飛び出せ! 北の宇宙基地

北の地である北海道で、人工衛星の開発などを行っている 北海道工業大学 佐鳥研究室の活動日記です。

今日のニュース140831

2014-08-31 20:17:51 | 佐鳥新の教授&社長日記

■グーグルが無人機をテスト飛行

(CNN) インターネット検索最大手グーグルは28日、開発中の無人機のテスト飛行の様子を公開した。

同社の「プロジェクト・ウイング」は、無人機を使った配送の可能性を探るプロジェクトで2年前から開始。今月に入って初のテスト飛行に着手し、これまでに30回を超える飛行に成功したという。

http://www.cnn.co.jp/tech/35053056.html?tag=cbox;tech

 

■「品川を国際拠点の一つにする」-舛添都知事が視察

 東京都の舛添要一知事は28日、改訂を進める「品川駅・田町駅周辺まちづくりガイドライン」の参考にするため、品川駅周辺を視察した(写真)。品川駅西口地区、同駅北周辺地区などの優先整備4地区の開発の現状などについて、都職員から説明を受けた。

(続きはURLで・・・) http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1420140829hmai.html

 

■はやぶさ2:12月にも打ち上げ予定 JAXA、機体公開

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は31日、今年12月にも打ち上げ予定の小惑星探査機「はやぶさ2」を、相模原市で報道陣に公開した。世界で初めて小惑星イトカワの微粒子を採取し、2010年に帰還を果たした「はやぶさ」の後継機。新たな技術で、生命の起源とされる有機物を含む試料を持ち帰ることを目指す。

 探査する小惑星「1999JU3」(直径920メートル)には、太陽系誕生初期の状態を残す水を含む鉱物や有機物があると考えられている。今回、小惑星表面に加え、人工的にクレーターを作り、内部の岩石採取も狙う。機体はそのための衝突装置や、水の存在を探るセンサーを新たに備えた。鉱物分析用の小型着陸ロボットも搭載する。

http://mainichi.jp/select/news/20140901k0000m040019000c.html

 

■1200光年彼方の星で天体衝突による塵の増加

赤外線衛星「スピッツァー」の観測で、1200光年彼方にある星の周囲のダストが爆発的に増加するようすがとらえられた。2つの岩石天体の大規模衝突によるものとみられ、地球のような岩石惑星が作られる途上での重要な過程をリアルタイムに観測した初めての例となる。

http://www.astroarts.co.jp/news/2014/08/29ngc2547/index-j.shtml

 

■電導性と磁性が切り替わる有機物開発

(ナショナル・ジオグラフィック) 固体有機材料のブレークスルーとなる新物質ができた。水素結合ダイナミクスで電気伝導性と磁性を同時に切り替えることができる純有機物質の開発に、東京大学物性研究所の上田顕(うえだあきら)助教、森初果(もりはつみ)教授らが初めて成功した。この物性切り替えが、熱による水素結合部の重水素移動と電子移動の相関に基づく新しいスイッチング現象であることを解明した。

http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=00020140829003

 


今日のニュース140830

2014-08-30 12:28:43 | 佐鳥新の教授&社長日記

■JAL、「MRJ」を32機発注-1500億円、小型機を順次統一へ

日本航空(JAL)は28日、三菱航空機(名古屋市港区、川井昭陽社長、052・611・2210)が開発中の小型ジェット旅客機「MRJ」を32機購入することで基本合意したと発表した。発注額は約1500億円。JALはMRJを2021年から子会社のジェイエア(大阪府池田市)が運航する国内線に投入する。7年程度で小型機を全てMRJに置き換え、28年をめどに統一する。

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1120140829agar.html

 

■政府の予算不足で…次世代ロケット飛行に遅れ、NASA

米航空宇宙局(NASA)は27日、2017年末の実施を目指していた次世代大型ロケット「SLS」の試験飛行を1年遅らせ、18年11月に実施すると発表した。(SANKEI EXPRESS)

http://sankei.jp.msn.com/science/news/140829/scn14082921510003-n1.htm

 

■パプアニューギニアで火山が噴火

(CNN) パプアニューギニアで29日、ニューブリテン島のタブルブル山が噴火した。

オーストラリアにあるダーウィン火山灰対策センターの気象学者クレイグ・アールスパー氏によると、噴火は29日早朝に始まったという。火山から噴き出た火山灰の太い柱は、海抜約18キロにまで達した。

