海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

ロックダウン40日が経過した上海

2022-05-11 | 写真日記

ありがたい事に元アシスタントの宝音くんからウルムチビールと菊正宗が届いた

 

長寧区からの配給は、絹豆腐やキノコなどの野菜類と肉

 

長寧区から配給の中は、噂のお頭と足付き鶏一羽と豚肉750gが

 

ロックダウン開始から40日が経過したが、私が住む小区(アパートの単位)は、今もPCR検査のとき意外は部屋から出られない。感染者ゼロが続いている一部の小区は外出可能になっているようで、窓の外からマスク着用で人の往来が増えたが店などほとんど閉店しているので、目的もなく散歩しているだけのようだ。噂では、新規感染者が一日2000人を切ればロックダウン解除という話も聞こえて来るが、おそらく今月末までは無理と推測。普通にアパートの敷地内に出る事が出来れば気が晴れるのだが・・・。

今回の長寧区の配給の中には、豚肉750gの塊と噂の冷凍鶏一羽丸ごと(足とお頭付き)が入っていた。中国人は普通の事だろうが、普段トレーにパックされた鶏肉しか買った事がない日本人に、この鶏をバラせる人がどのくらいいるかと言えば、ほとんどいないだろうな。という私もその一人なので、同じ棟に住む家族に差し上げた。

今回の嬉しいお届け物の筆頭は、やっぱり酒だ。元アシスタントの宝音くんからの差し入れは、日本製造の菊正宗一升瓶と新彊ウルムチビール12本だ。最近は中国製造の日本ブランド日本酒もあるが、今回の差し入れは日本からの輸入品。最後に菊正宗を呑んだのはいつだったか思い出せないほど、久しぶりに灘の酒。私が若い頃に呑んだ辛口日本酒といえば、灘の菊正宗か剣菱くらいしか知らなかった。余談だが、岡山から西の中国地方では、広島の呉の酒で千福という酒が今もある。この酒は子供のころにテレビでも宣伝していたので、今でもテーマソングを覚えている旧日本海軍御用達の酒。この酒は、新橋の脱藩酒場で今も呑める銘酒で、東京に戻って新橋方面に行くと開店と同時に必ず立ち寄る立ち呑みの店だ。

日本で中国のビールといえばドイツから学んだ青島ビールが有名だが、ビール党の私から言わせれば、新疆ウイグル自治区のビールが中国で一番旨いと私は思っている。今回届いたビールは初めて呑んだブランドだが、アルコール度4%で辛口ではないが少し甘くフルーティでスッキリした味なので、後味も良くどんな料理にも合うビールだ。このウルムチビールで一番のお勧めは黒ビールだが、上海で呑める場所はウイグル料理の店しか置いてない。新彊の香辛料を使った羊肉と、新疆ウイグルの黒ビールは最高の組み合わせかもね。中国で機会があれば、新彊ウルムチのビールを呑んでみる事を強くお勧めする。

☆昨日10日の昼は、差し入れしてもらったビールと日本酒を呑み、つまみは配給の豚肉と元アシスタントのナミから差入れの缶詰のソーセージのみで、夕飯は久しぶりに野菜を口にしてない。食い過ぎると良くない物は、やっぱり美味いな。そして、菊正宗を直接グラスに注ぐ時の一升瓶の重さと冷酒の旨さは、別の意味で格別だ。その後、酔も手伝い早めにベットへ。私にとって酒は必需品という事を再確認した日だった。

 

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もしスマホがなく上海がロックダウンしていたら

2022-05-09 | 写真日記

IPhoneでPCR検査時にノーファインダーで

 

今のところ上海は世界で最も進んだデジタル都市かも知れない。もし、スマホが無くデジタル社会が発達してなかったら、今の上海のように都市をロックダウンしたらどうなっていたかと考えると、想像を絶する地獄になっていたかも知れないな。

 

 

元アシスタントがネットでオーダーしてくれた食材

 

上海の家庭の奥さんが朝一番にする事は、スマホでの食料調達だ。どれにするか悩んでいる間に売り切れになってしまうので即断即決。画像は3日に元アシスタントのナミが購入し私に送ってくれた食料だが、この日は普段と比べ品数が多かったので大量購入したと言っていた。

