飛び出せ! 北の宇宙基地

北の地である北海道で、人工衛星の開発などを行っている 北海道工業大学 佐鳥研究室の活動日記です。

今日のニュース140920

2014-09-20 13:37:08 | 佐鳥新の教授&社長日記

■ガスが増えると切り替わる、銀河中心ブラックホールのX線放射

 天文衛星「すざく」によるX線観測から、活動銀河核のブラックホールに流れこむガスがある一定の量を超えると、放射されるX線の成分や量、変動の仕方が劇的に変化することがわかった。ガスの重力エネルギーを放射に変換する機構が、ガスの量次第で異なる動作モードに切り替わることが示されている。

理化学研究所と東京大学などの共同研究グループは、しし座の方向約7700万光年彼方にある銀河NGC 3227の中心にある巨大ブラックホールを、天文衛星「すざく」のX線観測データから調べた。

ガスの重力エネルギーを放射に変える「AGNエンジン」の中に異なる働きを担う2つの部分が存在し、吸い込まれるガスの量が少ない時にはそのうちの片側だけ、ガスの量が増えてくると両方が働き出すという、AGNの新しい機能や構造が示された。

http://www.astroarts.co.jp/news/2014/09/19ngc3227/index-j.shtml

 

■海保が国内最大のチムニー群発見 久米島沖、海底資源埋蔵の可能性

海上保安庁は19日、沖縄県の久米島沖の海底で、国内最大規模のチムニー(煙突)群を発見したと発表した。チムニーは熱水に溶けた銅や鉛などが低温の海水と反応して沈殿したもので、海保は「周辺海域には海底資源が埋蔵している可能性がある」としている。

海保は今年6月、久米島沖の水深約1400メートルの海底を測量船で調査した際、0.45平方キロ(東京ドーム約10個分)のエリアで熱水を噴出しているチムニー群を発見。最も高いもので約20メートル以上あった。チムニー周辺には高さ10メートル程度のマウンド(円錐(えんすい)状の高まり)も見つかった。

http://sankei.jp.msn.com/science/news/140919/scn14091917450002-n1.htm

 

CO2地下貯留、コスト課題 政策の後押し不可欠

二酸化炭素(CO2)回収・貯留システム(CCS)の実用化へ向け、電力、石油、エンジニアリングなどの35社が出資する日本CCS調査が7月、北海道の苫小牧に実証実験設備を着工した。CCSは地球温暖化防止の重要な手段とされ技術開発が進むが、普及には法規制やコスト面で課題も多く、企業の導入意欲を高めるのは難しい。

苫小牧のプロジェクトは2016年度から3年間、年10万トンのCO2を海底下1100~3000メートルの二カ所に送り込む。温度、圧力などの詳細なデータをとり、CO2が想定通り閉じ込められるかを確認する。

http://www.nikkei.com/article/DGXMZO77176430X10C14A9X93000/

 


今日のニュース140918

2014-09-18 21:19:39 | 佐鳥新の教授&社長日記

■JAXA 光学地球観測衛星と光通信衛星をコラボ運用…2019年打ち上げを目指す

平成27年度予算案に51億円の開発予算が盛り込まれたJAXA 宇宙航空研究開発機構の「先進光学衛星」は、分解能0.8~1m、観測幅50~70kmのハイレゾ光学地球観測衛星。2019年度(平成31年度)にH-IIAロケットでの打ち上げを目標とする。2006年に打ち上げられ、2011年に運用を終了した地球観測衛星「だいち(ALOS)」の光学センサーをさらに高分解能化し、1mを切る解像度を目指す。災害発生時に広域を迅速に観測できるよう、これまで日本国内で発生した災害の規模を踏まえて、50kmを越える観測幅とする。衛星質量は2トン級と比較的大型で、静止軌道上の衛星へ光でデータを送信する実証機器や防衛省が開発する赤外線センサーの実証機器を搭載。バッテリーや太陽電池パネルなど電源機器の長寿命化を図り、設計寿命は、これまでの5年よりも長く7年(目標は10年)だという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140918-00000065-rps-ind

 

■シャトル後継、スペースXなど2社に NASAが委託へ

米航空宇宙局(NASA)は16日、スペースシャトル後継機となる有人宇宙船の開発をボーイング社とスペースX社の米2企業に委託すると発表した。NASAが支払う開発費は、ボーイング社に42億ドル(約4500億円)、スペースX社に26億ドル(約2790億円)を見込むという。

http://www.asahi.com/articles/ASG9K25JSG9KUHBI006.html

 