※可視・赤外のハイパースペクトルセンサーで観測すれば被害状況が即座にマッピングできるのに。残念。

 

■宇宙ゴミと戦う-ロッキード、豪社と追跡施設建設へ

【キャンベラ(オーストラリア)】宇宙ゴミ(スペース・ゴミ)は、ハリウッド映画のヒット作「ゼロ・グラビティ(重力)」で描かれたように、現実的な心配事になっている。映画は、宇宙ゴミの嵐が軌道上の宇宙船を襲い、生き残った宇宙船の乗組員を窮地に陥れるという内容だった。

米防衛大手ロッキード・マーティンは、キャンベラに本拠を置くハイテク会社と共同で、オーストラリアのアウトバック(内陸部の広大な砂漠地帯)に追跡施設を建設する。この施設では、地球の軌道を回っている商業人工衛星や非商業衛星を脅かす宇宙ゴミを追跡する。野球のボール程度の小さなゴミでも追跡できるようになるという。(続きはURLで・・・)

http://jp.wsj.com/news/articles/SB10001424052970204431804580116822675169644?mod=WSJJP_Technology_Left_Latest_News

※2ヶ月ぐらい前に出張先のホテルで「ゼロ・グラビティ(重力)」を観ました。危険性を誇張した内容ではありましたが(※やや非現実的という意味)、今後の宇宙開発の対策としては考慮しなければならないことを映画として表現されていました。主演のサンドラ・ブロックさんが壊れた宇宙ステーションを捨てて中国の宇宙ステーションに移動して、再突入カプセルで地球に戻ったという結末でした。映画の中での中国版宇宙ステーションのスイッチのラベルが中国語だったのは私には衝撃的でした。宇宙開発は全地球レベルで初めて機能するシステムなので、国際的な標準化、言語の標準化は必須だと痛感しました。

 

■1200光年彼方の星で天体衝突による塵の増加

外線衛星「スピッツァー」の観測で、1200光年彼方にある星の周囲のダストが爆発的に増加するようすがとらえられた。2つの岩石天体の大規模衝突によるものとみられ、地球のような岩石惑星が作られる途上での重要な過程をリアルタイムに観測した初めての例となる。

米・アリゾナ大学などの国際チームは、衛星「スピッツァー」を用いた赤外線観測で、ほ座の方向約1200光年彼方にある若い恒星ID 8の周囲にあるダスト(塵)の量を2012年5月から調べていた。この恒星が昼間の空にあった2012年8月~2013年1月に観測を中断し、2013年1月に観測を再開したところ、ダストの量が中断前と比べて劇的に増加していた。

http://www.astroarts.co.jp/news/2014/08/29ngc2547/index-j.shtml

 


今日のニュース140828

2014-08-28 22:35:33 | 佐鳥新の教授&社長日記

■「宇宙博」入場者が20万人突破 「宇宙には夢、孫と」

千葉市「宇宙博」入場者が20万人突破 「宇宙には夢、孫と」の幕張メッセで開催中の「宇宙博2014」(朝日新聞社など主催)の入場者が28日、20万人を突破した。20万人目の入場者は、茨城県下妻市の小学6年川端芽依さん(12)。祖父母、弟と来場した。主催者側から記念品として図録やオリジナルグッズが贈られた。川端さんは「宇宙博で、宇宙の中を体験してみたい」と話し、一緒に来場した祖父母は「宇宙には夢があるから、孫を連れて来たかった」と語った。9月23日まで。

http://www.asahi.com/articles/ASG8Q6GW5G8QUKJH00C.html

 

■日本初の人工衛星の名前は? 九州の地名が由来だよ

1970年2月、日本初の人工衛星打ち上げに成功しました。旧ソ連、アメリカ、フランスに次いで世界で4番目でした。人工衛星を打ち上げる技術を試験するための衛星で、全長は1メートル。「おおすみ」の名前は、ロケット発射場が九州南端の大隅半島にあることにちなんでいます。2003年に大気圏に突入し消滅するまで、地球を回り続けました。

http://www.asahi.com/articles/ASG8N52SJG8NUEHF00L.html

(今日、「おおすみ」を打ち上げた秋葉先生と「係留飛行船」の設計会議をしました。)

 

