海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

上海の日本村付近へ行ってみた

2023-09-19 | 写真日記

電車内はマスク無しの人がほとんど

 

人も車も少ない日曜日

 

日本村付近ではないがローカル系の寿司屋が増えている

 

上海に戻り、久しぶりに日本村付近に行ってみた。日曜日なのに4ヶ月前より人が少ない。金虹橋商城の日本食が集まっている地下へ行ってみると、閉鎖している店もありいつもの賑わいはまったくない。やっぱりアレの影響もあるのかなと思いつつ、行きつけの店で久しぶりに一杯やりながら店の人に聞いてみると、魚とは関係ない店も客足が落ちているとの事。まぁ、反日デモの時よりはマシで、その内に何となく元に戻るだろうな。もうこれは、時が解決するしかない。

地下鉄内は、マスクをつけている人の方が珍しいくらいで、マスクを着けている人の方が目立つ。昨年2ヶ月もロックダウンをくらった上海だが、そう言えばそんな事もあったなと思うほど、すでに遠い記憶に。

最後の画像は、この日本村付近ではないが、ローカル系のなんちゃって寿司屋が増殖しているようだ。この店の看板は寿司盛り313元(約6300円)のようだが、この内容では値段高過ぎ。そして、なま物の怖さを知っている私達日本人は絶対に食わないだろう。

☆日本はコロナが第9派と言われているようだが、もうすでに普通の風邪程度だと私は勝手に思っているけど、どうなんでしょうかね。

☆元アシスタントが先月末に内モンゴルへ帰省した後、咳が止まらなくなり回復まで時間がかかったようだが、コロナではな無かった。その後ニュースをみると、同時期に内モンゴルで雷雨喘息が蔓延していたので、それではないかという事に。この雷雨喘息は、花粉時期に雷雨が発生すると日本でも起こりえる事で、今後マスクは常備しておいた方がイイね。

雷雲喘息とは、花粉が多い時期に上空に舞い上がり水分で膨張した花粉が破裂しさらに小さな粒子になり、雨と一緒に地上に落ちてくるらしい。過去、オーストラリアでもあったようだ。

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GFX50SIIと3群4枚テッサータイプレンズ

2023-09-17 | GFX+オールドレンズ

Elmar50mm f2.8とGFX50SII

 

Elmar9cm f4+OUAGO(ビゾ専用)とOTQNOは専用接写リング 右はオリジナルの鏡胴だが使った事はない

 

今日のブログは、4年前の記事GFXでケラレが発生しない35mm用オールドレンズ の追記のようなもの。長文なので、カメラやレンズに興味がない人はパスした方が良い。

今年になって、増え過ぎてしまった所有しているフィルム時代のレンズを少しずつ整理をしている。増えすぎた理由は、他の人が言う描写評価基準が私と違うので自分でテストしないとわからない事が多すぎるからだ。GFXをメインで使用し残すレンズを決めた結果、50mm以上で好きな描写の全部が古いライカのレンズになり、いずれもf値が暗くて人気薄で市場でも比較的安い価格で売られているレンズばかりが残った事になる。そのリストは、Elmar50mm f2.8(f3.5からf2.8になったタイプ)・Elmar65mm f3.5(ビゾ専用)・Elmarit-M 90mm f2.8(前玉を外してビゾ専用)・Elmar9cm f4(前玉を外してビゾ専用)・Hektor135mm f4.5(前玉を外してビゾ専用)だ。これは好きな描写優先で各焦点距離のレンズを決めた結果だが、すべてが3群4枚のテッサータイプという事になった。この中のElmar50mm f2.8は、フードを外し開放からf5.6まではケラレが発生せずGFXで使えるが、私の場合は65x24と1x1で使う場合がほとんどで、ライカの50mmの中で一番好きな描写のレンズだ。ここにリストアップしたElmar 50mm f2.8以外のライカレンズは、前玉を外しビゾアダプターを使えばGFXの44x33をカバーするレンズで、これらレンズすべてが単層コーティングという事になる。

