1999年撮影 丹風路
ここは上海に来た観光客なら誰でも必ず一度は行く豫園のすぐ裏側だが、この丹風路まで普通の観光客はほとんど入って来ない。この一帯の路は車も入れないほど細い路地が続き迷路のような路が無数にあり、ひとつ路を間違うと行き止まりになってしまう事もある。右端の白衣を着た人は路上散髪屋のニーチャン。この路地でカメラを構えているとひっきりなしに人や自転車がカメラの前を横切るので、シャッターチャンスは多いが回転式パノラマカメラを使う場合タイミングが難しい。回転式パノラマカメラの欠点は、シャッターを押した瞬間には撮影が完了しないからだ。
狭い路地でこの左右の画角をフルサイズのカメラで再現するには14mmクラスの超広角レンズが必要なのだが、そんなレンズを使うとパースペクティブがきつすぎてレンズに遊ばれた写真になってしまう。こんな時は、回転式パノラマカメラに限る。
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