飛び出せ! 北の宇宙基地

北の地である北海道で、人工衛星の開発などを行っている 北海道工業大学 佐鳥研究室の活動日記です。

宇宙関連情報: 地球に似た惑星を探す初のミッション、NASAの「ケプラー」が3月打ち上げへ

2009-02-28 06:11:45 | 北海道衛星
2009-02-21 地球に似た惑星を探す初のミッション、NASAの「ケプラー」が3月打ち上げへ
米航空宇宙局(NASA)は19日、太陽系外で地球に似た惑星を探すためのものとしては初となる探査機「ケプラー(Kepler)」を、3月に打ち上げると発表した。

 ケプラーは現在、打ち上げの準備が進められており、3月5日午後10時48分(日本時間6日午後12時48分)に、フロリダ州ケープカナベラル(Cape Canaveral)空軍基地から、デルタ2(Delta II)ロケットに搭載されて打ち上げられる予定。

 NASAは今回初めて、太陽と同様の恒星の周りを、生命維持に必要な水が存在できる距離・気温で公転する地球に似た惑星の探査に乗り出す。

 ケプラーには、宇宙へ打ち上げられるものとしては最大級となる9500万画素の電荷結合素子(CCD)カメラが搭載され、惑星が恒星のそばを通過する時などの周期的な光の変化を観測することが可能だという。

 また、約6億ドル(約560億円)の費用が投入されるこのミッションは3年の予定で、銀河系のはくちょう座およびこと座の方角にある、太陽に似た10万個以上の恒星を観測する。(AFP)

http://www.spaceref.co.jp/

宇宙関連情報: 国際宇宙ステーション搭乗宇宙飛行士候補者の決定について

2009-02-27 08:33:19 | 北海道衛星
国際宇宙ステーション搭乗宇宙飛行士候補者の決定について
http://www.jaxa.jp/press/2009/02/20090225_select_j.html

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2015年までの国際宇宙ステーション
(ISS)の運用・利用に対応するためISSに搭乗する宇宙飛行士候補者の選抜作
業を行ってまいりましたが、以下の2名を宇宙飛行士候補者として決定いたし
ましたので、お知らせいたします。
 今回決定した宇宙飛行士候補者は今後約2年間の候補者訓練を経て、宇宙飛
行士として認定された場合には、正式な宇宙飛行士となります。その後、ISS
搭乗が決定すれば、さらに約2年間のミッション固有訓練を経て、最長6ヶ月間
程度ISSに滞在し、「きぼう」日本実験棟を含むISSの操作・保守及び様々な分
野の宇宙実験ミッションを担当することになります。
 なお、補欠1名を選ぶ予定です。今後約1年間で、日本人宇宙飛行士の不足等
 が生じた場合には、その時点で候補者として採用する予定です。

1.決定した宇宙飛行士候補者(五十音順)
 ・大西 卓哉 (おおにし たくや)
 ・油井 亀美也 (ゆい きみや)


2.今後の予定
 ・平成21年4月1日:JAXA入社
 ・平成21年4月以降:
  国内でのオリエンテーションの後、2年間程度米国NASAの宇宙飛行士候補
  者訓練を受け、JAXA宇宙飛行士に必要となる科学・技術の知識、ISS/
  「きぼう」システムの概要等を学びます。
  候補者訓練の修了後、これらの訓練結果の評価により、JAXA宇宙飛行士に
  認定されます。


(別紙1)宇宙飛行士候補者略歴
http://www.jaxa.jp/press/2009/02/20090225_select_j.html#at01

(別紙2)選抜経緯及び各選抜段階における結果
http://www.jaxa.jp/press/2009/02/20090225_select_j.html#at02


発表日:平成21年2月25日 発表:宇宙航空研究開発機構


出典: JAXA プレスリリース配信サービス

宇宙関連情報: インド宇宙研究機関の予算、27%増

2009-02-26 06:47:07 | 北海道衛星
2009-02-17 インド宇宙研究機関の予算、27%増
インド政府は今年度の暫定予算案を議会に提出した。インド宇宙研究機関(ISRO)の予算は、前年度比27%増の約840億円になった。