そして、ワイド系はGFXの44x33センサーをカバーしないが、VoigtlanderのNokton Classic 40mm f1.4・Ultron28mm f2 ・Color-Skopar 21mm f3.5がメインワイドレンズになる(65x24と1x1専用)。ワイドレンズは全てがMマウントで、すべてが現行品だ。

その他Zoom系は、ミノルタMD Zoom 75-150mm f4とGF35-70mm(唯一の純正レンズ)。他にズーム以外では、MC Rokkor58mm f1.4とMC Rokkor 28mm f2.8、そしてPentaxのFA43mm f1.9とFA77mm f1.8(両方とも旧タイプ)で、これらはGFXでケラレ無しで使える好きな描写のレンズ。そしてオリンパスOM用Zuiko24mm f2.8とZuiko28mm f2.8も残留(1x1と65x24専用)。その他に視力の衰えもあり人を撮る時は、GFXの顔認識を使う為にFringerのAFマウントを使い、人物専用としてCanonEF40mm f2.8・EF50mm f1.4・EF85mm f1.8はそのまま残留(1x1専用だが、50mm以外はGFXの44x33センサーをカバーする)。

最初の画像の奥に写っているのはSummicron-R 50mm f2(第二世代)だが、GFXで使う場合は44x33でケラレも無く安定した描写をしてくれるので手放す事は出来ないレンズなのだ。このレンズはElmar50mm f2.8とは性格がまったく違うレンズだが、最新のデジタル用レンズほど描写がギスギスしてないのが良い。

二番目の画像は、Elmar 9cm f4の前玉を取り外しOUAGOを取り付けてビゾ用レンズとして使っていたレンズだ。f値はf4と暗いが、私の場合は焦点距離の長いレンズはf4より少し絞って使う事の方が多い。これに、接写リングOTQNOを使えばかなり接写出来るので料理の撮影や骨董品などの撮影で活躍したレンズだ。料理などの撮影で、タレやスープ状の料理にヌメリ感を出すには、Hektor 135mmと同様に最適なレンズ。

☆Elmar50mmは、f3.5も含め買っては売りを繰り返し結局f2.8が2本残り、一本は日本に置いてある。同じレンズでも、中古の場合は微妙に違うからね。それは、センサーのサイズやカメラメーカーのセンサーによって描写が変わるのと、古いレンズは必ず信頼出来るプロ修理人にお願いしOHしないとオリジナルに近い性能は出ないと思って良い。GFX50系と100系ではセンサー性能がまったく違うので、オールドレンズの周辺描写がGFX50系を使って気になる人はGFX100系をお薦めするが、前世紀の古いレンズにそれらを求めるのは酷というもので、周辺の甘さはボケだと思えば良いし、年中壁を平行に構えて撮るなんて事はしないからね。

☆カメラやレンズを選ぶ時に何をどう撮るかが大事で、古いレンズが決して良い訳ではない。私の場合は撮る被写体が決まっていて、その目的には古いレンズの方が合うから選んでいるという訳だ。私が今もバリバリの依頼仕事を受けているカメラマンだったら、違うレンズを選ぶかも知れないね。仕事の撮影は、効率も大事だからね。

☆私がGFXをメインに使っている理由は、65x24のパノラマフォーマットが使える事が一番の理由だ。もし、35mmのフルフォーマットカメラで65x24のフレームが選べるなら、GFXをあえて買わなかったかも知れない。同じ65x24のフォーマットが選べるカメラにハッセルブラッドがあるが、あれはレンズシャッター専用なので古いレンズを使う場合は無理がありボディもレンズも高価過ぎるので問題外。

☆デジカメが家電になってしまった今、カメラは定期的に買い換えるのが正しい使い方かもね。ネットで流れているレンズ情報が、自分の基準に合うのかどうか冷静になる事が大事で、私がここに書いている事も私基準で書いていて好きな描写のレンズと言っているので、良いレンズとは決して言ってない。

