少子化が止まらない状況の中、
親世代への施策、それも経済支援だけがクローズアップされますが、
これは社会課題であり、
子どもが減り、家族の形態も変わり、
地域の助け合いが減ったことで、
●子どもが、子育てを見聞きする体験がなくなったこと
が、まず大きな課題です。
自分のきょうだい、おじさんおばさんが減ったこと(父母ともに1人っ子だと、おじさんおばさんがいないのが現状)、
核家族で、里帰り出産するおばさんや姉などと過ごす体験がないことで、
「出産」「新生児」「赤ちゃんからの育ちの過程」を実感する体験がないことは、
「結婚」「出産」「育児」を想定する機会がないことにつながるわけです。
そんなわけで、
もう15年以上前から、子育てサークルや子どもNPOはらっぱが取り組んできたのが「乳幼児おやことのふれあい授業」です。
乳幼児のいる保護者や妊娠中の方に声をかけ、
小学校や中学校の授業に参加する取り組みを続けてきました。
最初は、箱作小学校だけだったのが、
下荘小学校、尾崎小学校、
さらに貝掛中学校、尾崎中学校、鳥取東中学校、飯の峯中学校と広がった時期もありましたが、
中学校は授業時間がとれない、ということでなくなり、
結局、下荘小学校、尾崎小学校でだけ続いてきました。(コロナ禍で中断しましたが、コロナ後は復活。)
それが、
昨年4月に制定された「こども基本法」の後押しもあり、
「子どもの人権」「性教育」がクローズアップされ、
養護教諭のみなさんの働きかけもあり、
阪南市では昨年から、
小学校での「乳幼児おやことのふれあい」をプログラムを入れた授業が広がり、
今年は小学校8校中5校で、実施されます。
今日は、上荘小学校でのふれあい授業に、
20組以上のおやこの参加があり、
5年生との交流ができました。
子どもたちは、
見て、聴いて、触れ合って、
未来の自分をイメージしたり、
こうありたい姿を具体化していきます。
短い交流時間ですが、
今日から、妊婦さんや子育て中の方への子どもたちの眼差しが変わるはずです。
すべての小学校、そして中学校でも、
こんな体験ができることを願い、
提案していきたいと思います。