うぬぼれは自信ではない

2005年09月23日 | メンタル・ヘルス

 さて、もう1つ自信と混同されがちなのが「うぬぼれ」です。「ひとりよがり」と言い換えてもいいでしょう。

 「うぬぼれ」は漢字で書くと「自惚れ」で、自分で自分に惚れ込んでうっとりしている状態です。

 「ひとりよがり」とは、まさに言葉のとおり、自分ひとりで勝手にいい気になっている状態のことです。

 うぬぼれ・ひとりよがりは、人から見ても確かにそうだなと思える事実に基づいていないのが特徴です。

 いちばんよくわかる例は、けっこうよくあるケースですが、カラオケで歌がちっともうまくないのにマイクを独り占めして独りよがりで歌い続けている人がいます。

 もちろん自分ではうまいと「うぬぼれ」ているんですね。

 でも、事実はうまくない。

 もちろん、誰もその人が歌がうまいとは認めていませんし、そういううぬぼれ状態を心よく思ってはいません。

 これは、とてもはた迷惑で、かつとてもみっともなく恥ずかしい状態だと思うのですが、本人は気づいていないのです。

 こういう状態も、本人はいいと思っているのだから「自信」の1種だといえないこともありませんが、私は、「本当の自信」とはいえないと思うのですが、いかがでしょうか?

 「本当の自信」は、ゆるぎない事実に基づいている必要がありますし、かつできるだけ人から見てもそのとおりであることが望ましい、と思います。

 実は、そういう「本当の自信」があれば、優越感に浸ったり、傲慢になったり、うぬぼれ・ひとりよがりをする必要がなくなるのです。

 *さて、ここでネット学生のみなさんにお断りですが、昨日から実際の大学の後期授業が始まりました。それにしても、長い長い夏休みでした。
 これから、かなり忙しくなるので、これまでのような頻度で記事を更新するのが少しむずかしいかもしれません。
 たくさんの方に元気が出るメッセージを伝えたいので、できるだけの努力は続けるつもりですが、そこのところを予めご理解いただけると幸いです。

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コメント (5)
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