雪月花 季節を感じて

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名残の夏(一) ゆかた

2008年09月05日 | きもの日和
 
 墨色にちかい濃紺の、無地綿麻のゆかた地に正絹の角帯。この夏、主人が選んだものです。

 夏の陽射しの照りつける京の町で、主人がふと「ゆかたを着る」と言い出しました。学生のころは剣道部で、毎日道着に袴をつけていた人だから、日ごろからきっときものが似合うから、とすすめておいた甲斐がありました ^^ お盆になれば求めやすくなっているかも‥と、ふたりで期待に胸をふくらませて買物に出かけましたものの、男物のゆかたやきものって値下げしないのですね。おかげさまで、わたしのゆかたを新調する余裕はなくなりました。(来年に期待します)

 ゆかた着で鎌倉散策でも、とふたりで準備万端ととのえましたのに、それからというもの週末はことごとく雨にたたられて、とうとう機会を逸してしまいました。ゆかたを着けた主人の姿は、「よ、若旦那。」と声をかけたくなるほどステキでしたのに‥残念(笑。 来年は後ろ姿を写真におさめてココに載せてあげるから、と約束しています。

 主人の巾着は日本橋浜町の高虎商店製で、仙台平の生地をつかっています。仙台平は、正しくは精好仙台平織袴地(せいごうせんだいひらおりはかまじ)といって、独特の絹の光沢としわになりにくいなめらかさが特徴です。
 わたしの手提げバッグは、大好きな染司よしおかのもの。久しぶりにつかうのを楽しみにしていましたのに。


 話が変わるようですけど、主人もわたしもJリーグの横浜F・マリノスを応援しています。中でも山瀬功治選手のファンで、山瀬選手のブログは欠かさず見ています。すると、最近 こんな記事 が‥

 「山ちゃん(山瀬選手のこと)に先を越された!」と、主人はたいそうショックだったようです。(キュウリ嫌いなことも、山ちゃんと同じ ^^)


 袖をとおすことのなかった主人のゆかた。来夏を期して、防虫香とともに畳紙につつみました。
 

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