雪月花 季節を感じて

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おはぎ 三種

2008年09月25日 | 季節の膳 ‥旬をいただく
 
 お彼岸の中日から清々しい天気がつづいています。時折遠くから蝉の忘れ音が聞こえますものの、陽光も雲も風の色もすっかり秋になりました。これから行楽のシーズンですね。
 お散歩も楽しい季節。畑に赤い彼岸花が列をなして伸び、萩がほろほろとこぼれて散歩道を紅く染めるころ、ほととぎすが咲いて柿の実が色づきはじめます。咲き残りの朝顔は白露にしおれて。近所に水浅葱色の美しい朝顔が咲くので、種がついたら分けてもらおうかしらとおもっています。


 あんこ、きなこ、黒ごま。三種のおはぎをつくりました ^^ 萩模様のかな書き料紙にならべ、しばらくお供えしました。
 

 季節の花の姿に見立てたおはぎやぼたもちは、邪気を祓う食べものとして江戸時代から食されてきました。本来、おはぎは粒あん、ぼたもちはこしあんで、忌明け(彼岸明けや法要の後)に食べていたようです。春の「ぼたもち」、秋の「おはぎ」のほかに、なんと夏と冬の異称もあるんですよ! 詳しくは こちら を見てくださいね。


 お彼岸には、母が大きな木箱いっぱいにおはぎをつくってくれました。口もとをきなこでパフパフさせながら食べるのは楽しかったし、できたてよりも、時間がたってすこしおもちが固くなったころに食べるのが好きでした。大人になったいまもそうです(笑

 便利な世の中で、生協さんの「おはぎセット」は、おはぎ10個分のもち米、うるち米、北海道小豆のつぶあんが1セットになっていて、使い切りできるようになっています。わが家のように、ふたり分ならこれで十分すぎるくらい。


 お彼岸はご先祖さまに思いをはせるとき。すこし前に、叔母から「○○(わたしの旧姓)の系譜をきちんとまとめたものを、あなたに見せたいから」と連絡がありましたのに、そのままになっています。機会をつくって見ておかなくては‥とおもっています。

 きなこのおはぎがいちばん好き♪ ごまも、いりごまを半ずりにしてたっぷりとまぶします。小豆あんは甘めにつくったほうがおいしいですね。

 牡丹と萩の花の大きさに合わせて、春のぼたもちは大きく、秋のおはぎはちいさめにつくるのだそうですが、生協さんのレシピどおり10個つくったら、ずいぶん大きくなってしまいました。食いしん坊にはうれしいサイズですけど ^^ゞ


 今日は義父母の畑の栗が届く予定です ^^
 

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