シンプルなコンクリートビル
入ってすぐの1室を借りて
ビデオを観ている
仕事用で今日中に
観なければいけない感じ
オフィスビル風だが
部屋の中にはテレビしかなく
私はその前に座って観ている
途中、このビルで働く
女性社員のグループが
通りかかり
私:
この部屋、勝手に使わせてもらってますが
イイですか?
他の部屋でも構わないんですけど
ちょっとやらなきゃいけないことがあって
女性:いいですよー
と笑顔で軽いノリで言ってくれる
*
ビデオを観終わり
ビルを出る時
借りていた布団2枚を返そうと
女性社員たちにお礼を言う
(実際には使っていない 最初はなかった
別の階の部屋に入ると
そこもガランと何もなく
押し入れを開けると
他の布団がギッシリと
詰まっていて
上のほうに3cmほど
隙間があるだけ
母はいつも押し入れに
モノを入れすぎて
これじゃ入らないよ
よくここに布団2枚も
入っていたなと呆れる
ムリやり上のほうに
詰め込もうとして
早々に諦めて
途方に暮れる
*
帰り
外は殴りつけるような大雨で夜
どうしようかと
出入り口に立っていると
このビルに勤める男性社員が
クルマまで走る途中で
折れたビニール傘を
2本持ってきてくれて
親切な人だなあと
お礼を言う
*
ここは千葉で東京まで帰りたい
夕方頃だから帰ろうと思えば
まだギリ、電車に間に合う時間だが
初めての場所で駅がどこかも分からず
乗り継ぎも、どれだけ時間がかかるかも
分からない
地元の人に何度も聞くと皆
「帰れますよ
今なら×に乗って、×で乗り換えて」
聞いたことのない名前で
全然ピンとこないため
いつまでもグズグズと悩んでいる
もし間に合わなかったら
適当に泊まる所を探して
1泊しようか
*
さっきのビデオを見ていた部屋を
借りることにする
女性管理人と契約内容を
ビルの廊下で立ち話のまま
間とり図を見て話す
あの1部屋だけじゃなくて
3部屋ほどあることに驚く
私はこれまで住んでいた
アパートの家賃の領収書を
束ねたものを見せて
ちゃんと毎月延滞せずに
払っていたことを説明するが
女性は分かった、分かったという感じで
チラ見しただけで納得する
女性:よろしいです
領収書の束の後ろに
自分の写真と
元カレの写真まで出てきて
慌ててしまう
*
食堂?
1フロアの一角に
イベントをやるスペースがあり
50人ほどが座れる席は満席
和田アキコさんが出てきて
モノマネを始める
この人こんな営業までしてるのか
珍しいなと思うが
本人も慣れないから
似てなくても勘弁して欲しい
みたいな前フリをしてから
誰かのモノマネをするが
誰だか分からない
客の反応もない
*
会社 出勤初日
男性社員Aは
ファンシーなイラストの描かれた
透けるプラスチックを
3枚ほど重ねるのが難しくて
手こずっている
そこに私の名前などを
書かせるつもりか?
私:
もしかして、コレ、
みんなに配るんですか?
個人情報が漏れるのは勘弁だ
A:他にはどこで働いているの?
少し考えて、無難に
「派遣」と言おうと思う
狭い机の上でAと私は横並びに座り
Aの斜め前には女性社員Bがいて
向かいには男性社員Cがいる
Bはこちらをじっと見ていて
身を乗り出したため
目の前にあるステンレスの棒から
出ている薄い青い炎に近づきすぎて
私:危ないですよ!
B:ああ
その息で一瞬、炎が逆方向になり
Cの顔にも当たりそうになって
私は思わず笑ってしまう
私:今、炎が逆になりましたよね
Bは天然っぽいキャラで
Cは寡黙な若い社員で
2人とも無反応
入ってすぐの1室を借りて
ビデオを観ている
仕事用で今日中に
観なければいけない感じ
オフィスビル風だが
部屋の中にはテレビしかなく
私はその前に座って観ている
途中、このビルで働く
女性社員のグループが
通りかかり
私:
この部屋、勝手に使わせてもらってますが
イイですか?
他の部屋でも構わないんですけど
ちょっとやらなきゃいけないことがあって
女性:いいですよー

と笑顔で軽いノリで言ってくれる
*
ビデオを観終わり
ビルを出る時
借りていた布団2枚を返そうと
女性社員たちにお礼を言う
(実際には使っていない 最初はなかった
別の階の部屋に入ると
そこもガランと何もなく
押し入れを開けると
他の布団がギッシリと
詰まっていて
上のほうに3cmほど
隙間があるだけ
母はいつも押し入れに
モノを入れすぎて
これじゃ入らないよ
よくここに布団2枚も
入っていたなと呆れる

ムリやり上のほうに
詰め込もうとして
早々に諦めて
途方に暮れる
*
帰り
外は殴りつけるような大雨で夜

どうしようかと
出入り口に立っていると
このビルに勤める男性社員が
クルマまで走る途中で
折れたビニール傘を
2本持ってきてくれて
親切な人だなあと
お礼を言う
*
ここは千葉で東京まで帰りたい
夕方頃だから帰ろうと思えば
まだギリ、電車に間に合う時間だが
初めての場所で駅がどこかも分からず
乗り継ぎも、どれだけ時間がかかるかも
分からない
地元の人に何度も聞くと皆
「帰れますよ
今なら×に乗って、×で乗り換えて」
聞いたことのない名前で
全然ピンとこないため
いつまでもグズグズと悩んでいる
もし間に合わなかったら
適当に泊まる所を探して
1泊しようか
*
さっきのビデオを見ていた部屋を
借りることにする
女性管理人と契約内容を
ビルの廊下で立ち話のまま
間とり図を見て話す
あの1部屋だけじゃなくて
3部屋ほどあることに驚く
私はこれまで住んでいた
アパートの家賃の領収書を
束ねたものを見せて
ちゃんと毎月延滞せずに
払っていたことを説明するが
女性は分かった、分かったという感じで
チラ見しただけで納得する
女性:よろしいです
領収書の束の後ろに
自分の写真と
元カレの写真まで出てきて
慌ててしまう

*
食堂?
1フロアの一角に
イベントをやるスペースがあり
50人ほどが座れる席は満席
和田アキコさんが出てきて
モノマネを始める
この人こんな営業までしてるのか
珍しいなと思うが
本人も慣れないから
似てなくても勘弁して欲しい

みたいな前フリをしてから
誰かのモノマネをするが
誰だか分からない
客の反応もない
*
会社 出勤初日
男性社員Aは
ファンシーなイラストの描かれた
透けるプラスチックを
3枚ほど重ねるのが難しくて
手こずっている
そこに私の名前などを
書かせるつもりか?
私:
もしかして、コレ、
みんなに配るんですか?
個人情報が漏れるのは勘弁だ
A:他にはどこで働いているの?
少し考えて、無難に
「派遣」と言おうと思う
狭い机の上でAと私は横並びに座り
Aの斜め前には女性社員Bがいて
向かいには男性社員Cがいる
Bはこちらをじっと見ていて
身を乗り出したため
目の前にあるステンレスの棒から
出ている薄い青い炎に近づきすぎて
私:危ないですよ!
B:ああ
その息で一瞬、炎が逆方向になり
Cの顔にも当たりそうになって
私は思わず笑ってしまう
私:今、炎が逆になりましたよね

Bは天然っぽいキャラで
Cは寡黙な若い社員で
2人とも無反応