パナマより。

　パナマにいる山田君からメールが来た。

　山田君とは９７、９８年にカルカッタで会った。その頃はホテルマリアの屋上で良くご飯を作って食べた。

　長い旅の途中だった山田君はジャガイモを茹でて食べたりして節約していた。そうした姿がとても彼らしくて良かった。

　ほんとうにいろいろと語り合い、生涯の友になった。

　去年カルカッタで会ってから、まだ会っていない。自分のカルカッタ滞在に合わせてバンコクから来てくれた。

　山田君は奥さんと一緒に旅をし続けている。もう二年ぐらいになるのだろうか、一度短い時間日本に帰ってきたがすぐに中南米に向かった。

　今パナマに居るのだろう。

　どんな空とどんな風景、どんな風を浴び、陽射しはやっぱり暑いのかな。きっと笑っているだろう。きっと美味しく食べ物を食べているだろう。もしかしたら、お腹を壊したりもしているかもしれないが、無事にパナマに入ったのなら、やはり笑顔で居るのだろう。

　地球人として、その地に立っているのだろう。

　帰ってきたら話を聞くのが楽しみである。

　この後はコロンビアに行くみたいだが、旅はどこまで続くのか？

　まぁ、今年中には会えると良い。

　無事に帰ってきて欲しい。

　彼の空を今心を通して想像し見ている。

　ゆっくりと呼吸をしながら。