素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

「日本に生きる北朝鮮人 リ・ハナの一歩一歩」(リ・ハナ著 アジアプレス出版部)届く

2013年03月02日 | 日記
 夕方のNHKニュースで特集されていたリ・ハナさんについて興味をひかれたので、ブログをまとめた著書を取り寄せた。2009年3月3日から2012年9月3日までに書いたブログが掲載されている。著者紹介はこうなっている

 1980年代半ば、北朝鮮北西部の新義州(シニジュ)市で生まれる。両親は日本からの「帰国事業」で北朝鮮に渡った在日朝鮮人2世。中国に脱出後、2005年、日本にやってくる。アルバイトをしながら夜間中学に通い、日本語を勉強。その後、就職して仕事をしながら高校卒業認定試験に合格。2009年、関西圏のある大学に入学。同年、報道ウェブジャーナル「アジアプレス・ネットワーク」でブログ連載を開始し、大きな反響を呼んでいる。

 ブログも自己紹介から始まっている。リ・ハナというのは諸事情により仮名である。時系列順にまとめられている。彼女もまえがきで書いているように「こんな人もいるんだ」と気楽な気持ちで読んでいきたいと思う。

 どんな形であれ、ベールに包まれている国について、そこで生まれ、育ち、そして逃れてきた方から聞くことができるのは貴重である。また、そういう立場で生活している日本をどういう風に感じているのかも知りたい。一生活者の声を大切にしていきたいと思っている。

 少し違うが、他国のことに直接ふれる機会として、BS1の朝8時からの「ワールドWaveニュース」をよく見るようになった。きっかけは冬になり朝食の時間がだんだん遅くなり、食事の途中で、7時台のニュースが終わり、朝ドラの「純と愛」になる。これは生理的に受けつけない番組なので消すかチャンネルを変えることになる。かといって他局のワイドショー的な報道も嫌なので見始めたのがBS1のニュース。各国の主なニュース番組をほぼライブで同時通訳という形で流してくれるので今何がトップニュースとなっているのかが直にわかり、面白い。今朝のフランスではバカンスに入ったことがトップであった。話には聞いていたが報道映像を見て「ああそうなんだ」と妙に感心した。

 同時通訳の緊張感も伝わってきて、米原万里さんの言葉がよみがえってきたりもするのである。
コメント
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