■青い星が物語る、黄色超巨星爆発の決定的証拠

ハッブル宇宙望遠鏡の観測によって、3年前に超新星が出現した場所に明るい青色の星が発見された。超新星の元となったのは、重力崩壊型の超新星爆発を起こさないと従来考えられてきた黄色超巨星だったという説を裏付ける決定的な証拠となる。

超新星2011dh(SN 2011dh)は2011年6月に、「子持ち銀河」の愛称で知られる銀河M51に現れた。重力崩壊型に分類されるこのタイプの超新星爆発は、赤色超巨星か青色のウォルフ・ライエ星の一生の最期に起こると考えられてきたが、爆発前の画像でその場所にあったのは、黄色超巨星だったため、論議を巻き起こしていた。

http://www.astroarts.co.jp/news/2014/09/18sn2011dh/index-j.shtml

 

■星の誕生現場にアミノ酸の材料を豊富に検出

大石雅寿さん(国立天文台天文データセンター)らの研究チームは、今まさに星が誕生している現場である2つの星間分子雲を、国立天文台野辺山(長野県)の45m電波望遠鏡で観測した。その結果、メチルアミンという物質が天の川銀河中心部における量の約10倍も存在することをつきとめた。

http://www.astroarts.co.jp/news/2014/09/16preglycine/index-j.shtml

 

■2014-09-17 アマゾン創業者の新興企業、宇宙開発でボーイングと協力(WSJ)

米インターネット通販最大手アマゾン・ドット・コムの創業者で最高経営責任者(CEO)のジェフ・ベゾス氏が長年ひそかに抱いていた宇宙開発参加の野心が突然公にさらされることになりそうだ。

ベゾス氏が手掛けてきた宇宙船開発新興企業のブルー・オリジンは、航空宇宙製造大手ボーイングの主導するチームの一員として、国際宇宙ステーション(ISS)と地球の間で宇宙飛行士を輸送するという米航空宇宙局(NASA)との事業契約を受注する見通しになった。この問題に詳しい関係筋が明かした。(続きはURLで・・・)

http://www.spaceref.co.jp/

 

■歩行者が多ければ「青」延長、ロンドンにハイテク信号機

(CNN) 英ロンドンで、信号待ちの歩行者の数を数えて青信号の時間を調整するシステムの実験が行われる。

このシステム「ペデストリアンSCOOT」は、最新式のビデオカメラを使って交差点で信号待ちをしている歩行者の数を測定。特定の数を超えると青信号の時間を延長し、より多くの歩行者が交差点を渡れるようにする。

逆に信号待ちの歩行者が少ない場合は車道側の青信号の時間を延長する。こうしたシステムの導入は世界で初めてだという。

http://www.cnn.co.jp/tech/35053965.html?tag=cbox;tech

 


今日のニュース140912

2014-09-12 19:36:43 | 佐鳥新の教授&社長日記

■太陽フレア、磁気嵐が地球に到達へ 電力網に影響も

(CNN) 大規模な太陽フレアに伴う磁気嵐が米国時間の13日に地球に到達し、電力網や無線、衛星通信に影響が出る恐れがあるとして、米海洋大気局(NOAA)の宇宙天気予報センターが警戒情報を出して注意を呼びかけた。

米航空宇宙局(NASA)によると、太陽表面で10日にかけて2つの太陽フレアが発生し、特に10日の太陽フレアは規模が大きかった。この2つのフレアに伴ってコロナ質量放出と呼ばれる現象が発生。放出されたエネルギーが地球に向かっている。

地球は大気圏に守られているため人体には普通、影響は及ばない。しかし磁気嵐の影響で停電したり、航空機などが使っている無線通信やGPS(全地球測位システム)、衛星などに障害が起きることもある。ただし障害が起きたとしても一時的だという。

宇宙天気予報センターのバーガー局長は11日に記者会見し、万が一の場合に備えて米緊急事態管理局に連絡したと説明した。

http://www.cnn.co.jp/fringe/35053704.html?tag=top;mainStory

 

■火星探査機キュリオシティ、目的地に到着

(CNN) 米航空宇宙局(NASA)は、火星探査機「キュリオシティ」が火星の地表約8キロの旅を経て、目的地のシャープ山に到着したと発表した。

キュリオシティーのツイッターには「シャープ山のふもとに着いた。新しい科学が待っている!」と書き込まれた。

キュリオシティーは2011年11月に打ち上げられ、12年8月に火星に着陸した。シャープ山は巨大なクレーターの中にあり、地層を調べれば火星の各年代の環境の変化が分かると期待されている。

http://www.cnn.co.jp/fringe/35053727.html?tag=cbox;fringe

 