■アルマやケックIIで観測、衝突銀河のベストショット

おとめ座の方向に浮かぶ天体H1429-0028は、今から約70億年前の宇宙で起こった銀河衝突の現場である。「H-ATLAS」と呼ばれるサーベイによって発見された後、ハッブル宇宙望遠鏡(HST)、ケックII望遠鏡、アルマ望遠鏡、カール・ジャンスキー超大型干渉電波望遠鏡群(JVLA)、超大型電波干渉計(VLA)といった望遠鏡で詳細な観測が行われ、それぞれのデータを重ね合わせることにより、遠方の衝突銀河のものとしてはこれまでにないベストショットが作られた。

H1429-0028と地球との間には別の銀河が存在する。この銀河の巨大な質量によって重力がレンズのような役割を果たす重力レンズ効果のおかげで、遠方にあるH1429-0028を詳しく調べることができた。

(続きはURL参照)

http://www.astroarts.co.jp/news/2014/08/28merger/index-j.shtml

 

■史上初の彗星着陸に向け、探査機ロゼッタが調査中

8月6日にチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に到着した探査機「ロゼッタ」は、11月に予定されている子機「フィラエ」の着陸に備えて調査を行っている。

ロゼッタは、およそ100km離れた軌道から彗星核の地形を詳しく観測し、表面温度、気圧などを測定する。これらのデータをもとに地形の凹凸、日照時間、フィラエと地球との通信を中継する親機ロゼッタとの通信可能時間などを検討した結果、現時点で候補地は5つにしぼられた。最終的な着陸地の決定は10月中旬に予定されている。現時点では11月11日に目標設定されている着陸日も、同時に確定される。

http://www.astroarts.co.jp/news/2014/08/27rosetta/index-j.shtml

 

■探査機ニューホライズンズ、海王星軌道を越えて冥王星へ

2006年1月に地球を出発したNASAの探査機「ニューホライズンズ」が、8月25日(米東部時間)に海王星の軌道を越えた。地球の30倍以上も太陽から離れた彼方に広がる太陽系外縁の世界へと飛び出した探査機は、打ち上げ当時にはまだ惑星の地位にあった冥王星を目指す。

(続きはURL参照)

http://www.astroarts.co.jp/news/2014/08/26newhorizons/index-j.shtml

 

■宇宙ごみ監視部隊の創設検討=防衛省、監視技術も開発

防衛省は28日、宇宙開発利用に関する基本方針を改定し、新たに宇宙に漂うロケット破片など人工衛星に損傷を与えかねない宇宙ごみ(デブリ)の監視を担当する自衛隊部隊の創設を検討することを盛り込んだ。関係省庁とも連携し、実現に向けた課題を詰める。
 方針は、宇宙ごみの増加や、地上から人工衛星に向けて発射するミサイル開発が中国などで進んでいることを、「安定的な宇宙開発利用に対する重大な脅威」と指摘。宇宙空間の安全を確保するため、監視を行う専門部隊の必要を訴えた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140828-00000149-jij-pol

 

■JAXA、ASTRO-Hに相乗りする超小型衛星4機を決定

相乗りする超小型衛星については、有償・無償の仕組みで今年4月に公募し、応募された提案に対する審査を行った結果、4機を選定した。

有人宇宙システムの「米国商業超小型衛星」(有償)、九州工業大学の「鳳龍四号」(無償)、名古屋大学の「ChubuSat-2」(無償)、三菱重工業の「ChubuSat-3」(無償)の4機。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140828-00000043-rps-bus_all

 

■米スペースXのロケット、試験飛行中に爆発

【AFP=時事】打ち上げられた後に地球に戻り、再利用できる宇宙船の開発を進めている米宇宙開発企業スペースX(SpaceX)のロケットが22日、試験飛行中に空中で爆発した。負傷者はなかった。

爆発したロケットは試作機「グラスホッパー(Grasshopper)」に続く、エンジン3基を搭載した「F9R」試験機。同社の発表によると、試験飛行中に異常が検知されたため、自動的に飛行が中止されたという。試験飛行には米連邦航空局(Federal Aviation Administration、FAA)の係官も立ち合い、試験飛行から飛行中止まで全てが予定されていた試験空域の範囲内で行われたという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140823-00000017-jij_afp-sctch

 

■重力波望遠鏡ってどんなもの?