プラナーブ・ムカルジー財相が提出した暫定予算案によると、ISROに割り当てられる予算は2008年度の350億ルピー(約658億円)から446億ルピー(約840億円)になるという。増額分は月探査、半低温エンジンの開発、大型の衛星発射に耐えうる発射台の設置に充てられる見込みだ。

昨年度予算4090万ルピー(約7691万円)であった最新衛星発射のための半低温エンジン開発費に今年度は7億5000万ルピー(約14億円)が割り当てられることになった。インド議会は半低温エンジンの開発計画を承認したばかりだ。

昨年度8億8000万ルピー(約16億5000万円)の予算だったチャンドラヤーン1号のミッションや今後の衛星のミッションに9億ルピー(約17 億円)割り当てられる。しかし、昨年24億190万ルピー(約45億円)予定されていた補助ロケットを4基備える三段式ロケットランチャー計画の予算は減額された。ISRO研究所の宇宙科学訓練費は、昨年度6億5250万ルピー(約12億円)から、17億5000万ルピー(約32億円)に引き上げられた。 (Voice of India)

http://www.spaceref.co.jp/

宇宙関連情報: 宇宙運動服 日常衣料への応用図る研究所創設 東レなど

2009-02-25 07:28:34 | 北海道衛星
東レとゴールドウイン、日本女子大学は17日、宇宙船内用の運動服の技術を地上の日常衣料に応用するため、「J-SPACE研究所」を創設し、4月に研究開発を始めると発表した。宇宙では着替えが難しいため、運動服などは長い間着用してもにおいを防ぐ効果が高いなど機能性を高めてある。こうした技術を使い、10年にも新たなシャツや下着の商品化を目指す。

 東レなどは05年度から、宇宙航空研究開発機構(JAXA)とともに、宇宙飛行士が国際宇宙ステーション滞在中に着用する運動服などを開発した。土井隆雄・宇宙飛行士の運動着やズボンなども作った。

 宇宙は無重力状態にあることから、着替えにくくなる。このため、着替えなくても快適さが保てるよう、衣類は抗菌や防臭効果が高い。

 東レなどは、こうした特徴を生かし、日常的に体を動かすスポーツ選手や、入浴が難しく着替えの負担が大きい病気療養者、体が不自由な高齢者などのための商品開発を進める考えだ。価格は、従来品の1.5倍から2倍程度に抑えたいという。【森有正】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090217-00000020-maip-bus_all

宇宙関連情報: 空中発射システムの本格検討始まる

2009-02-24 08:03:38 | 北海道衛星
2009年2月20日
松浦晋也の「宇宙開発を読む」
空中発射システムの本格検討始まる(1)
経産省報告書に見える「まず空中発射ありき」のバイアス


 ここに来て、成層圏を飛行する航空機から衛星打ち上げロケットを発射する空中発射システムを、日本で開発するという動きが出てきている。経済産業省は、財団法人・無人宇宙実験システム研究開発機構(USEF)を使って、空中発射システムの研究を来年度から本格化させる。2009年度予算案では、「小型化による先進的宇宙システム研究開発」の項目を2008年度の6億円から、16億5000万円に積み増し、そのなかで小型衛星と組み合わせる空中発射システムの具体的検討を開始する。一方で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)内でも、空中発射システムの検討を開始した。

 マスメディアの報道によると内閣府・宇宙戦略本部でも議論する方向になっているという。

 しかし、空中発射システムは、一般が漠然と考えるほどメリットの大きいものではない。これまでに実用化した例は米オービタル・サイエンス社の「ペガサス」だけである。世界の趨勢が一気に空中発射システムへと動かないのには、それだけの理由がある。

空中発射母機のロッキード・トライスター旅客機に抱えられて離陸する米オービタル・サイエンス社の「ペガサス」ロケット。現在までに実用化された唯一の空中発射システム(Photo by OSC)。1990年以来、2008年2月現在までに40機を打ち上げた実績を持つ。

