盛岡に行った時に知り合った男性からジル・ボルト・テイラーの「奇跡の脳」を勧められたので読みかけの本が三冊あったが早速読んでみた。
私にその本を紹介してくれた男性は私と同い年で脳出血から一年で立ち直った。
彼はこの本にとても助けられたようだったので、私は興味を抱いた。
気が付けば、心については今までいろいろと考えたり、調べたりしてきたが、そのもととなる脳についてはほとんど何も知らなかった、敢えて知ろうとしなかった、そのことがたぶん私の興味を生んだのであろう。
脳科学者であるジルが脳卒中を起こし、自らがその内側、病気を体験しながら観察することから生まれた発見には目にみはるものがあった。
ジルは新たに脳を作る、左脳はコントロール出来るものであることを発見する。
その過程はとても心理療法に似ているような気がした。
左脳から生まれる否定的な感じや怒りなどは90秒経つと消失されるゆえ、その時間を待つこと、そして、どうありたいか、どうしたいかを新たに左脳に優しく教えてあげ、プログラミングをし直してあげることなどは客観的に自己を観ることの大切さと意味深さ、自分の知っている自分を乗り越えて行く知恵を教えてくれた。
再読の価値が十分ある本であった。
それは私のような脳に対して何も知らない者は何度か読む必要性も感じた。
ドッグイヤーは何か所にも及び、再読しなければ、もったいない気がした本であった。
今日、あなたも実験してみてはどうだろう、何か嫌なことがあった時にでも、その感情を見つけ、90秒待ち、あなたの望む所まで優しく導いてあげることを。