― 重力波で2点間の距離は微妙に変わる

 間接的に証明できたなら、次は重力波の直接観測だ。様々な天体現象が重力波を発生するであろうことが理論的に予想されている。重力波が観測できるようになれば、重力波で宇宙を観測することが可能になる。重力波は物体に遮られないので、重力波による宇宙の観測により今までは観測できなかった、様々な天体現象が観測可能になるだろう。

 一例としてビッグバン直後の宇宙の観測がある。

 遠くの宇宙を観測することは、過去を見るのと同じだ。ところがビッグバン直後の宇宙は水素やヘリウムのプラズマが充満しているので、光や電波を通さず、観測できない。しかし物体に遮られない重力波なら、ビッグバン直後の宇宙も観測できる。超遠方の宇宙から来る重力波を観測すれば、ビッグバン直後の宇宙で質量がどのように分布していたかが分かるのではと期待されているのだ。

 重力波望遠鏡であるKAGRAは、レーザー光線を使って重力波を検出する。空間のひずみである重力波が到達すると、2点間の距離が微妙に変化するが、変化の度合いは2点間の向きによって異なる。重力波に沿った方向と、直角の方向では距離の変化が違うのだ。そこで、互いに直交したトンネル内にレーザー光線を往復させた後で、二つのレーザー光線を干渉させることで、トンネルのわずかな距離変化を測定し、重力波を検出する。

(続きはURL参照)

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140827-01059490-trendy-sci&p=2

 

 


今日のニュース140827

2014-08-27 07:49:58 | 佐鳥新の教授&社長日記

■宇宙物理学者、ETを探す-20年以内に発見可能と予想

米マサチューセッツ工科大学(MIT)の宇宙物理学者、セーラ・シーガー教授(43)はエイリアン(地球外生物)を探しており、今後20年以内に発見できるかもしれないと考えている。

米科学アカデミー紀要(PNAS)に掲載された新たなリポートの中で、同教授は、われわれ人間が他の惑星に生命体を発見する能力を近く手にするかもしれないと論じている。同教授はその能力獲得を「目覚め(Awakening)」と名付けている。

http://jp.wsj.com/news/articles/SB10001424052970204431804580112794029354702?mod=WSJJP_hpp_MIDDLENexttoWhatsNewsThird

 

■JR東海、品川-名古屋間のリニア工事申請-総工費5兆5235億円、今秋にも着手へ

JR東海は26日、2027年に品川―名古屋間で開業予定のリニア中央新幹線について、建設工事の実施計画を国土交通相に申請した。総工費は人件費の高騰などを織り込んだ結果、従来計画に比べて935億円増の5兆5235億円となる見通し。国交省は計画の内容を審査して認可する方針で、JR東海は早ければ今秋にも、工期が10年以上におよぶリニア中央新幹線の建設工事に着手する。

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1120140827agbe.html

 

■文科省、次世代国産航空機開発で25年までに500億円投入

文部科学省は2025年をめどに完成する次世代国産航空機の開発に向け、事業経費として約80億円を15年度予算の概算要求に盛り込む。民間航空機の国産化研究開発と大型試験設備の整備に充てる予定。このうち同国産化研究開発については、25年までの総事業費として400億―500億円規模を想定している。

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720140827eaai.html

 

■文科省、税制改正で国立大・研究開発法人への個人寄付の税額控除導入を要望

文部科学省は2015年度の税制改正で、国立大学や研究開発法人に対する個人寄付の税額控除の導入を要望する。寄付集めの専門人材の研修や配置も実施。現在、年500億円程度の教育・研究向け個人寄付について、数千億円規模へ引き上げを目指す。

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720140827eaab.html

 


今日のニュース140826

2014-08-26 07:24:39 | 佐鳥新の教授&社長日記

■文科省、「H3」ロケットに130億円-まず基本設計、15年度概算要求盛り込む

文部科学省は2020年度の打ち上げを目標に開発中の新型基幹ロケット「H3(仮称)」の事業経費として、130億円程度を15年度予算の概算要求に盛り込む。ロケットのコンポーネントの組み合わせを設計する基本設計などに充てる予定。14年度から開発に着手している新型機については三菱重工業が主導し、JAXAなどが協力する“オールジャパン体制”を敷く。

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1520140826aaay.html

 