 経産省の報告書を読み込むと、経産省が「まず空中発射ありき」で、後付けで空中発射に有利な点を集めて回っている状況が見えてくる。本気で日本が空中発射システムを開発するつもりならば10年計画で、小さなシステムを作り経験を積み、やがて大きなシステムへという技術開発の王道を歩む必要がある。

http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090219/133333/

宇宙関連情報: 地球にとても「近い」系外惑星、発見

2009-02-23 22:20:42 | 北海道衛星
液体の水、そして生命が存在する可能性も―
地球にとても「近い」系外惑星、発見

【2007年4月26日 ESO Science Release】
仮に「宇宙人探し」のために探査機を派遣するとしたら、この天体が最有力候補の系外惑星となるかもしれない。これまで太陽以外の恒星に見つかった中でもっとも地球に近いサイズで、恒星からの距離も液体の水が存在しうる範囲で、その上われわれからの距離も近い惑星が見つかった。

10年を超える太陽系外惑星発見の歴史は、地球からあまりにかけ離れた世界との出会いの繰り返しでもあった。観測能力の限界から、検出できる系外惑星は地球に比べてはるかに重いものばかり。また、恒星のすぐ近くを周り超高温状態の惑星が多い。木星のように巨大なガス惑星で、恒星のすぐ近くを公転しているものを「ホット・ジュピター(熱い木星型惑星)」と呼ぶが、かなりの系外惑星がこれにあてはまる。

しかし、この2、3年の間に大きな動きがあった。木星(質量が地球の300倍以上)に比べてはるかに地球に近い(20倍未満)惑星が次々と見つかっているのだ。太陽系で言えば天王星(約15倍)や海王星(約17倍)に近い。それでもまだ「地球同然」とは言えないが、主成分が気体(水素などのガス)ではなく固体(氷や岩石)と推測されることから「スーパー・アース(大きな地球型惑星)」と呼ばれることもある。

発見の大半をもたらしているのは、「HARPS」と呼ばれる装置だ。12か国による共同研究機関、ヨーロッパ南天天文台(ESO)が運営するラ・シーヤ天文台3.6メートル望遠鏡に備え付けられた分光器である。

太陽系の外にある惑星を直接見ることは今のところ難しい。だが、惑星が公転していると、恒星の方も重力で引っ張られ、微小ながら規則正しい「ぶれ」が生じる。すると恒星のスペクトルに変化が見られるので、これを検出することで系外惑星を発見できる。必然的に、惑星が軽いほど恒星に生じる変化は小さいが、HARPSはこの変化を世界最高の精度で検出できる装置なのだ。

HARPSの活躍で、10個近いスーパー・アースが見つかっているが、どれも恒星に近い灼熱の環境か、遠くて凍りついた環境にある。だが、ついに「ちょうどよい」、つまり、地球のように水が液体として存在しうる位置のスーパー・アースが発見された。

スイス、フランス、ポルトガルの天文学者からなる研究チームの発表によると、てんびん座の方向20.5光年の距離にある恒星Gliese 581には、地球の約5倍の質量と1.5倍の半径を持ち、13日でGliese 581の周りを1周する惑星「Gliese 581 c」が存在する。なお、恒星Gliese 581にはさらに2つの惑星が見つかっているが、詳細は下の表を参照のこと。

公転周期の短さからわかるように、地球と比べて恒星までの距離はかなり近い。しかし、Gliese 581の質量は太陽のわずか3分の1で、はるかに暗い。そのため惑星Gliese 581 cの平均気温は摂氏0~40度ほどと見積もられている。もし、実際に表面の温度がこの範囲内であれば、水は液体として存在し、さらに、生命が存在する可能性もでてくる。

Gliese 581のように小さな恒星は、表面温度が低く赤い色をしているため「赤色矮星(せきしょくわいせい)」と呼ばれる。銀河系の恒星で、一番数が多いとされる種族だ。実は、スーパー・アースの多くは赤色矮星で見つかっているので、地球のような惑星を探す恒星の候補として有力視されている。