ロックダウン開始から、ほとんど毎日のようにPCR検査を受けているが、防護服を着たスタッフが本人確認と検査サンプルのバーコードをスマホで読み込み、データは集中管理され当日の夜に結果がスマホに届く。これは世界共通だろうが、スマホがなかったらどうなっていたか。ロックダウン中に食料の無料配給はあるが、それでは絶対に足りないので、スマホで食料を調達し届くとスマホに到着の知らせが届く。これもスマホがなかったら、どうなっていたか。そして、支払いが現金だと感染者は爆発的に増えていただろう。中国では今やスマホは個人のIDのような存在で、生きていく為の生活必需品だ。

プライバシーの問題を問う人もいるが、もうすでに世界中デジタル化の波は止められない方向に向かっている。監視カメラは死角がないほど当たり前に設置されている中国だが、良いか悪いかは別として上海は監視カメラ設置で交通マナーも治安も信じられないほど良くなったのは事実。留守中に空き巣にやられたなんて話はまったく聞かない。こちらの人達はデジタル社会になっも、プライバシーより治安を優先している人が多いからだ。

ただし、スマホやPCのOSはアメリカが握っていて、それに頼らないとスマホはただの電話機。つまり、デジタル社会はアメリカにキンタマを握られているようなもの。

 

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GFX50SII+EF40mm f2.8とPentax-FA35mm f2AL

2022-05-07 | GFX+オールドレンズ

GFX50SII +FringerEF-GFXPro +EF40mm f2.8開放で撮影 44x33

 

GFX50SII +Pentax-FA35mm f2AL(旧タイプ)

 

オールドレンズではないが、GFX50SIIとEF40mm f2.8の組み合わせはとても良い。このCanonのEF40mm f2.8は、すでに販売を中止しているキットレンズのような存在だった。このレンズは、GFXの44x33センサーで使ってもケラレが発生しなのと描写性能は開放でも驚くほど良いのだが、私の場合はシャープネスを少し落としてRAW現像している。このレンズはGFXで使うと35mmフルサイズセンサー換算で約32mmとして使える。私がGFXを使う場合1x1と65x24がメインフォーマットなので、Nokton Classic 40mm f1.4(主に夜用)と共に手放せないレンズになってしまった。こんなレンズが、中古市場で15000円ほどで買えるのはとてもありがたい。

一方のPentax-FA35mm f2AL(旧タイプ)は、開放では少し軟調で絞れば他のレンズと変わらない描写になるというオールドレンズタイプの描写がとても好き。このレンズも開放では周辺光量落ちが目立つが、ケラレではないのでソフトで十分周辺光量落ちはカバーできる。ただ、このレンズの外装が安っぽいプラ製なので、物として愛着がわくレンズではない。最近このレンズは、コーティングが新しくなって解像度が上がったとかで販売されているようだが、私には必要ないレンズだ。同じメーカーにPentax-A 50mm f1.4を私は使っているが、このレンズは同じ設計でFAタイプが販売されていて、このレンズもGFXで使ってもケラレがなく古いレンズの描写が楽しめるので私は愛用している。GFXで一眼レフ用レンズ50mmでケラレが発生なく使えるレンズは、Summicron-R50mm f2とPentax-A 50mm f1.4とPancolar50mm、そしてOreston 50mmくらいしか私は知らない。

撮影用レンズは、f値が明るいレンズの方が値段が高く性能が良いと思っている人も多いが、価格が安くf値の暗いレンズの方が圧倒的に性能の良いレンズも多い。私がレンズを選ぶ場合、小型軽量である事も重要な優先順位の上位に入っているのは、すべて1人で行動するのと年齢的な問題も理由の一つ。

EF40mm f2.8をGFXで使う場合は、Fringer EF-GFXProを経由しないと絞りを選ぶ事もAFも使えないので、コレは今年買ってよかったと思えるマウントアダプターだ。ただ、GFXの50系はコントラストAFしか使えないので、たまにAFが迷う場合があるが、それはご愛嬌というもの。

☆まだ自由に外へ出る事が出来ないので、この一ヶ月は西の窓から見える風景しか撮る事が出来ない。

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一ヶ月ぶりにビールを呑んだ

2022-05-05 | 写真日記

ハイネケンを10本手に入れた

 

