邦画ブラボー

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朝丘雪路 イン 「徹子の部屋」

2010年03月10日 | ★TV番組
「徹子の部屋」に
朝丘雪路が
白地に大きな蝶が飛んでいる華やかな着物で出ていて
花柳先生・・と言う言葉に

思わずチェック!

その蝶は
なんと父、伊藤深水の親友でもあった、
新派の花柳章太郎が自ら描いたそうだ。

花柳にはまるで娘のように可愛がられて
芸の事も色々教えてもらったとか。

貴重な思い出話に耳がダンボに!

きっぱりした男っぽい風情が
舞台に出るとがらりと女っぽく変身してびっくりだったとか。

やはり着物にはものすごく造詣が深かったそうで
色っぽい筋の女を演じるときは、
緋色の腰紐をつけると自然にそういう雰囲気が出るから締めなさいといわれ、
赤い鹿の子の
腰紐一本をわざわざ京都まで買いに行ったそうだから、どっちもすごい。

それにしても生涯現役の可愛らしい女性だ~~

黒柳徹子がまくしたてる間もないくらい
津川雅彦の負債のことやらあれやこれやを
時に神妙に、
そしてユーモアを交え絶妙の間でさらさらと受け答えしていて、
プロの芸人魂を見た思いがいたしました。

面長で美形だったお母さまは
ひなの節句の度に地毛で「日本髪」を結ったそうだ。

この春は水谷八重子、波野久里子と
有吉佐和子の「三婆」をやるとかで
それで「新派」の話題だったのかと納得。
演出は石井ふく子。

黒柳さんが「さん・ばばあ」「 さんばばあ をおやりになるのねえ」
と何度も発音していたのが気になった!

関連記事:
花柳章太郎の「わたしのたんす」

●映画「三婆」

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若尾文子 イン スタジオパーク

2010年03月06日 | ★TV番組
やった!

着物だ!

それも
昔、銀座のウィンドウで見かけて一目惚れし、
ギャラ三作分をはたいて買ったという
ゴージャスな桜の訪問着をお召しで、季節的にもぴったり。



今まで二回しか着たことないという。
しかもその二回とは!!
一回目が谷崎潤一郎と会ったとき、
そして二回目が川端康成だそうだ!

この上となると
天●陛下しかいないほどのビッグネームである!!

「刺青」「千羽鶴」の時だろうか・・・
それ以来着ていなかった着物を今回NHK出演のために
着た!
若いアナウンサーたちは
恐れ入って緊張のあまり顔がこわばっていた。

そんな下々のものを尻目に
大女優のオーラをあたり一面にばら撒きながら
にこやかに着席・・・

流れるように進んだインタビューの
趣旨をかいつまんで書きますと

若さの秘訣
◎ 脂っこいものは食べない
◎ 歩く
◎ 家にいても細々と動く
(じっとしていると何か食べてしまうから)

「何もしていないわ~~」
と言いながらも(美しい人は必ずこう言う)
何を着ても似合うほっそりとした体型と、
変わらぬ美しさをキープするため、日々の
節制が身についているのではと見受けられた。



◎溝口監督は怖かったし話も出来なかった。
が、苦労した「赤線地帯」のあとに挨拶に行ったら
「女優は『エロチシズム』と、いかにもそういう人物が
その辺にいそうだなというように演じられたらそれでいいんだよ」と言われたとか。

それが今日までの基礎になっているそうです。

ブラボー:溝口監督がエロチシズムに言及し、
それをハタチそこそこの若尾文子に言ったとは流石、先見の明アリ!

◎小津安二郎はほんとにステキな方。優しかったし溝口監督とは正反対でした。
独特の演出方を持っていらした。

ブ:ちょっとした言葉尻から
小津監督への思慕のようなものを感じたのは錯覚でしょうか?



そしてインタビューで最も印象深かったのは
若尾文子の恋愛観だった。
若尾さん自身が「この一本」に選んだのは
渾身の役作りをして新境地に入った自信作と
以前も言っていた増村保造監督の「妻は告白する」。

川口浩に捨てられそうになり、錯乱する場面が凄かったが、
あの人妻の相手に対する激しい思いは「愛」ではなかった、
「逃げ」だったという解釈をされていて、はっとした。

また、黒川紀章さんとは遅くの結婚だったので
お互い「奪わない」「取らない」穏やかな愛情を交わしたそう。
若い頃は相手から奪ったりしがちだけど・・と
仰っていて
う~~む
さすが天下の美女、
恋愛の達人だなあと感じ入ってしまった!

それはそうと、
黒川さん自身が
「若尾文子と結婚するために、
ボクは莫大な慰謝料を(前夫人に)
払ったんですよ~~」と言っていたのを思い出す・・・・

宝物:愛の証の紀章デザインペンダントと
ステキなイヤリングを披露していた。

最後にまたもやビッグな二人の若尾賛辞をご紹介。

「からっ風野郎」で共演した
●三島由紀夫
”あの可愛いぽちゃぽちゃとした顔が
ある甘い居心地の良い出来合いの
幸福をちらつかせ、人はどうしてもその氷イチゴみたいな味覚に
勝てないのである”

ブ:さすがミシマ!氷イチゴだなんてキャ~~!!

数々の共演作がある
●市川雷蔵
”彼女には普段なんとなく話す会話の中にも
小悪魔のような感じがただよってくる。
女優としても女としてもその魅力に最高の賛辞を送りたい人である”

ブ:妬けるけど仕方ないわ。
自伝でも可愛くてしょうがないという風に褒めちぎっていますよね

来月はまた舞台「華々しき一族」で
年下男性にモテる役をやられるそうだ。

いついつまでも
生涯現役女優、そして
生涯現役女性として我々を魅了して欲しい!!

若尾文子万歳!

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