邦画ブラボー

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「亡国のイージス」

2005年08月16日 | ★人生色々な映画
「シュリ」と「ダイ・ハード」を
足したようだといったらあんまりでしょうが
音楽(トレバー・ジョーンズ)の彩り方も
あからさまにハリウッド映画を喚起させた。
(「シュリ」における音楽もまた
ハリウッド映画的だったことを思い出す)

最初からいきなり緊迫した映像で
思わず身を乗り出すも
その後、筋から置いてけぼりを食わないようにと
緊張しっぱなしの中腰状態となった。

一緒に見た連れの
「あれは誰だ?」「あれがお父さん?」「息子は誰だ?」
「結局あれは妹か?恋人なのか?」などの疑問は、
隣の席で開演前にサンドイッチで腹ごしらえをしていた
初老のご夫婦をはじめとした
お盆休みを映画でも見て・・・という、
のんびりした面持ちの客でいっぱいの映画館館内に
霞のように広がっていたに違いない。

一言も発しない女工作員は
公式HPを見て初めて
そのわけを知り驚いた。

その後も物語は
登場人物の気持ちをおぼろげながら「汲んで」、
自分の「想像」で進行していくという事態に!

アクションに重点を置くあまりに
(重点を置きたかったのかは不明なれど)
副長や幹部たちのドラマが書き込まれていないので、
なんであそこまでに至ったのか感情移入も出来ないまま
事態はどんどん進んでいく。

真田先任伍長は弾を少なくても
3発、そしてナイフでも刺されていたはずなのに
最後はターミネーター対ターミネーターの戦いになっておったのは
いいとしても、
某国工作員のステレオタイプの台詞はどうか。

真田広之はもちろんのこと、
勝地涼、安藤政信、谷原章介をはじめとする若手俳優も
まぶしいくらいに全力投球だった。

海上、空と、自衛隊全面協力の迫力映像。
だがしかし・・
問題提起か、人間ドラマか、エンターテイメントか
散漫すぎてある意味すごいです。

一番説明しなくてはならないところを
はしょり過ぎたのではないだろうか?

■亡国のイージス公式サイト

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