■由紀精密、アストロスケールと提携-宇宙ゴミ除去衛星の機構・ハードウエア開発強化

由紀精密(神奈川県茅ケ崎市)は、シンガポールを拠点とする宇宙関連ベンチャーのアストロスケールと資本業務提携を25日に締結した。アストロスケールは岡田光信CEOが2013年に創業し、宇宙ゴミ除去のための衛星開発を手がける。

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0120140826agbf.html

 

■海洋機構など、衛星で海洋資源探査-次世代無人機開発、衛星と海上母船から遠隔操作

海洋研究開発機構と港湾空港技術研究所は、人工衛星を使った海洋資源調査技術の開発に乗り出す。新たに開発する次世代の遠隔操作型無人探査機(ROV)と、海上の母船を光ファイバーケーブルでつなぎ、陸上基地局から衛星と母船を経由してROVを遠隔操作する。ROVは海底を機動的に移動でき、海底火山の斜面に分布するコバルトリッチクラストなどの硬質の鉱物資源試料を採取できる。

開発する多点コアリングでは重さ約500キログラムと従来の6分の1。衛星はJAXAなどが開発した超高速インターネット衛星「きずな」が利用される。

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720140826eaai.html

 

■すばる望遠鏡15年 驚きの四角い銀河

何の画像か一見、分からないが、豪州などの研究チームがすばる望遠鏡で撮影した矮小(わいしょう)銀河「LEDA074886」だ。地球からの距離は約7000万光年。存在は以前から分かっていたが、この観測で独特の四角い形が明らかになった。

http://sankei.jp.msn.com/science/news/140825/scn14082509330003-n1.htm

 

■千葉大、福島原発偵察用マルチコプターのバッテリー交換ステーション開発

葉大学大学院工学研究科人工システム科学専攻の野波健蔵特別教授は、福島原発偵察用マルチコプター(複数回転翼の無人飛行ロボット)のバッテリー交換ステーションを開発した。8個の電池を搭載し、2時間程度の連続運転が可能になる。今後、原発屋内の探索や災害現場での情報収集などの実証実験で活用する。

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720140826eaaf.html

 

■無農薬野菜作る植物工場、中国で急増する理由は

2011年には全国で数か所しかなかったが、現在では約80か所に達している。土壌や水の汚染や過度な農薬の使用が問題になり、高くても安全な食べ物に対する需要が高まっているためだ。

http://www.yomiuri.co.jp/eco/20140824-OYT1T50031.html?from=ytop_ylist

 

 

 


農業食料工学会 北海道支部 第65回年次大会・シンポジウム

2014-08-23 11:57:05 | 佐鳥新の教授&社長日記

昨日は、農業食料工学会で農業分野での衛星利用いついて講演してきました。

これは香川高専の村上先生と始めたプロジェクトなのですが、徐々に形になってきましたのでその速報といったところです。

2014年8月22日 
農業食料工学会 北海道支部 第65回年次大会・シンポジウム
岩見沢コミュニティプラザ

講演
北海道衛星実現のためのハイパースペクトルカメラの圃場定点観測
佐鳥新(北海道科学大学)、伊藤那知、竹内佑介(北海道衛星株式会社)、三橋龍一、佐々木正巳
(北海道科学大学)

内容
今年の6月20日に超小型衛星「ほどよし3,4号」がロシアから打ち上げられ、いよいよ本格的な超
小型衛星の実利用が始まろうとしている。北海道では2003年より北海道衛星プロジェクトを立ち
上げて、重量50kgの超小型衛星『大樹』(たいき)による農業衛星リモートセンシングの実用化を
目指している。本研究は、近未来の農業リモートセンシングの準備として、愛媛県の西条市のサイ
ライズファーム西条の試験圃場での定点観測を始めたので、その概要を報告する。なお、この研究
は北海道科学大学、香川高等専門学校、北海道衛星株式会社による共同研究契約のものでの事業と
して進められている。

 


今日のニュース140820

2014-08-20 05:50:00 | 佐鳥新の教授&社長日記

■スマホで赤外線画像、手頃な専用カメラ続々と

スマートフォンは新たな視野を手に入れつつある。

赤外線画像は、兵士が暗闇でも見え、消防士が煙のなかでも見ることのできる技術だ。かつては高価な技術だったが、今やスマホのアドオン(拡張機能)として急速に普及しつつある。価格は数千ドルでなく数百ドル程度だ。

