝臓、胃潰瘍、十二指腸潰瘍など、病弱で、病院通いと薬は手放せ
なかった。医師の勧めもあって、渋々始まったのが切っ掛けで、「良薬は口に
苦し」正に、湖畔三km歩くのは、当初は,辛いものだったと記憶している。
 何時も、お早うの声が飛び交う時間帯には、歩く人、走る人、思い思いのス
タイルで楽しむ様子が伝わってくる。もうかれこれ20年も続いている。私も歩
くことが楽しくて仕方がない。
 時折千波湖の仲間との会話では、今度どこの山へ行こうかと話題はつきな
い。登山は、「足腰が肝腎」、その為重い登山靴でのウォーキングに仰天。
相当のトレーニングが必要と感じた。
 山の装備についても貴重なアドバイスを戴き、その刺激も手伝って「茨城の
山と渓谷」(書籍)を片手に連日男体山、筑波山に出掛ける程のめり込んだ。
その頃、ベテランのO氏の紹介で「○○会」に入会させて戴き、平成8年7月
27日~29日「雪系渓の針ノ木岳・蓮華岳」の山行に(16名)初めての参加で
あった。
 扇沢から針ノ木岳(2,821m)へ、皆、アイゼンを付けたが、私は無しで
7時間余りの涼しい雪上行を楽しんだ。自然がつくりだした雪渓が実にすばら
しい。猛暑の俗界を離れ、雪上の風景は感動の連続であった。この日は快晴
で、頂上からの展望はよく、黒部湖を眼下に立山連峰・剣岳を目の前に、
五竜・白馬・槍・穂高と、北アルプスの主峰を望む。夜中、ふと目を覚まし
空を見上げて、満天に煌めく星群を見ただけでも、ここに登った価値があっ
た。
 翌早朝、針ノ木小屋にザックを置いて、蓮華岳(2,799m)へ往復2時間、建
気にも可憐に咲くコマクサの大群落にも感動した。
 このような大自然とふれあいが実現でき、先輩諸氏に暑く感謝の意を表した
い。お陰さまで最近は、体も丈夫になり、日本百名山も、現在2分の1程度の
数を踏破できた。この後も一つでも多くの山に挑戦し、山靴の温もりを噛みし
めたい。

 追記
 上記の手記は、私の兄貴が所属するサークルが発刊した「○○会の二十年
の歩み」に70歳のときに記したものである。72歳の現在も月に二三の山
登りをしている。登山費用は、医療関係の仕事に従事して得た収入を充てて
いる。
 兄妹の三人はそれぞれの趣味を持ってこの世を楽しんでいる。兄は山登り、
妹は、東京都立美術館での開催に出展し入選するほどの腕前で今では、趣味
に止まらず書道の先生をしている。私は、社交ダンスの日々で踊りまくって
いる。兄弟れぞれに異なった趣味を持っているが、相手がその道で感動する
事柄はよく理解でき、その素晴らしさをお互いに感じ合っている。
  
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