Gliese 581 cは地球に似ているだけではない。恒星Gliese 581までの距離20.5光年というのは、地球に近い恒星の上位100個に入る。研究チームの一人、仏・グルノーブル大学のXavier Delfosse氏はこう語る。

「その温度と距離を考えれば、地球外生命体を探す将来の探査計画では、この惑星がとても重要なターゲットになると思いますよ。宇宙の地図があったとしたら、この惑星に(お宝のありかを示す)×印をつけたいところですね」

ステラナビゲータVer.8で系外惑星の位置を表示
ステラナビゲータVer.8では、Gliese 581 cが存在する方向を星図に表示させることができます。200個近くにのぼる、惑星の存在が確認された恒星を追加天体として「コンテンツ・ライブラリ」で公開しています。ステラナビゲータ Ver.8をご利用の方は、ステラナビゲータの「コンテンツ・ライブラリ」からファイルをダウンロードしてください。

なお、惑星Gliese 581 cが存在する恒星には「Gliese 581」だけではなく、さまざまな呼び方があります。「コンテンツ・ライブラリ」からダウンロードできるデータには、「HO Lib」として登録されています。

http://www.astroarts.co.jp/news/2007/04/26gliese581/index-j.shtml

宇宙関連情報: 米韓の衛星、昨年9月ニアミス

2009-02-22 06:59:41 | 北海道衛星
 【ソウル=箱田哲也】韓国の科学衛星と米軍事衛星が昨年9月、ニアミスを起こしていたことを韓国科学技術院人工衛星センター関係者が17日明らかにした。今月10日には米ロの人工衛星が初めて衝突している。 関係者によると、昨年9月に米国側から韓国政府に「米韓の衛星の軌道が近接している」との連絡が入った。しかし、韓国側の衛星は軌道の変更や調整をする機能がなく、対策はとれなかったという。二つの衛星は9月25日に431メートルの距離まで近づいたが、衝突は避けられた。

出典: http://www.asahi.com/special/space/TKY200902180268.html

宇宙関連情報: まいど1号、初めて雷の観測に成功 大阪大

2009-02-21 11:55:02 | 北海道衛星
 大阪の町工場発の小型人工衛星「まいど1号」が初めて雷の観測に成功したと、大阪大学が16日発表した。今後、半月ほど姿勢制御などの機能を点検した上で、本格的な雷観測を始める予定だ。

 雷の観測は12~14日、軌道上の64カ所で行い、オーストラリアとアフリカの2カ所で、雷が発生した時に出る電波が記録された。

 雷観測センサーを開発した大阪大の河崎善一郎教授は「はっきりと雷と分かる電波がキャッチできた。これで観測装置が機能していることが確認できた」と話している。

出典: http://www.asahi.com/special/space/OSK200902160068.html

宇宙関連情報: 月周回衛星「かぐや」による半影月食時の地球の撮影

2009-02-20 07:14:12 | 北海道衛星
月周回衛星「かぐや(SELENE)」のハイビジョンカメラ(HDTV)による
半影月食時の地球の撮影の成功について
http://www.jaxa.jp/press/2009/02/20090218_kaguya_j.html

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)および日本放送協会(NHK)は、平成21年2月
10日(日本時間、以下同様)に月周回衛星「かぐや(SELENE)」からハイビジョ
ンカメラ(HDTV)によって、「半影月食」※時に、「かぐや」から見て地球が
太陽の大部分を覆い隠し、地球がダイヤモンドリングのように見える瞬間を動
画撮影することに成功しました。この現象が月から撮影されたのは、世界で初
めてのことです。

 撮影は、「かぐや(SELENE)」に搭載されたNHK開発の宇宙仕様のハイビジョ
ンカメラ(HDTV)によって行われたものです。「かぐや(SELENE)」で撮影し
た動画をJAXAにて受信し、その後、NHKにおいてデータ処理を行いました。

※半影月食とは、太陽、地球、月がほぼ一直線に並び、月が地球の半影(月か
 ら見て太陽が地球により一部隠されて(部分食)見える)に入る現象で、月
 に届く太陽の光量が減るため地球からは月の表面がいつもより暗く照らされ
 て見えます。月を極軌道で周回する「かぐや」が月食に遭遇するのは、最大
 で年に2度程度と大変貴重なものです。


