海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

老師に会いに上海から周荘へ2

2023-09-15 | 写真日記

壁の木彫が素晴らしい(中国人作家の作品)

 

すべて清時代の家具

 

おみやげをいただいた

 

老師に招待され9人で食事を楽しんだ後は、老師の家に戻りリビングのテーブルを囲み中国茶で語り合う。中国では、食事の前か後に中国茶をみんなで飲むのは習慣のようなもの。3階建ての別荘はエレベーター付きで、作家の作品や清時代の家具とのマッチングが素晴らしく溜息が出る。みんなで一つのテーブルを囲んで中国茶を飲むというのは、人と人との距離が近くなるのでとても好きな時間。茶は何処でも家主が淹れるのが常で、これは会社に行っても同じなのだ。茶は世界中何処へ行っても、最高の潤滑油かもね。私も中国茶に影響され前世紀か中国茶を愛し、広東省潮州の鳳凰単相茶の仕事も関わってきたので、日本人としては少しは中国茶には詳しい方かもしれないが、私は茶藝師ほど詳しくない。以前10年住んだ新華路では本物の畳を使い和中風茶室を作ったが、それはもう遠い記憶に。

帰り際に、私が普段買えないような高価なプーアール茶と庭で採れたカボチャと、老師が関わった木彫の作品集をいただき帰還。LEDのレベルの低い製造トラブルが続いていたので、この日すべて浄化され心が洗われたような気分で、今の私にはとても貴重な一日だった。

☆日本では烏龍茶とプーアール茶との違いを知らずに飲んでいる人もいるくらい、中国茶の事を知っている日本に住む日本人は意外と少ない。すでに十数年以上前からの事だが、日本人に馴染みのある烏龍茶は福建省の福州市の茶通は飲まないんだよ。福州では烏龍茶は商売の為のお茶で、地元ではずっと紅茶がメインになっているのだ。そして、茶通のもう一つの言い分は、烏龍茶の様な薄い茶は飲めないと言っていた。これは、おそらくカフェインの量が影響していると私は思っている。まぁ、これは茶中毒とも言えるかもね。

☆福建省の福州へは何度も通っていた時期があった。そこでは、夕食の前に茶館へ行き2時間茶の接待を受け、その後に飯屋に移動してやっと夕飯が始まり乾杯となるのだ。日本人が茶の産地に行って接待を受ける時に気をつけた方が良いのは、空腹時に烏龍茶・プーアール茶・紅茶を多量に飲むのは避けた方が良い。それに慣れてないと胃をやられたりお茶酔いするからね。私も人生で一度だけ福州市で茶酔いを経験した事があるが、それは酒を呑んだ時のほろ酔い気分に近い状態。

 


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