スギナはシダ植物に属するトクサ科の多年草で、日本全土で見られるお馴染みの植物ですが、何とも不思議な植物です。
学問的には「スギナ」が正しいようですが、「スギナ」で調べても、「ツクシ」で調べても、同じ写真が現れます。尚、「スギナ」の名前は、杉の葉に似ていることから「杉菜」となったようです。
スギナはシダ類なので、花は咲きません。種子ではなく胞子でふえる植物です
通常は、早春の道端や土手の枯草から最初に芽を出します。これが「ツクシ」と呼ばれる「スギナ」の胞子体で、「ツクシ」が枯れてカサカサになる頃、栄養体の「スギナ」が同じ地下茎から芽を出してきます。
植物の形態としては、地下茎から二種の枝を地上に出しており、一方は胞子茎のツクシで、もう一方の栄養茎がスギナということになるようです。
昔、「ツクシ誰の子、スギナの子…」という童謡を耳にした記憶がありますが、「ツクシ」が成長しても「スギナ」になるわけではなく、敢えて言えば逆に「スギナ誰の子、ツクシの子・・・」の方が出しいのかも知れませんね。とに角、ややこしい親子関係です。
この時期に、長々と「スギナ」の話しをしたのには、訳があります。
私がよく散歩する淀川の堤防には春先になると沢山のツクシが顔を出しますが、その一角に毎年早めに姿を見せる個所があり、先日「まだ少し早いかなぁ!」と思いながら覗いて見ると、流石にまだ「ツクシ」の姿は見えませんでしたが、「スギナ」の新芽が沢山出ていました。
「それにしても、少し早いなぁ」と思っていると、何か違和感がありました。
よく見ると、通常のスギナに交じって、先端がツクシ状で、ツクシの所謂ハカマ部分から横にスギナの茎が伸びているものが結構ありました。
このような、形状のスギナ(或いはツクシ?)を見たのは初めてで、ネットで色々と調べて見ましたが、このような事例の紹介はありませんでした。
ご存じの方があれば、お知らせ頂ければモヤモヤが少し晴れるのですが・・・(まさ)
おかしなスギナ
同上
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