素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

毎日新聞・朝刊の「水説」が面白い

2022年07月27日 | 日記
 毎週水曜日に掲載される古賀攻専門編集委員の政治を中心としたコラム「水説sui-setsu」が面白い。
 【恐れ入らない神社界(6/22)】で、戦前の国家神道体制が解体されたのに伴い、1946年に包括宗教法人として発足した全国の約8万社を束ねる神社本庁が、川崎市に持っていた職員宿舎の不可解な売却を発端として内部で騒動が起こっていることを取り上げていた。裁判で組織運営の不透明さをとがめられたのに、恐れ入らない神社本庁の動向が書かれていたのだが、その後の事態はますます常軌を逸していると【一線を越えた神社界(6/29)】で更に内部の権力争いを詳しく書いている。

 コンパクトに完成されたコラムなので下手な紹介はできない。興味のある方は、毎日新聞のニュースサイトで「水説」を検索すれば読むことが出来る。(https://mainichi.jp/search?q=%E6%B0%B4%E8%AA%AC)

 すると、「本庁代理人」という弁護士から、総長の選任手続きを「主たる争点とした裁判手続き」が進行中なのに、公平な書き方ではないとの趣旨の質問書が届いた。という。それを受けて【神ながらの道の正常化(7/6)】というタイトルでコラムを書かれた。

 7月15日(金)夕刊の特集ワイドで、思想家の内田樹さんへのインタビュー記事「言論への信頼取り戻せ」の中で、内田さんが最後に言ったこと「他の人はともかく、自分一人は自由な言論の場には審判力があると信じて、自分の言葉をそこに託す。身銭を切って言論の場に信用を供与する。そういう人の数を一人ずつ増やしてゆくこと。それが、言葉の力を再構築するということだと思います。」
を読んだ時、この3つの「水説」に思いを馳せた。

 十分な信頼に足りうる、論理的で、感情豊かで、節度ある自由な言論が失われつつある昨今、「水説」のようなコラムを大切にしていきたいものだ。

 今日27日(水)は【旧統一教会への依存】というタイトル。とてもタイムリーで、面白く読めた。
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