卒業式?
もうすぐ式が始まる時間も迫っているのに
着ていく服が決まらない
着ているのは、トイレマット
(長方形の厚い布)を巻いただけみたいな/汗
これじゃどうにもならない
地下の暗いデパートの
通路の左右にたくさん店があるうち
急いでいるから、最初の店に入ると
店員が見当たらず、一番奥の
試着室にいて相談する
高いブティックだが
店長1人でやっていて
私より歳が上
並んでいる服も地味で
店を間違えたなと思いつつ
店長:これじゃあねえ・・・
店の中の服をいろいろ持ってきてくれるが
どれも趣味じゃないし
時代遅れ
白いツーピース+中は茶色い柄とか
姿見に映して確認しようとすると
真っ黒で全然見えないから
店内に他に鏡がないか探すが
鏡かと思った壁に映すと
今度はくすんで見えない
もうフツーのスーツでいいかと
店内に並んでいるほうを見るが
くすんだ色で全然買う気がしない
いつの間にか、母が以前買ったまま
全然着ていない
よそいきの服を着ていて
私:もうコレでいいや
ツーピース+中は深紅のヒダがある
2本のネックレスもかけていて
真珠のを買おうとしていたが
手間が省けたし
*
家に帰ろうとして
エスカレーターに来ると
長さ1mちょい×高さ1mくらいの
ちっちゃくて丸っこいボディのクルマがある
母:すぐ疲れるから、お父さんに買ってもらった
私:私も乗せて
私がエスカレーターに乗っている間中
母はそのクルマに乗り
上がったり下がったりしているため
私もそれに合わせなきゃならない
私もクルマに乗り
クルマ1台ギリの
狭いエレベーターに乗ると
ゴボゴボと水中を地下に潜る音がして
何度が急に止まりながら
急にスピードを上げて
どこまで深く下がるんだ?
と怖くなってくる
*
外に出ると、ロータリー
ここでバスを待っていても
すぐ来ないだろうし
街から家まで時間がかかる
どうしよう・・・
今日は特別クルマのまま自宅まで
乗っていっていいと
交通整理のおじさんに言われて
私:優しい
山ぎわの道路を上がって行く
私たちの他にも同じクルマで
後ろからやって来る人たちもいる
*
またデパートみたいな所にいる
あとはメイクだ
自分でベースはしてきたが
さっきのブティックで鏡を見た時
耳の下あたりからヒゲが束で生えていて
ビックリして
妹に頼んで剃ってもらう
妹は自信満々だが
時々刃が肌にあたり心配になり
私:大丈夫?
妹:ちょっとヤバかったけどヘーキ
もう1人の妹もいて
覗き込んで見ている
その後、丁寧に眉上まで剃ってくれて、満足
あとは自分で適当に
ポイントメイクすればいい
妹から細々したメイク道具を
貸してもらう
片手に渡されたのは
いろんな色の小さな粒みたいで
こぼれ落ちそうになりながら歩く
*
広いスペースに大勢の女性たちが
(これから卒業式に出るコたち
床にじかに座っている
正面には大きな長方形の
ホワイトボードがあり
女性教師がもうなにか
式の進行かなにかを説明している
教師に私の服の感想を聞くと
教師:
オスカー・ワイルドみたいね
個性的でいいんじゃない
と褒める?
『サロメ』は好きだから嬉しい
周りの女生徒は
もう何日も前から準備して
当日も何時間も前から準備しているから
みんな自然なオシャレで
まさに晴れ姿という感じ
私だけ浮いたとしても仕方ないか
コレはコレでいいんじゃないか
中に着ている服が
動くとすぐ下にズレて隠れてしまうから
しょっちゅう直さなきゃならないが
普段、服飾品ばかり買って着ない母に
今回ばかりは感謝しなきゃ
*
私はホワイトボードの前の
最前列の左端に座り
隣りには姉がいる
メイクを仕上げようと鏡を見ると
額全体が赤い!
妹が念入りに剃り過ぎたせいか?!
ファンデーションで誤魔化そうとしたら
なぜか大きなダマ?が
たくさんできてビックリ!
慌てて拭き取ると
ほかと肌の色が違ってしまうから
慌てるが時間がない/焦
・・・もうギブだ
隣りで冷静に座っている姉の
左腕を両手で握って
私:お願い・・・
もう泣きだしそうになる
それを見て、仕方ないな
というクールな目で見ている姉
姉なら上手くやってくれるだろうと
少し安心する
もうすぐ式が始まる時間も迫っているのに
着ていく服が決まらない
着ているのは、トイレマット
(長方形の厚い布)を巻いただけみたいな/汗
これじゃどうにもならない
地下の暗いデパートの
通路の左右にたくさん店があるうち
急いでいるから、最初の店に入ると
店員が見当たらず、一番奥の
試着室にいて相談する
高いブティックだが
店長1人でやっていて
私より歳が上
並んでいる服も地味で
店を間違えたなと思いつつ
店長:これじゃあねえ・・・
店の中の服をいろいろ持ってきてくれるが
どれも趣味じゃないし
時代遅れ
白いツーピース+中は茶色い柄とか
姿見に映して確認しようとすると
真っ黒で全然見えないから
店内に他に鏡がないか探すが
鏡かと思った壁に映すと
今度はくすんで見えない
もうフツーのスーツでいいかと
店内に並んでいるほうを見るが
くすんだ色で全然買う気がしない
いつの間にか、母が以前買ったまま
全然着ていない
よそいきの服を着ていて
私:もうコレでいいや
ツーピース+中は深紅のヒダがある
2本のネックレスもかけていて
真珠のを買おうとしていたが
手間が省けたし
*
家に帰ろうとして
エスカレーターに来ると
長さ1mちょい×高さ1mくらいの
ちっちゃくて丸っこいボディのクルマがある
母:すぐ疲れるから、お父さんに買ってもらった

