~子どもたちの心と、地域を元気に!~ 阪南市議会議員・浅井妙子の活動日記

NPO法人理事長から、市議会議員に!フツーの市民が感じる「?」や「❕」や「・・・」を、いっしょに考えていきます!

19/6/26(水)G20大阪市民サミット③分科会1日目(ジェンダー)

2019年06月26日 | まちづくり・市民活動
6/25(火)の2つ目の分科会は、
「ジェンダー」を選びました。

ここでは、
5つのテーマが示され、
全体会で心に響くスピーチをいただいた、三輪敦子さんから、
キーワードとなるいくつかのポイントについてのコメントがありました。




1つのテーマについて話すごとにグループを変えながら、
最後に「私のアクション」を提言しました。




「ジェンダー」を語るとき、
「男女平等」、
まず「男女」ということに、ちょっと違和感があります。
「ジェンダーフリー」でいいのではないか、と感じながら、
性別ではなく、
ひとりの個人として認め、話すことが大事だということを、
伝えていきたいと思います。

とは言うものの、
「ジェンダー」の意識を変えるのは、
なかなか難しいです。
「男女平等」と言われて30年以上になりますが、
「ジェンダー」が理解できると、
夫婦やおやこの関係はじめ、対人関係すべてにおいて、
「対等」「平等」の意識が持てるのではないかと思うことが多いです。

「もちろん優秀な女性もいるけど、もともとの男と女の適性はあるやろ?」という人は、
やっぱりジェンダーが理解できていない人です。

まず「男か女か」ではなく、
「その人」がどうかを見るという感覚が身につけられるような日常になれるよう、
小さなアクションを続けていきたいと思います。


19/6/26(水)G20大阪市民サミット②分科会1日目(子どもの権利)

2019年06月26日 | まちづくり・市民活動
昨日の「G20大阪市民サミット」全
体会のあと、
2つの分科会に参加しました。

1つ目は「子どもの権利 SDGs」。
はじめに、
「子どもの権利条約関西ネットワーク」共同代表の浜田進士さんから、「子どもへの応答責任として、参加者のみなさん楽しみましょう!」という挨拶があったあと、
5つのテーマのリレートークがスタートしました。

①第三の居場所/あそび
●プレーパーク(冒険あそび場)、学習支援、子ども食堂、中学校内でのあそび場提供、などを行っているが、そこで感じた「あそび場(居場所)」への子どもの声
・焚き火を見て、「ホンモノの赤だ」
・「待ち合わせをしなくてもあそべる」
・「自分のことが好きになった」
おとな、特に高齢者からも
「子どもの声っていいね」という声。
➡「あそび」は、「今」「自分」を生きることだと実感している

●気になる、子ども&おとなの声
「あと3分あそべる」
➡習い事などの時間に追われている。
 子どもが自由に過ごすことを許さないおとな。
 子どもの好奇心が奪われている。

「近所の公園では、謝ってばかり」
➡他人に迷惑をかけてはいけないという強迫観念
 親だけで子育てしている現状(非難されたくない)

「転ぶと、手が出ず、顔を打つ」
➡他にも、「ペットボトルの蓋が開けられない」「風船が膨らませない、括れない」「靴ひもがむすべない」など

「高校生が鬼ごっこしてたら通報された」
➡小学生の約7割は、外あそびをしていない。社会に役立つことばかり求められて、あそぶことができない。

②週末里親から養育里親になって/里親
●子どもとなるきょうだいとの約束「イヤなときは、イヤと言っていい」

●さまざまなトラブル、怒りがある中、「何か不満はある?」「別に」「困ってることは?」「ない」。
あるとき「したいことはある?」という問いに返事がない。しばらくして「どうせムリや」。
「ムリかもしれないけど、言っていいよ」と言うと、だいぶ時間がかかったが「パパに会いたい」と言ってくれた。
「ムリかもしれないけど、がまんしないで言っていいんだよ」と伝えた。
➡子どもたちは、「どうせ、ムリ」がしみついている。

●連絡帳に、「明日の持ち物 タウエセット」とある。何を持っていくかわからず聞いてみたが、「知らない。黒板を写しただけ。」というので、担任に聞いたら「たいそう服・うわばき・エプロン」だった。
➡「わからないことをわからないと言えない」

●何かを決めるとき、子どもは意見を聞かれない
➡里親を決めるときも、子どもの気持ちは聞かれなかった。子どもにも選ぶ権利があるはず。

③子どもの貧困/「こどもの里」から
●「こどもの里」に関わって、40年以上になるが、子どものしんどさは変わらない。

●親の障がい、精神の不安定を受け止めながら生きる子どもたち。
➡ヤングケア(子どもが親をサポート)

●親に問題があると、子どもと引き離されることがある。親子がいっしょに過ごすためのサポートはできないか?
➡子どもの、親を思う気持ちを大切にし、その声を聞くべき。

●発達障がいの子に対しては、明らかに「排除」がある
➡大勢が集まる場に「来ないでほしい」、発表のある日は「休んでほしい」ということばがある現状。

④発達障がいの子の「権利」
●放課後デイで、「権利」についての学びを提供
➡子どもたちが変わる。

●小5からいじめ。自閉気味で、支援学級に通う。中学校は支援学校を進められ進学したが、教科書もなく、学ぶ機会がない。
➡勉強したいという声を聞いてもらえない。「十分なサポートを受けたいという声」は、権利を学んだ成果だが、実際は、その声は聞いてもらえない。

十分なサポートを受けるためには、権利を知ることが大事だが、
子どもだけが知っても不十分。周りのおとなにも、学びが必要。

子ども時代を子どもとして生きること。そのためには、諦めないこと。

⑤子どもの権利
●子どもたちが生きづらい社会
➡10代の自死 世界一位
 自傷行為 男7,5% 女12,5%
自分が悪いと思って諦める 57%
 大阪の児童労働 (コンビニやラーメン店)
これは、深刻なデータ。

●「個人の問題を世界の問題にする」
「子どもの声で社会のしくみを変えていく」
➡子どものチカラを信じる


このあと、リレートークを聞いて、
それぞれグループワーク後、
「私のアクション」(MY VOICE)を提言。
さらに、全体で共有するため、
「いいね!」をシールで張っていく「MY VOICEツアー」も行いました。


世界の子どもを児童労働から守る活動をされているNGO代表の岩附由香さんから、
「愛だけじゃダメ。パワーが必要」というLOVE&POWERのメッセージをいただき、
最後は、
こどもの里の荘保さんと、
「子どもたちを誰ひとり取り残さない」提言書(案)をいっしょに読み上げ、
終了となりました。

「みんなで読む」、いい体験でした。