ドラマのワカコ酒からのキャプチャー画像

 

一ヶ月ぶりにビールを手に入れて呑んだ。禁酒ではなく酒が手に入らなかったのだ。ひと月も酒を空けたのは、酒を呑みだしてから初めての経験。過去に最長2週間酒を呑まなかったのは、昨年に成田から上海に到着しホテル隔離を受けた時。

という事で、一ヶ月ぶりのビールがどんな感じだったかというと、上の画像のドラマのワカコ酒の主人公と同じ雰囲気で気分は主人公のワカコ以上。その日、ビールを手に入れた日は昼から3本も空けてしまった。体の反応は、空きっ腹も手伝い酔が異常に早いのに驚いた。胃と肝臓からすれば、アレ? 何これビール???と驚き狼狽えた事だろうな。

 

ドラマのキャプチャー画像

 

この日、昼からビールを呑みながらNetflixでドラマ「夫のちんぽが入らない」を4本続けて観た。1980年代の事だが、知り合いのカメラアシスタントにちんぽが異常にデカイ奴がいた。実際に彼のモノを見た訳ではないが、彼のソレは普段からデカくて長いので有名だった。そんなブツは世間一般では誇れるのかも知れないが、彼にとっては一番の悩み事だったのだ。それは、どういう事かと言うと、勃起してもしなくてもサイズがほとんど同じだったので、銭湯や温泉に行くとみんなの目線が集まりムスコを隠して風呂に入っていたそうだ。エッ?どの位大きいかって? 本人曰く、銭湯の椅子に座った時に、頭が下にギリギリ着かないくらい。地球には重力があるので、ムスコの血液の充血量とムスコの重量との戦いで、立派になっても水平以下でフニャフニャ状態。当時の彼はすでに結婚していたのだが、女房といたす時は朝立ちの時にのみだったそうだ。その後、彼はクビになり消えていったので消息不明。

このブログを書いている時に山本直純がTVCFで歌っていた、「大きい事はいいことだ〜、森永エールチョコレート」のCMソングをなぜか思い出した。私が子供の頃の話だが・・・。

☆自分のムスコが小さいとお悩みのあなた、悩む事はありません。大き過ぎるより小さい方が本来の機能を果たせますからね。自信を持って生きましょう。

 

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5月2日長寧区から食料が届く

2022-05-03 | 写真日記

長寧区からの食料がトラックで届いた

 

長寧区からの食料

 

映像監督のナミからソーセージの缶詰が届く

 

浦東区に住む友人の配給(家族4人)

 

4月29日現在の配給回数(次とは回の意味)

 

5月2日、長寧区から食料が届いた。私が住む小区は123棟X12世帯=1476箱という大量の箱を、電動リアカーに乗せ替えて各棟の一階まで運ぶのも大変だ。前日に映像監督のナミからソーセージの缶詰が届いたので、久しぶりに野菜以外の食い物。長寧区から届いた中身は、野菜の他にハウスのインスタントカレールー甘口が2箱と小麦粉や酢と豆板醤など調味料が入っていたのはとても助かる。

同じ上海市内でも、配給の回数や種類や内容がまったく違うようだ。この区の中で徐汇区が19回と異常に多い理由はわからないが、市の中心部で高級マンションも多い区。きっとお偉い人が多くお住まいになっているのかなと勝手に推測。一方、浦東空港よりさらに遠い場所に住んでいる友人は一度ももらってないそうだ。まさに天国と地獄。

キャベツや白菜は日持ちするので保存しやすいが葉物は日持ちしないので、味付けなし野菜スープを大量に作り小分けにして冷凍保存している。それを朝に解凍し味噌を少々入れ味付けし乾麺を入れ卵を一個落とした物が私の朝昼兼用の食事になるのだ。と言っても、ロックダウン前から野菜スープは作っていたが、違うのは食パンが麺に変わっただけ。

☆例年の上海の5月はすでに暑いくらいなのだが、皮肉な事に今年は過ごし易い天気が続いている。

☆上海の古い友人から連絡があり、上海郊外の朱家角はロックダウンが一時解除され、一日4時間だけ外に出られるようになったと連絡があった。ただ、車の使用は禁止で移動は徒歩か自転車のみとの事。

 

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