この分野で最も著名な製造会社フリアーシステムズは7月、349ドルで「iPhone (アイフォーン)」用のアクセサリー「フリアーワン」を発売した。これはスマホの画面に人、動物、光、その他の物体の温度情報を光で表示させる。iPhone 5や5sの回りに巻き付ける黒いカバーはまるでスマホの保護ケースのように見えるが、カメラを内蔵している。ユーザーは、これを取り付けたスマホを物体に向け、画面で画像を見る。

http://jp.wsj.com/news/articles/SB10001424052970204162404580101292082327042?mod=WSJJP_hpp_LEFTTopStoriesSecond

 

■太陽系外惑星:名前をネットで一般公募 国際天文学連合

あなたも惑星の名付け親になれる−−。天体の名称を決めるパリの国際天文学連合(IAU)が、太陽系の外で多数見つかっている「太陽系外惑星」の名前を一般公募することを決めた。数十個の惑星が対象になる見込みで、来夏に命名される予定。惑星の名前を公募で決めるのは史上初めて。手続きは9月にも、IAUのホームページ(英語)で公表される。

http://mainichi.jp/select/news/20140819k0000e040187000c.html

 

■1秒に4・4兆コマを撮影!日本人研究者が開発した超高速「STAMP」カメラ

慶応大学と東京大学の研究者で構成される研究チームが発表した超高速の撮影技術。使用されている技術は「Sequentially Timed All-optical Mapping Photography」、略してSTAMPと言われるもので、その手法は他の超高速カメラが採用しているものとは一線を画する。撮影速度は、従来のカメラの1000倍にも達する。

現在の超高速リアルタイム撮影技術を牽引している手法は、ポンプ・プローブ法と呼ばれるものだ。その手法においては、(とくに光化学反応を観察するために)まずポンプ光を照射することで起きた反応を、次いで照射したプローブ光によって分析するものだ。STAMPがそれと異なるのは、瞬間をつど測定する必要がなく、一度の撮影で画像を取得し、対象の空間的な情報を450×450ピクセルの解像度で可視化することができる点だ。

http://sankei.jp.msn.com/wired/news/140818/wir14081813000001-n1.htm

 

■糖尿病診断:金の微粒子で簡易検査 田中貴金属が開発

田中貴金属工業(東京都千代田区)は19日、「金コロイド」と呼ばれる金の微粒子群を使って糖尿病かどうかを簡単に調べられる技術を開発した、と発表した。

簡易検査は、まず歯茎から歯間ブラシを使ったり、指先を針で刺したりして微量の血液を採取して、血液を専用の溶液に加えてよく振る。そのあと検査キットに検体溶液を滴下すると、約10分で目視判定できる=田中貴金属工業提供

http://mainichi.jp/select/news/20140819k0000e040162000c.html

 

■宇宙竜巻の形成、ブラックホールが関係 慶大チーム解明

ラッパを逆向きに二つつなげた形の不思議な天体「宇宙竜巻」のできた原因を、慶応大のチームがあきらかにした。中心にあるブラックホールが一時的に、物質を噴き出したのが原因という。20日付の米専門誌に論文を掲載する。宇宙竜巻は、磁場と水素を主とするガスで形成されており、太陽から4万光年離れた場所にある。大きさは110光年。

http://www.asahi.com/articles/ASG8L61KLG8LULBJ017.html?iref=comtop_list_sci_n03

 

■国際地理五輪、高2の中野さんが銀メダル

文部科学省は19日、ポーランドで開かれた「第11回国際地理オリンピック」で、筑波大付属駒場高(東京)2年の中野響己さん(17)が銀メダルを獲得したと発表した。

http://sankei.jp.msn.com/science/news/140819/scn14081913340001-n1.htm

 


HASTICニュースレター131号に掲載されました

2014-08-19 09:57:50 | 佐鳥新の教授&社長日記

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         HASTICニュースレター

         第131号 2014年8月19日

       北海道宇宙科学技術創成センター

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 -今月の目次-

  ☆ 研究最前線⑥-佐鳥 新 教授

  ☆ ロケット発射連絡会議 報告

  ☆ 北海道スペースポート研究会 報告

  ☆ 経営企画委員会 報告

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         ○ 研究最前線⑥ ○

    ○ 衛星搭載用センサーを地上に設置し、○

    ○ 農業圃場の生産管理システムを構築 ○

 

