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無農薬の雑草

2017年07月10日 | 日記・エッセイ・コラム
土曜の仕事のあと農園のお世話へ。
このところ病院にも行かねばだし土曜日分刻みスケジュールです。
農園もほっておくとどんどん草が伸びてジャングルになってしまうのです。
両隣りの方達も忙しいみたいで伸び放題になってるので、ここは私が…とがんばってみました。
疲れたなんてもんじゃありません。
暑いし、汗が滝のようとはまさにこのこと。疲労困ぱい。

つくづく農業という仕事は本当にすごい。
今まで当たり前のようにスーパーで買って、腐らせて捨ててしまったりすることもあったけど、
なんてバチ当たりだったんだろうと思います。
野菜作りに限らず、知らないところで汗を流している人がいっぱいいるんだなと思った。
「人は一人では生きられない」というのは単に誰かそばにいないと寂しいなどという意味ではなくて、
見えないところで支えられているということなんだよと、サンバの師匠が前に話してくれたことが実感できた。
暑さと疲れで意識がもうろうとしながらそんなこと考えてました。

料理をするということは、こうやって土と人を結びつけるんだなぁと、
意識が変わりました。
小さな農園のおかげで食べるものを作るということがあらためて自分の中で意味をもつようになりました。

天才シェフの絶対温度「HAJIME」米田肇の物語 (幻冬舎文庫)
石川 拓治
幻冬舎

天才シェフの絶対温度「HAJIME」米田肇の物語
石川 拓治 著
最も予約が取れないフレンチレストラン「HAJIME」のオーナーシェフ米田肇氏のノンフィクション。
米田氏の生き方、妥協のなさにも感銘を受けるし、クリエイティブでいるとはと深く考えさせられる本でした。
ここに出てくる「HAJIME」の代表的な一皿「ミネラル」という野菜料理があります。
絵画の才能豊かな米田氏が(フランスでのエピソードにびっくり!料理人ではなくアーティストとして労働許可がおりたそう)
一皿に100種類以上もの野菜を使って描き出す芸術。
その芸術は食べることによってしか味わうことのできない。
この「ミネラル」という作品(と呼んで良いと思う)のくだりを読んだとき、ずうずうしくも自分の作っている野菜達と土を思い出しました。
種から芽が出て花が咲いて実がついて。それを食べる私たちも最後には土に還る。
米田氏がインタヴューで「専門性が高くなると進化が止まる」と言っていました。
1つのことを極めた人が言えることではあるのだけど、私も常々そう思っていたからインタヴューや本に書いてあることが驚くほどすんなり入ってきました。


草とり前と草取り後。
いっぱい蚊にさされつつ。