1月20日(水)、大寒だけど温かい日でした。午後8時半から午前1時前、またまた皆さん熱心に勉強しました。1ヶ月の臨床でのことや、業界のことなど、深夜まで話が尽きませんでしたね。
☆内 容
・左下肢痛の一症例(症例報告)
【石田先生】
酔耀会に参加して早々ですが、左ふくらはぎの痛み(肉離れ)を訴えて来院された患者への症例報告をして頂きました。ミニバスケをやっている40歳の男性の症例でした。バスケの途中、ジャンプした時に傷め、近所の接骨院へ3回ほど通院。良くはなってきているが、もう少し改善したいとのことで鍼灸治療を求めてご来院されたようです。腰痛もあったので、その治療と、ふくらはぎへの治療(1回)を行ったところ、安静時の痛みは消え、足を着地した時や歩行時に痛みがまだ残るまで改善しました。来院した時には熱感がなく、逆に冷えと痛覚過敏があり、相応に処置をした。自分が行った鍼灸治療や治療計画は適切であったか、もっと効果を出し患者の苦痛を取り除くことができなかったか、と考察されていました。初回で、これだけ効果が出ればいいんじゃないかと思いますが、向上心をもって臨床に臨むことは大事なことだと思います。また、逆に鍼灸治療で効果が出たが、それが本当に鍼灸治療による効果であったのか、常に考察する謙虚さが鍼灸師には必要だと思うのです。
・筋筋膜性疼痛への鍼灸治療~トリガーポイント療法のヒント~
【豊島先生】
トリガーポイントについて、今までの復習を行い、痛みの患者に対し、様々な徒手検査で鑑別を行った後、一つの原因・所在追求(痛みの)の手段としてトリガーポイントという考え方、捉え方が大切だということの話でした。「痛みがある場所に痛みの原因があることは少ない」「どこが痛いかではなく、どう動かしたら痛いかが重要」などのワンポイント考察があり、今回は”日頃なにげなく患者さまがとっている姿勢”に注目し、トリガーポイントの痛みの考え方(短縮痛)で捉えると、座っている、寝ている、立っている時の「いつもの姿勢」において、どこの筋肉を伸ばした姿勢をとっているか観察することにより、トリガーポイントのおおまかな場所の把握がでるというものでした。これ、よくよく意識してみると、面白いのです。これがすべてではありませんが、疼痛疾患を多く扱う鍼灸マッサージ治療院では、知識として必要な考え方なのです。
・胸郭出口症候群が疑われた一症例(症例報告)
【粟 先生】
前回、行った症例報告をさらに詳細に検討。これは来月の加賀・三策塾で症例報告として発表して頂くので、その前の前座として、酔耀会にて検討しました。しっかり鑑別も行っているが、ここが原因だ!というようなはっきりした原因が見当たらないため、質問のしどころ満載の症例報告でした。ただイメージだけで鍼やマッサージをするのではなく、「ここは、こういう目的で治療穴を選ぶ、治療場所を選ぶ」ということを意識して粟先生は治療しているので、発展的な質疑応答ができるでしょう。勉強してあるとできるんですよね、発展的な市議応答が。日々の臨床の「今」ここの判断力を養うためにも、このような症例検討会は重要なのです。来月の三策塾にはいい発表ができると思います。
・ガン治療の現状から鍼灸医療を含めた代替医療の流れを考える
【田中良和】
現在、日本ではガン患者、死亡率ともに増加しています。また今後もさらに増加すると予測されています。しかし欧米、とくにアメリカでは1990年以降、ガン患者、死亡率ともに減少しています。アメリカがガン治療で歩んできた歴史をみていき、そこから、なぜ日本のガン患者が減らないのか考えてみました。また、そのアメリカでのガン医療を巡る流れから、代替医療に関する取り組みや政策をみていき、日本の代替医療の現状、厚生労働省の動き、そこから私たち鍼灸マッサージ師は、どこをみて、何を「今」やっておかねばならないかなど、ガン治療から代替医療、鍼灸医療までを少し考察してみました。
毎月、メンバーの皆の心意気が高く、そして、貪欲に学ぶ姿勢が出てきていると思います。それぞれの立場で、何でも質問し、何でも言い合う、これが酔耀会のいいとこなんですよね。
私も遅れをとってはいけませんので、志を高く保ち、鍼灸治療で一人でも多くの方々を健康に導けるように勉強していこう と、いつも酔耀会に出席して思うので~す。
”しっかりと志を立てて、これを達成しようと求めるならば、薪を運び水を運ぶといった日常の平凡な行動の中にも学ぶべきものがある。ましてや書物を読んで物事の道理を求めようとするのであれば、なおさらそうである。
志が立っていなければ、一日中読書をしたとしても、それは単なる暇つぶしにしかならない。それゆえに、学問しようとするなら、まず志を立てるより大切なことはない。(言四志録)”
志を立てて、次回も楽しく、実践に活かせる勉強をしていきます
