思惟石

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【読書メモ】2016年3月 ②

2022-04-26 12:11:38 | 【読書メモ】2016年
<読書メモ 2016年3月 ②>
カッコ内は、2022年現在の補足コメントです。


『旧怪談―耳袋より』京極夏彦
「耳袋」を現代語訳というか、脚色してショートショートにした怪談集。
武士のNさん、とか、御家人のYさん、とかが
聞きかじりっぽくて良い感じである。

(タイトルは「ふるいかいだん」と読みます。
 短編よりも短い掌編なので、ちょこちょこ読むのも楽しいかも。
 怖い!というよりも、江戸時代らしい大らかで不気味な「不思議な話し」。
 杉浦日向子大先生の『百物語』の趣きがあります。
 褒めすぎか?
 wikiを見ると、『嗤う伊右衛門』『覗き小平次』などの長編作品を
 <江戸怪談>シリーズと銘打っているのに対して
 こちらは<現代怪談>シリーズらしいです。
 なんで?耳袋なのに?
 続編ぽいやつ(『幽談』『冥談』他)が現代物なのかな?
 機会があったら、読んでみようかな。どうかな)


『12番目のカード』ジェフリー・ディーヴァー
<リンカーン・ライム>シリーズ。
アメリカの歴史とか、いつものおやくそくなハラハラ感とか、
今回は読むのがめんどくさくなってしまった。
と文句を言いつつ、おもしろくは読みました。

(<リンカーン・ライム>シリーズ6作目。
 特に襲われる理由がなさそうな女子高生が執拗に狙われ、
 意味深にタロットカードなんかが置かれちゃいます。
 さらに突き詰めると140年前の公民権運動が関わってる?
 といういきなり社会派ミステリ展開!
 お約束のドキドキジェットコースター感!
 シリーズ内ではあまり評価が高くないみたいですが、
 安定のおもしろさだと思います。

 ちなみにシリーズ内で評判良いのが、
 『ボーン・コレクター』『ウォッチ・メイカー』
 『ソウル・コレクター』『スキン・コレクター』
 って、語尾伸ばしがち。語尾がrになりがち〜!!)

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