    北海道科学大学工学部電気電子工学科 教授

    北海道衛星株式会社 代表取締役     佐鳥 新 氏

                     (宇宙システム工学)

    香川高等専門学校電気情報工学科  准教授 村上 幸一

                         (知識工学)

 

 道科学大の佐鳥新教授が人工衛星搭載用に開発したハイパースペ

クトルカメラ(HSC)を地上に設置して農業圃場を定点観測する共

同研究が6月から、愛媛県西条市で始まった。栽培されている農作

物のスペクトル情報をデータベース化し、品質向上に役立てよう

という国内でも初めての試みで、農業に「衛星データ」を活用する

新しい生産管理システムのモデルケースとして注目されている。

 

 圃場の定点観測は、道科学大の佐鳥教授と佐鳥教授が立ち上げた

ベンチャー企業「北海道衛星」、香川高専・村上幸一准教授の共同研

究として始まったもので、日本経済団体連合会(経団連)が民間主

導の経済成長モデルの構築を目的に2011年にスタートさせた「未

来都市モデルプロジェクトの一環として位置付けられている。

 

 定点観測されているのは、西条市鍋倉新開地区にある農業生産法

人「株式会社サンライズファーム西条」の圃場。6月19日、10アール

の水田のわきに建てた高さ5メートルの鉄塔の先端に佐鳥教授が

開発したHSCを据え付けた。毎日1回、道科学大の佐鳥研究室の隣に

あるベンチャー企業「北海道衛星」から撮影指示を出し、インター

ネットで取得されるデータを札幌で一次解析、そのデータを香川

高専高松キャンパスの村上研究室に送り返して農産物の生産管理

情報として分析される。

 

 HSCはデジタルカメラと同じ電荷結合素子(CCD)方式で撮影された

画像(30万画素)を、近紫外から近赤外までの141段階の光の波長

(スペクトル)に分解、データ化する。このうち2種類の波長データ

を使うことで植物の活性度を調べる正規化植生指数(NDVI)を算出

し、指数の変化で植物の生育状況や品質を評価する。

 

 今回の定点観測では、光の波長情報のうち770ナノメートルと660

ナノメートル幅のデータを使ってHSCの特徴である狭帯域の正規

化指数を割り出し、水稲の葉内窒素含有量をデータ化する。この指

数は窒素施肥量に相関するといわれ、数値の推移を見ながら水田

の水量を調整したり、窒素肥料を追加するなどの品質管理を行い、

窒素含有量のバラつきによる品質低下などの防止を目指す。

 

 実験圃場で連作障害の防止のために栽培されている水稲は9月中

旬までに収穫され、9月下旬からは二毛作としてレタスが栽培され

る。圃場では日照や気温などの気象情報も観測されており、HSCの

データとともに集積されてゆく。露地栽培の情報がデータベース

として蓄積されれば、正規化指数の変化から作物の生産管理が可

能となるほか、将来的には人工衛星のスペクトル情報から地上の

作物の育成状況を推測することも可能になるという。

 

 共同研究者の村上准教授は農作物の播種日や作業、管理データを

パソコンなどに打ち込んで施肥適期や収穫予想を割り出す農業支

援システム「・Farm」を地元で立ち上げており、今回はその生産履

歴情報に加え、HSC情報で作物の生育度など品質面からも光学的に

評価する。

 

 農作物の精密な育成評価を生産現場で行うことは、「これまで日本

の農業では行われていなかった」(佐鳥教授)といい、村上准教授は

「HSCを使うことで、広い面積の作物を『非破壊』の状態で品質評

価することができる。『・Farm』と組み合わせることで等級のば

らつきを均等にし、レタスなどのブランド化を実現させたい」と話

す。

 

 今回の定点観測は、経団連が2011年から全国12か所で実施してい

る「未来都市モデルプロジェクト」の一環。環境・エネルギー、医療、

交通などの分野で実証実験を行って経済の成長モデルを構築する

ことを目的としており、神奈川県藤沢市の「環境創造都市」、福岡県

北九州市の「アジア戦略・県境拠点都市、」岩手県南部地区の「循環

型バイオマス都市」などのプロジェクトがあるが、農業部門で西条

市の「農業革新都市プロジェクト」が選ばれた。

 