二葉鍼灸療院 田中良和
☆内 容
・左下肢痛の一症例(症例報告)
【石田先生】
酔耀会に参加して早々ですが、左ふくらはぎの痛み(肉離れ)を訴えて来院された患者への症例報告をして頂きました。ミニバスケをやっている40歳の男性の症例でした。バスケの途中、ジャンプした時に傷め、近所の接骨院へ3回ほど通院。良くはなってきているが、もう少し改善したいとのことで鍼灸治療を求めてご来院されたようです。腰痛もあったので、その治療と、ふくらはぎへの治療(1回)を行ったところ、安静時の痛みは消え、足を着地した時や歩行時に痛みがまだ残るまで改善しました。来院した時には熱感がなく、逆に冷えと痛覚過敏があり、相応に処置をした。自分が行った鍼灸治療や治療計画は適切であったか、もっと効果を出し患者の苦痛を取り除くことができなかったか、と考察されていました。初回で、これだけ効果が出ればいいんじゃないかと思いますが、向上心をもって臨床に臨むことは大事なことだと思います。また、逆に鍼灸治療で効果が出たが、それが本当に鍼灸治療による効果であったのか、常に考察する謙虚さが鍼灸師には必要だと思うのです。
・筋筋膜性疼痛への鍼灸治療~トリガーポイント療法のヒント~
【豊島先生】
トリガーポイントについて、今までの復習を行い、痛みの患者に対し、様々な徒手検査で鑑別を行った後、一つの原因・所在追求(痛みの)の手段としてトリガーポイントという考え方、捉え方が大切だということの話でした。「痛みがある場所に痛みの原因があることは少ない」「どこが痛いかではなく、どう動かしたら痛いかが重要」などのワンポイント考察があり、今回は”日頃なにげなく患者さまがとっている姿勢”に注目し、トリガーポイントの痛みの考え方(短縮痛)で捉えると、座っている、寝ている、立っている時の「いつもの姿勢」において、どこの筋肉を伸ばした姿勢をとっているか観察することにより、トリガーポイントのおおまかな場所の把握がでるというものでした。これ、よくよく意識してみると、面白いのです。これがすべてではありませんが、疼痛疾患を多く扱う鍼灸マッサージ治療院では、知識として必要な考え方なのです。
・胸郭出口症候群が疑われた一症例(症例報告)
【粟 先生】
前回、行った症例報告をさらに詳細に検討。これは来月の加賀・三策塾で症例報告として発表して頂くので、その前の前座として、酔耀会にて検討しました。しっかり鑑別も行っているが、ここが原因だ!というようなはっきりした原因が見当たらないため、質問のしどころ満載の症例報告でした。ただイメージだけで鍼やマッサージをするのではなく、「ここは、こういう目的で治療穴を選ぶ、治療場所を選ぶ」ということを意識して粟先生は治療しているので、発展的な質疑応答ができるでしょう。勉強してあるとできるんですよね、発展的な市議応答が。日々の臨床の「今」ここの判断力を養うためにも、このような症例検討会は重要なのです。来月の三策塾にはいい発表ができると思います。
・ガン治療の現状から鍼灸医療を含めた代替医療の流れを考える
【田中良和】
現在、日本ではガン患者、死亡率ともに増加しています。また今後もさらに増加すると予測されています。しかし欧米、とくにアメリカでは1990年以降、ガン患者、死亡率ともに減少しています。アメリカがガン治療で歩んできた歴史をみていき、そこから、なぜ日本のガン患者が減らないのか考えてみました。また、そのアメリカでのガン医療を巡る流れから、代替医療に関する取り組みや政策をみていき、日本の代替医療の現状、厚生労働省の動き、そこから私たち鍼灸マッサージ師は、どこをみて、何を「今」やっておかねばならないかなど、ガン治療から代替医療、鍼灸医療までを少し考察してみました。
毎月、メンバーの皆の心意気が高く、そして、貪欲に学ぶ姿勢が出てきていると思います。それぞれの立場で、何でも質問し、何でも言い合う、これが酔耀会のいいとこなんですよね。
私も遅れをとってはいけませんので、志を高く保ち、鍼灸治療で一人でも多くの方々を健康に導けるように勉強していこう と、いつも酔耀会に出席して思うので~す。
”しっかりと志を立てて、これを達成しようと求めるならば、薪を運び水を運ぶといった日常の平凡な行動の中にも学ぶべきものがある。ましてや書物を読んで物事の道理を求めようとするのであれば、なおさらそうである。
志が立っていなければ、一日中読書をしたとしても、それは単なる暇つぶしにしかならない。それゆえに、学問しようとするなら、まず志を立てるより大切なことはない。(言四志録)”
志を立てて、次回も楽しく、実践に活かせる勉強をしていきます
二葉鍼灸療院 田中良和
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