☆最初に書いたが、今日のブログは2019年のブログ「GFXでケラレが発生しない35mm用オールドレンズ」のアクセス数が先々週に異常と思えるほど増えたので、それの追記のようなもの。今日のブログも、あくまでも参考程度に読んで欲しい。この4年も前のブログが今頃になって異常なアクセス数をカウントした元はわかっているが、どう思われたのかは知らない。こんな事は、2012年の反日デモ以来の事だったよ。

 

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老師に会いに上海から周荘へ2

2023-09-15 | 写真日記

壁の木彫が素晴らしい(中国人作家の作品)

 

すべて清時代の家具

 

おみやげをいただいた

 

老師に招待され9人で食事を楽しんだ後は、老師の家に戻りリビングのテーブルを囲み中国茶で語り合う。中国では、食事の前か後に中国茶をみんなで飲むのは習慣のようなもの。3階建ての別荘はエレベーター付きで、作家の作品や清時代の家具とのマッチングが素晴らしく溜息が出る。みんなで一つのテーブルを囲んで中国茶を飲むというのは、人と人との距離が近くなるのでとても好きな時間。茶は何処でも家主が淹れるのが常で、これは会社に行っても同じなのだ。茶は世界中何処へ行っても、最高の潤滑油かもね。私も中国茶に影響され前世紀か中国茶を愛し、広東省潮州の鳳凰単相茶の仕事も関わってきたので、日本人としては少しは中国茶には詳しい方かもしれないが、私は茶藝師ほど詳しくない。以前10年住んだ新華路では本物の畳を使い和中風茶室を作ったが、それはもう遠い記憶に。

帰り際に、私が普段買えないような高価なプーアール茶と庭で採れたカボチャと、老師が関わった木彫の作品集をいただき帰還。LEDのレベルの低い製造トラブルが続いていたので、この日すべて浄化され心が洗われたような気分で、今の私にはとても貴重な一日だった。

☆日本では烏龍茶とプーアール茶との違いを知らずに飲んでいる人もいるくらい、中国茶の事を知っている日本に住む日本人は意外と少ない。すでに十数年以上前からの事だが、日本人に馴染みのある烏龍茶は福建省の福州市の茶通は飲まないんだよ。福州では烏龍茶は商売の為のお茶で、地元ではずっと紅茶がメインになっているのだ。そして、茶通のもう一つの言い分は、烏龍茶の様な薄い茶は飲めないと言っていた。これは、おそらくカフェインの量が影響していると私は思っている。まぁ、これは茶中毒とも言えるかもね。

☆福建省の福州へは何度も通っていた時期があった。そこでは、夕食の前に茶館へ行き2時間茶の接待を受け、その後に飯屋に移動してやっと夕飯が始まり乾杯となるのだ。日本人が茶の産地に行って接待を受ける時に気をつけた方が良いのは、空腹時に烏龍茶・プーアール茶・紅茶を多量に飲むのは避けた方が良い。それに慣れてないと胃をやられたりお茶酔いするからね。私も人生で一度だけ福州市で茶酔いを経験した事があるが、それは酒を呑んだ時のほろ酔い気分に近い状態。

 

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老師に会いに上海から周荘へ1

2023-09-13 | 写真日記

ひたすら緑の小路を走り周荘の別荘へ

 

河の向こう岸は上海市

 

水草が地図に

 

人がほとんどいないので緑を独占できる

 

別荘内にある飯屋 

 

9月9日は美術評論家の老師に招待され、上海から別荘のある周荘(周庄)へ。この周荘は水郷の村で有名だが、そこから少し離れた場所に別荘区域がある。この日は、元アシスタント家族4人と私の最後の元アシスタントが招待された。老師とはコロナの影響もあり、彼がアメリカから帰国出来ず会うのは数年ぶりだ。老師はアメリカの美大客員教授でもあり、上海でも美術関係者では知らない人はいないほどの有名人で、私の前世紀の写真を評価してくれている人。最近は、この別荘に週末のみ上海から来て滞在しているそうだ。