私:私も乗せて
私がエスカレーターに乗っている間中
母はそのクルマに乗り
上がったり下がったりしているため
私もそれに合わせなきゃならない
私もクルマに乗り
クルマ1台ギリの
狭いエレベーターに乗ると
ゴボゴボと水中を地下に潜る音がして
何度が急に止まりながら
急にスピードを上げて
どこまで深く下がるんだ?
と怖くなってくる
*
外に出ると、ロータリー
ここでバスを待っていても
すぐ来ないだろうし
街から家まで時間がかかる
どうしよう・・・
今日は特別クルマのまま自宅まで
乗っていっていいと
交通整理のおじさんに言われて
私:優しい

山ぎわの道路を上がって行く
私たちの他にも同じクルマで
後ろからやって来る人たちもいる
*
またデパートみたいな所にいる
あとはメイクだ
自分でベースはしてきたが
さっきのブティックで鏡を見た時
耳の下あたりからヒゲが束で生えていて
ビックリして
妹に頼んで剃ってもらう
妹は自信満々だが
時々刃が肌にあたり心配になり
私:大丈夫?

妹:ちょっとヤバかったけどヘーキ
もう1人の妹もいて
覗き込んで見ている
その後、丁寧に眉上まで剃ってくれて、満足
あとは自分で適当に
ポイントメイクすればいい
妹から細々したメイク道具を
貸してもらう
片手に渡されたのは
いろんな色の小さな粒みたいで
こぼれ落ちそうになりながら歩く
*
広いスペースに大勢の女性たちが
(これから卒業式に出るコたち
床にじかに座っている
正面には大きな長方形の
ホワイトボードがあり
女性教師がもうなにか
式の進行かなにかを説明している
教師に私の服の感想を聞くと
教師:
オスカー・ワイルドみたいね
個性的でいいんじゃない
と褒める?
『サロメ』は好きだから嬉しい
周りの女生徒は
もう何日も前から準備して
当日も何時間も前から準備しているから
みんな自然なオシャレで
まさに晴れ姿という感じ
私だけ浮いたとしても仕方ないか
コレはコレでいいんじゃないか
中に着ている服が
動くとすぐ下にズレて隠れてしまうから
しょっちゅう直さなきゃならないが
普段、服飾品ばかり買って着ない母に
今回ばかりは感謝しなきゃ
*
私はホワイトボードの前の
最前列の左端に座り
隣りには姉がいる
メイクを仕上げようと鏡を見ると
額全体が赤い!
妹が念入りに剃り過ぎたせいか?!
ファンデーションで誤魔化そうとしたら
なぜか大きなダマ?が
たくさんできてビックリ!
慌てて拭き取ると
ほかと肌の色が違ってしまうから
慌てるが時間がない/焦
・・・もうギブだ

隣りで冷静に座っている姉の
左腕を両手で握って
私:お願い・・・
もう泣きだしそうになる
それを見て、仕方ないな
というクールな目で見ている姉
姉なら上手くやってくれるだろうと
少し安心する