海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

もしスマホがなく上海がロックダウンしていたら

2022-05-09 | 写真日記

IPhoneでPCR検査時にノーファインダーで

 

今のところ上海は世界で最も進んだデジタル都市かも知れない。もし、スマホが無くデジタル社会が発達してなかったら、今の上海のように都市をロックダウンしたらどうなっていたかと考えると、想像を絶する地獄になっていたかも知れないな。

 

 

元アシスタントがネットでオーダーしてくれた食材

 

上海の家庭の奥さんが朝一番にする事は、スマホでの食料調達だ。どれにするか悩んでいる間に売り切れになってしまうので即断即決。画像は3日に元アシスタントのナミが購入し私に送ってくれた食料だが、この日は普段と比べ品数が多かったので大量購入したと言っていた。

ロックダウン開始から、ほとんど毎日のようにPCR検査を受けているが、防護服を着たスタッフが本人確認と検査サンプルのバーコードをスマホで読み込み、データは集中管理され当日の夜に結果がスマホに届く。これは世界共通だろうが、スマホがなかったらどうなっていたか。ロックダウン中に食料の無料配給はあるが、それでは絶対に足りないので、スマホで食料を調達し届くとスマホに到着の知らせが届く。これもスマホがなかったら、どうなっていたか。そして、支払いが現金だと感染者は爆発的に増えていただろう。中国では今やスマホは個人のIDのような存在で、生きていく為の生活必需品だ。

プライバシーの問題を問う人もいるが、もうすでに世界中デジタル化の波は止められない方向に向かっている。監視カメラは死角がないほど当たり前に設置されている中国だが、良いか悪いかは別として上海は監視カメラ設置で交通マナーも治安も信じられないほど良くなったのは事実。留守中に空き巣にやられたなんて話はまったく聞かない。こちらの人達はデジタル社会になっも、プライバシーより治安を優先している人が多いからだ。

ただし、スマホやPCのOSはアメリカが握っていて、それに頼らないとスマホはただの電話機。つまり、デジタル社会はアメリカにキンタマを握られているようなもの。

 


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