 西条市のプロジェクトには「施肥、防除工程の管理化による農業生

産の効率化」(住友化学)、「GPS(衛星利用測位システム)を利用した

農業機械の自動走行技術の開発」(日立造船)などに加えて「ネット

ワークカメラを活用した圃場管理システムの開発」(パナソニック)

が含まれており、その研究開発の一環としてHSC管理システムが採

用されることになった。

 

 経団連プロジェクトの実施期間は2011年から4年間で来年3月には

終了するが、香川高専の村上准教授は、「様々な補助事業を使うこ

とで少なくとも2年間、できれば5年は続けて情報のデータベース

化を実現させたい」と話す。

 

 HSCには、佐鳥教授が2013年春、衛星搭載用ハイパースペクトル技

術を応用して製品開発した2次元画像装置「コスモスアイHSC1702」

の光学装置を転用した。農業用計測システム(通信機能付き)は2台

以上のセットで500万円程度の販売価格となる。既存の衛星画像は

光の反射率(スペクトル)が4~8帯のマルチバンドできめが粗く、価

格も1枚で40万円から200万円するが、「HSCだと毎日撮影でき、細か

く分析することも可能」と佐鳥教授。

 

 村上准教授は昨年、大学教育に宇宙開発を取り入れようと活動す

るNPO法人UNISEC(大学宇宙工学コンソーシアム)を通じてHSCの存

在を知り、圃場の観測手段として使うことを決めた。

 

 正規化指数を使った生産管理では、使用する光の波長データを変

えることでコメのたんぱく質やお茶のカテキンなどを調べること

ができるほか、成長の劣化によって病害虫の発生を予測すること

も可能といい、「このシステムは様々な農作物の育成調査に活用す

ることができる。今回の実験を踏まえ、衛星利用技術を農業に応用

するモデルを確立させたい」と佐鳥教授は話している。     

                     (小田島 敏朗)


今日のニュース140819

2014-08-19 08:04:48 | 佐鳥新の教授&社長日記

■JAXAと桐蔭横浜大、宇宙用「ペロブスカイト太陽電池」の評価試験を開始

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、次世代太陽電池と期待される「ペロブスカイト太陽電池」の宇宙空間での使用を想定した評価試験を9月にも始める。同電池は既存の太陽電池と比べて安価で軽量だが、安定性に課題があり実用化されていない。ただ、実用化すれば宇宙用太陽電池の価格や重量を数分の1程度に下げられる可能性がある。桐蔭横浜大学大学院工学研究科の宮坂力教授との共同研究。

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720140819aaaq.html

 

■山梨大研究グループ、ISSで9カ月保存したマウス精子で出産に成功

山梨大学生命環境学部生命工学科の若山照彦教授らの研究グループが、国際宇宙ステーション(ISS)で約9カ月間保管したマウスの精子から子どもを誕生させることに成功した。ほ乳類の生殖細胞を宇宙環境で正常のまま保管できたのは世界で初めて。

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720140819eaai.html

 

■NEDOなど、血液で簡便にがんを診断する技術開発プロに着手

エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は18日、国立がん研究センターや東レなどと共同で、患者の血液などを使い簡便にがんを診断する技術の開発プロジェクトに着手したと発表した。血液など体液に含まれる微小な核酸分子である「マイクロRNA」(miRNA)を指標にして病気を見分けるシステムを開発する。

 研究期間は2018年度まで5年間、総額約79億円の研究費を使う。国立がん研や東レのほか、国立長寿医療研究センター、東芝、国内9大学などが参加する。

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1020140819agbo.html

 

■宇宙からの観測画像180万枚分析へ、NASAが協力者募集

(CNN) 宇宙から撮影した画像180万枚の分析作業に、一般市民からの協力を――。米航空宇宙局(NASA)がインターネットを通し、世界に呼び掛けている。

NASAは「宇宙飛行士が撮影した地球の写真」と題して、最初の有人宇宙飛行計画「マーキュリー計画」以降、50年以上にわたって撮影した画像を公開している。

計180万枚余りのうち、国際宇宙ステーション(ISS)からの撮影が130万枚を占め、3割前後が夜間の画像。これらを環境、保健分野などの研究に役立てることが、NASAの目標だ。

http://www.cnn.co.jp/fringe/35052466.html?tag=cbox;fringe