この別荘の敷地の中に飯屋が一軒あり、この日の昼は私達9人で貸切状態。料理の見た目はどこにでもある江南料理だが、出て来た料理が全てとても美味い。びっくりして理由を聞くと、地元の農家が無農薬で栽培している野菜だと教えてくれた。そして、定番の豚の角煮も甘さ控えめで肉の表面を炙ってから煮込んでいるので、とても美味い。これは、前日に行った紹興市近くの工場の食堂で出てくる野菜料理が美味いのと同じで、やっぱり無農薬野菜はとても美味しい事を実感。こんな美味い中国料理屋が今の私の拠点近くにあれば、おそらくファンになり通うだろうが無いんだよコレが。

中国料理は4大料理とか8大料理、そして10大料理などと分けられているが、日本に多くある中国料理は広東料理の事を指す場合が多く日本風にアレンジされているのが日本の中華料理だ。上海で上海料理を食っても、どこの飯屋で食うかで味は全く違う。よくある話だが、安いツアーで来る日本人が連れて行かれる店の料理を食って、本場の上海料理は不味いなんて思わない方が良いよ。あれは、ツアー会社やガイドにキックバックが入るシステムになっているので、料理の内容はお粗末な場合が多過ぎるのだ。これは、世界中何処へ行っても、どの店で誰と食うかで料理のレベルが全く違い値段が安い高いでは決してない。

中国の場合、同じ店でもシェフが変わると全く違う味になる。オーナーが料理人であればある程度味は継承出来るが、オーナーが料理人でないただの経営者だった場合、ヘタすると客が離れ店は潰れる事もある。中国の場合、シェフが変わればその下で働く料理スタッフ全員がシェフに付いて行く傾向がある事は知っておいた方がイイね。

☆前世紀から付き合いがあった上海人の料理人の弟子は、香港の金持ちにお抱えシェフとして引き抜かれた。今はどうしているのか知らないが、腕が良ければ世界中で生きていけるよね。

☆GFX50SII +EF40mm f2.8

 

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上海のカメラビルは客がさらに激減中

2023-09-11 | 写真日記

星光カメラ城

上海にカメラ機材を販売している場所は大きく分けて上海駅前と星光撮影材城があり、プロ用機材などは星光撮影器材城にほとんど集まっていた。この星光撮影材城も上海駅前も、何でも扱う店がほとんどで、小さな小売店がビルに集まっているだけと思ってよい。ここは、コロナ前から店に来る客は激減していたが、コロナが終息してさらに客が激減中。すでに撤退している店もあるが、年内にさらに撤退を決めている店もある。これら店でカメラ関係の機材を買う場合は、販売価格を提示してない店がほとんどで値段の交渉をしなければならない。また、正規品か並行品かで値段が違い、さらに領収書のアリナシで販売価格が違うのだ。現物を見ないと信用できないという人達は老人ばかりで、今の若い人達は値段より補償のしっかりしている正規品を選ぶ人がほとんど。という事で、今の若い人たちはメーカー直販の店やネット購入する人がほとんどだ。現在、新品の日本製品は日本が一番安いかもね。例えばフォクレンダーのレンズなんて、上海で買うと日本の定価で販売している。

一方の中古品機材も似たようなもので、ライカなど中古レンズなどすでに欲しい人には行き渡っている。また、売れる商品には波があり他国のネット情報を頼りにしている人が多過ぎるのが実情で、話をしても噛み合わないので私は聞き流している。今の上海の中古価格は日本の中古販売店の価格を参考にしている場合が多いのと、中古のレンズなどは日本で仕入れている商品が圧倒的に多いのだ。

☆大型ストロボのブロンカラーは、杭州と上海の販売店を昨年閉鎖し、年内にプロフォトを扱っている店も閉鎖予定。もうすでに大光量ストロボの時代は終わっているのだ。この件は、10年ほど前に警告したが、当時はまだブロンの3200Wが大量に売れていた時代なので信用してもらえなかった。

☆先週の金曜日に中国の地方工場へ行き小さな問題を解決。ここの工場へ行くと、必ず老板(社長)を中心にメインスタッフと専用の食堂で昼飯を食ってから打ち合わせ。飯を食っている時、「これからは海の魚が食えなくなるなぁ」と、当て付けのように言われたが、ここではさすがに反論したよ。まぁ、こちらではそんなもんよ。

 

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