研究室みたいなフシギな空間
広くてレトロなフロア中に
迷路のように机や書棚が
バラバラに配置されていて
いろんな人が自由に研究したり
教授から教わったりしている
参加も抜けるのも自由
私は青年Aから好かれていて
常に視線を感じていたが
岡本太郎さん
(50~60代の頃)が
生徒たちになにか教えているのを見つけて
背に乗っておんぶしてもらう(
太郎さんはちょっと驚いたようだが
別に気にせず、無言のまま背負って
歩き回り、授業を続けている
ずっと黙ったままの少女がいて
長い黒髪は顔全体を覆っている
誰も気にかけないその子に
太郎さんは私を背負ったまま
少し横を向いて微笑みかける
私も少女の髪に息をフッと吹きかける
少女はようやく笑顔になる
私は変顔を連発すると
彼女も変顔を返してくる
少女は笑顔のまま去る
そのうち、太郎さんの背と
私のお腹の汗で蒸してくる
とうとう私の重みに体力がもたずに
キツそうだったから
私はおりる
Aはそれを見ていて嫉妬のあまり
太郎さんにいきなり暴力をふるう
なにか切った音がして見ると
太郎さんの右腕がヒジ下からない?!
切られたのは利き手の5指だと分かり、
私は咄嗟にその指を掴んで
太郎さんを医師のところに連れていく
同じフロア内の女医さんのところには
十数人立って順番を待っているが
急患だから押しのけて
私「すぐくっつければ、くっつくんですよね!?」
女医「そう」
2人して5本の指をつけようとするが
ズレたり、外れてしまったりして難しい
女医がなにかスプレーを吹き付けると
指は安定してくっつく
女医「これで大丈夫よ」
よかった・・・
しばらく日が経って
なにか小さい箱のようなものを
Aのところに持っていく用事があるというので
私が行く
Aは助手の青年と研究の最中で
立ったまま長い机に向かって
集中している
私「これ、ここに置いておきますね」
と、机の下の助手の足元に箱を置くと
助手「ありがとうございます」
と言って、ふと私を見て驚く
その様子を見たAも私を見て驚くが
私はそのまま無言でその場を去る
広くてレトロなフロア中に
迷路のように机や書棚が
バラバラに配置されていて
いろんな人が自由に研究したり
教授から教わったりしている
参加も抜けるのも自由
私は青年Aから好かれていて
常に視線を感じていたが
岡本太郎さん

生徒たちになにか教えているのを見つけて
背に乗っておんぶしてもらう(

太郎さんはちょっと驚いたようだが
別に気にせず、無言のまま背負って
歩き回り、授業を続けている
ずっと黙ったままの少女がいて
長い黒髪は顔全体を覆っている
誰も気にかけないその子に
太郎さんは私を背負ったまま
少し横を向いて微笑みかける
私も少女の髪に息をフッと吹きかける
少女はようやく笑顔になる
私は変顔を連発すると
彼女も変顔を返してくる
少女は笑顔のまま去る
そのうち、太郎さんの背と
私のお腹の汗で蒸してくる
とうとう私の重みに体力がもたずに
キツそうだったから
私はおりる
Aはそれを見ていて嫉妬のあまり
太郎さんにいきなり暴力をふるう
なにか切った音がして見ると
太郎さんの右腕がヒジ下からない?!
切られたのは利き手の5指だと分かり、
私は咄嗟にその指を掴んで
太郎さんを医師のところに連れていく
同じフロア内の女医さんのところには
十数人立って順番を待っているが
急患だから押しのけて
私「すぐくっつければ、くっつくんですよね!?」
女医「そう」
2人して5本の指をつけようとするが
ズレたり、外れてしまったりして難しい
女医がなにかスプレーを吹き付けると
指は安定してくっつく
女医「これで大丈夫よ」
よかった・・・
しばらく日が経って
なにか小さい箱のようなものを
Aのところに持っていく用事があるというので
私が行く
Aは助手の青年と研究の最中で
立ったまま長い机に向かって
集中している
私「これ、ここに置いておきますね」
と、机の下の助手の足元に箱を置くと
助手「ありがとうございます」
と言って、ふと私を見て驚く
その様子を見たAも私を見て驚くが
私はそのまま無言でその場を去る