邦画ブラボー

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「白夜の妖女」

2004年08月25日 | ★恐怖!な映画
高野山の高僧が懺悔話をする・・「わしは若い頃美しい女に迷うたことがある・・・」
泉鏡花の「高野聖」を題材にしたなんとも妖しい物語です。

若い僧が山中で道に迷う。
ぽつんと一軒灯りがともる民家を訪ねると
そこにはきらびやかな着物をまとった、美しい女が住んでいた。
ところがその女は、言い寄る旅人を牛馬に変える、
恐ろしい妖怪だったのだった・・・
ヒヒ~ン!

女には夫があるが、様子が普通ではない。
どうやら白痴のようである。
犠牲的精神で夫につくす女・・しかしその裏には秘密が・・

美しい女と、妻にへばりつく子供のような夫・・の異様なコントラスト。
家畜小屋につながれた哀しげな表情?の
尋常ではないシチュエーションに期待が高まります。
・・・そして僧の運命は・・!

この映画の白眉は
女の白痴の亭主が大声で歌う「木曾節」の幻惑的な
響きです。

♪木曽のナー 中乗りさん
木曽の御岳さんは ナンジャラホーイ
夏でも寒い ヨイヨイヨイ
  ヨイヨイヨイノ ヨイヨイヨ~イ・・・♪

映画を見終わる頃には、
この歌詞が哀しく耳に響いて離れなくなります。


女は月丘夢路
高僧に滝沢修
青年時の僧には葉山良二。昭和32年度作品。

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