「かぐや」ハイビジョン望遠カメラによる映像
月から見た地球の「ダイヤモンドリング」
(解像度:480×270px 音声無し)
http://space.jaxa.jp/movie/20090218_kaguya_movie01_j.html


図1 ハイビジョンカメラ(望遠)による半影月食時の地球の撮影画像
http://www.jaxa.jp/press/2009/02/20090218_kaguya_j.html#pict1

 この画像は、平成21年2月10日(日本時間)に「かぐや(SELENE)」ハイビ
ジョンカメラ(望遠)で撮影された動画の一部を静止画像として切り出したも
のです。
 右下の明るく光っている部分は太陽、細いリングで囲まれた黒い部分が地球
です。ちょうど地球の夜の側を見ているため真っ暗です。太陽の大部分は、地
球、そして赤い点線で示された月面によって隠されています。
 地球がリング状に輝いているのは、大気があるためです。太陽の光は地球の
大気によって散乱を起こすため、太陽光の一部は地球の縁を回り込むようにし
て月に到達します。そのため月からは地球の大気が青く、リング状に光ってい
るように見えるのです。これは、太陽光の散乱が、青い色の光で起きやすいた
めだと考えられます。


図2 ハイビジョンカメラ(望遠)による半影月食時の地球の連続撮影画像
http://www.jaxa.jp/press/2009/02/20090218_kaguya_j.html#pict2

 今回撮影された動画には、地球と太陽が月面から徐々に現れる様子がとらえ
られています。上の一連の画像は、その推移がわかるよう切り出したものです。
 左上の画像は、月面から地球が現れた直後の様子。太陽が月面から現れ、ダ
イヤモンドリングのような光景が見られる(右下の画像)まで、およそ47秒か
かっています。


図3 「半影月食時の地球の出」撮影時の「かぐや」、月、地球、太陽の位置
   関係
http://www.jaxa.jp/press/2009/02/20090218_kaguya_j.html#pict3


参考:表 2008年10月1日以降のハイビジョンの撮影リスト
http://www.jaxa.jp/press/2009/02/20090218_kaguya_j.html#ref


発表日:平成21年2月18日 発表:宇宙航空研究開発機構 日本放送協会


出典: JAXA プレスリリース

宇宙関連情報: 宇宙飛行士訓練 1575円で本格体験 茨城・つくば

2009-02-18 07:07:17 | 北海道衛星
宇宙飛行士が使う本物の訓練施設を利用して、国際宇宙ステーション(ISS)での船外活動などの訓練を体験できるサービスが、茨城県つくば市の宇宙航空研究開発機構(JAXA)筑波宇宙センターで始まった。施設は、今月末に宇宙へ飛び立つ予定の若田光一宇宙飛行士(45)ら日本人宇宙飛行士が実際の訓練に使った場所で、本格的な宇宙体験を味わえそうだ。

 体験訓練は4種類。船外活動訓練では、白い宇宙服とヘルメットを着用する。ISSの日本実験棟「きぼう」の船外実験施設の実物大模型を使い、宇宙飛行士役と管制官役に分かれ、無線通信で協力して断熱カバーの取り外しを体験する。

 このほか、ISSの閉鎖的な空間を再現した設備内での共同作業や、空気漏れなど緊急事態を乗り切る訓練がある。また、月面用の無人探査車を、カメラの映像だけを頼りに、目的地へ向かわせる体験もできる。

 JAXA施設の活用事業の公募で選ばれた宇宙航空関連技術会社「エイ・イー・エス」(東京都中央区)が運営する。対象は小学2年生以上で、予約が必要。料金は、3月末まで1訓練1575円(4月から2100円)。同社は「多くの人に宇宙への関心を持ってもらいたい」と話す。問い合わせは同社筑波事業所(029・855・2014)。【石塚孝志】


http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090217k0000e040018000c.html?inb=yt