(つづき)
福岡地区についても、ダイヤ改正情報が公表されている。
以前の記事で二度ほど
予想を行ったが、かすりもしなかった(笑)。
ただし、ずっと前に提案したルートが一部実現したりはしております、と負け惜しみ。
でも、
イエローエリア、
ブラウンエリアなども見渡すと、現時点で発表されているもので全部ではない感じもするため、続報も待ちたいところ。
・速達系統の種別の整理
昨年のダイヤ改正で第一弾が行われ、今回はその第二弾という感じ。
昨年の記事では、
“ 今回、「急行」「特別快速」を「快速」に編入する傾向が見られたのだが、依然として「急行」は残っており、「快速」との違いというのがなかなか伝わりづらいと思う。”
と書いたのだが、今年の改正では、その修正が行われる。
具体的なことは次回以降触れることとするが、非常に大雑把なまとめ方をすれば、市内路線では基本的に「急行」の表記をやめ、
“郊外部で通過するバス停があるか否か”という基準に応じて、
それがあれば「特別快速」、
それがなければ「快速」
という表記での運行となる。
なおこの見解は独自のものであり、間違っていたり他の解釈が成り立つ場合もあると思われます。
また、ここでいう「郊外部」のバス停とは、具体的には「神田町、野間四丁目、原四丁目、原二丁目、原農協前、福陵町、那の津口、中央市民プール前、伊崎、福浜二丁目」を指す。
那の津口や中央市民プール前などは、全く「郊外部」ではないのだが、あくまで説明を進めるうえでの便宜的な呼び方だと思っていただければ。
以下の文章は、
前回の改正での問題点を書いた箇所だが、今回の改正では、それが改善されている。
“「快速13番」「快速51番」「快速52番」の停車停留所に触れたので、その他の新設(運行時間拡大)路線の停車停留所にも触れておく。
「快速200番」の快速区間は「荒江四角〜博多駅間」で、通過するのは
荒江団地、別府橋、六本松大通り、護国神社、赤坂三丁目、赤坂二丁目、警固一丁目、今泉一丁目、春吉、南新地、駅前一丁目
である。
「快速19番」も快速区間は「荒江四角〜博多駅間」で、通過するのは
荒江団地、別府橋、六本松三丁目、桜坂、南薬院、柳橋
一方で、既存の「急行114番」の急行区間は「別府駅前〜博多駅間」で、通過するのは
別府橋、六本松大通り、護国神社、赤坂三丁目、赤坂二丁目、警固一丁目、今泉一丁目、春吉、南新地、駅前一丁目
であり、速達運行区間が「200⊃114」であるのに、種別が「200<114」となっていて、矛盾が起きている(「急行」が「快速」よりも速いという前提が正しいとすれば、ですが)。
「急行114番」は「快速114番」であって然るべきではないだろうか。
「急行203番」は、急行区間が「小田部一丁目〜博多駅間」であり、通過するのも
原四丁目、原二丁目、原農協前、福陵町、荒江団地、別府四丁目、中村大学前、別府橋、六本松大通り、護国神社、赤坂三丁目、赤坂二丁目、警固一丁目、今泉一丁目、春吉、南新地、駅前一丁目
であり、速達運行区間が「203⊃200」なので、ここは「急行」で適切と言える。
「快速2-1番」「快速3-1番」も快速区間は荒江四角から先なので、一応「快速」でOKということになる。
ただ、「3-1番」は快速区間が天神三丁目までのため、「快速200番」との間には、駅前一丁目に停車するか否かという違いはありますが。
「急行203番」と、小田部一丁目から先で重複する「快速204番」は、原四丁目、原二丁目、原農協前、福陵町には停車し、快速区間は荒江四角からであり、速達運行区間が「203⊃204」となるので、これも整合は取れている(「急行201番」との関係も、速達区間「201⊃204」、種別「201>204」でありOK)。
「快速51番」と「特別快速51番」も、「快速204番」と「急行203番」のような関係なので、種別を整理する、という意味では、「急行203番」は「特別快速203番」にしてもよいのかもしれない。
でもその考えを広げていくと、「151番」「152番」「161番」も「特別快速」でよさそうな気がしてくるのだが、現在まで「急行」で親しまれてきたものをここで変更するというのもまた問題がありそうであり、悩ましいところでもある。”
・「46番」のルート変更と、派生系統「46-1番」の新設
例年の春の改正に比べ、ルート変更が少ない今年の改正の中で、際立っているのがこの「46番」。
「46番」は、その“変わらなさ”が特徴でもあっただけに、その際立ち方はなおさら(個人の感想です)。
まず、「博多駅~駅南二丁目間」のルートが、従来の「
人参公園前(旧駅前四丁目)、
博多消防署前(旧東領団地前)経由」から、「音羽交差点経由(博多駅~駅南二丁目間はバス停なし)」に変更となる。
ということは、「
井尻の一方通行区間」とともに「46番」の
クライマックスであった、「
JRのガードくぐり」がなくなることを意味しており、結構な大ニュースである(個人の感想です-2)。
また「46-1番」は、「
五十川~井尻六つ角間」のルートを、これまでの「井尻一丁目、井尻駅入口、折立経由」から「宮竹小学校西(新設)、井尻駅北(新設)、井尻駅経由」に変更した新系統であり、既存のルートと並行して運行される。
この新ルートは、
いまから6年前の記事で、
“現在の「〜五十川〜井尻一丁目〜井尻駅入口〜折立(下りのみ)〜井尻六ツ角〜桜ヶ丘公民館前〜」というルートを、「〜五十川〜井尻一丁目(新道上に移設)〜井尻二丁目(新道上に新設)〜井尻駅(踏切)〜井尻駅前〜井尻六ツ角〜桜ヶ丘公民館前〜」に変更。
「46番」は、先日のダイヤ改正で、井尻六ツ角〜雑餉隈営業所間の回送区間で営業運転が行われるようになったが、西鉄電車の井尻駅を通らず、かつ、下りの「井尻六ツ角」バス停は、「42番」が六ツ角を斜め右折するために交差点のかなり手前に設置してあることもあり、井尻地区を通り抜ける割に、その利便性を十分に発揮できていないと思われることから、ルート変更を考えてみた。”
と書いた通りのルートとなった(新設されるバス停の名称は異なりますが)。
なお、ダイヤ改正の公式情報では、「宮竹校区バス停新設」とあることから、自治会など、
地元からの要望による新設であることも推測される。
「46-1番」は、「45-1番」との対応も意識すれば、
徳洲会病院経由とする手もあった気がするが、県道福岡筑紫野線の渋滞を考えると現実的ではないでしょうか。
でも「46-1番」が成功すると、「
井尻の一方通行」についても存続が危ぶまれる状況になるかもしれない。
(つづく)