■アポロ似の次世代宇宙船「オリオン」公開 NASA、12月に初飛行

12月に初の無人飛行に挑む米航空宇宙局(NASA)の次世代宇宙船「オリオン」の試験機が11日、米フロリダ州のケネディ宇宙センターで報道関係者に公開された。オリオンは2020年代以降に火星や小惑星への有人飛行実現を目指しNASAが開発中の4人乗り宇宙船。12月4日に予定する試験飛行では飛行士を乗せずにデルタ4ロケットで打ち上げ、地球を2周し太平洋に帰還する計画。

http://sankei.jp.msn.com/science/news/140912/scn14091215400004-n1.htm

 

■HEMS普及実証スタート-全国1万4000世帯に設置へ

家庭用エネルギー管理システム(HEMS)の普及を促す大規模な実証実験が始まった。通信大手など20社がコンソーシアムを組み、全国各地で約1万4000世帯を目標にHEMS機器を設置し、実際の生活の中で節電や省エネルギー、さらには高齢者の見守りサービスなどの付加サービスを試行する。(

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820140912ceab.html

 

■日本電計、測位衛星技術と業務提携-GNSS測量機など販売

日本電計は、全地球航法衛星システム(GNSS)測量機の開発などを手がける測位衛星技術(東京都新宿区、鳥本秀幸社長、03・5312・4600)と業務提携した。日本電計の国内35カ所、アジア地域を中心にした海外10カ国32カ所の拠点で測位衛星技術の製品を取り扱うほか、実際の営業も両社で協力して行っていく。

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0320140912bjaf.html

 


今日のニュース140911

2014-09-11 12:54:56 | 北海道衛星

■ニカラグアに隕石落下か 爆発音の後、穴見つかる

ニカラグアの首都マナグアに6日、隕石(いんせき)の落下によるとみられる穴が出現した。AFP通信やロイター通信によると穴の大きさは直径約12メートル、深さ5メートルで、地球の近くを通った小惑星のかけらが落ちた可能性が高いという。

http://www.asahi.com/articles/ASG985RSPG98UHBI01X.html

※9日に東海道新幹線のニュースでも流れていました。

 

■ISS「きぼう」の利用状況を公表…地球超高層大気撮影観測ミッションなどを実施

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、国際宇宙ステーション(ISS)日本実験棟「きぼう」の利用状況を公表した。

植物の抗重力反応機構-シグナル変換・伝達から応答まで調べる「Resist Tubule実験」の実験後作業を8月19日に実施した。

ゼブラフィッシュの筋維持における重力の影響を調べる「Zebrafish Muscles実験」の準備作業を8月20日、21日に行った。

米国ナノロックスの超小型衛星放出に向けた準備作業を8月18日に行い、8月19、20、21、22、24日に放出した。

EARTH RIM(A-IMAP)ミッションを8月26日に実施した。ポート共有装置(MCE)内にある地球超高層大気撮像観測ミッション(IMAP)による撮影と同時に、ISS船内のキューポラから地球を撮影する。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140911-00000009-rps-sctch

 

■中国、宇宙ステーション「天宮二号」を2016年に打ち上げ 神舟十一号と天舟一号

中国国営の新華社通信は9月10日、中国中央電視台の報道を引用する形で、中国の宇宙ステーションの2号機となる「天宮二号」が、2016年に打ち上げられると報じた。また、有人宇宙船「神舟十一号」と、新型の無人補給船「天舟一号」も2016年以降に打ち上げられ、天宮二号にドッキングさせる試験が行われるという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140911-00010000-sorae_jp-sctch

 

■アリアンスペース、2016年にスカパーJSAT通信衛星を打ち上げ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140910-00000059-rps-bus_all

 


今日のニュース140904

2014-09-04 06:57:03 | 佐鳥新の教授&社長日記

■超新星残骸の近くに見つかったマグネター

欧州のX線天文衛星「XMMニュートン」が超新星残骸をとらえた画像に、ひじょうに強力な磁場を持つ中性子星「マグネター」が発見された。1枚の画像中に2つの中性子星が写し出されている。

http://www.astroarts.co.jp/news/2014/09/03magnetar/index-j.shtml

 

■太陽系含む「超銀河団」推定=直径5億光年か―国際チーム

太陽系がある天の川銀河(銀河系)は、約10万個の銀河から成り、直径が約5億光年の「超銀河団」の端に位置する可能性が高いと、米ハワイ大やフランス原子力庁サクレー研究所などの国際研究チームが4日付の英科学誌ネイチャーに発表した。研究チームはこの超銀河団をハワイ先住民の言葉で無限の天空を意味する「ラニアケア」と名付けた。このラニアケア超銀河団の全体の質量は、太陽に比べると10京(京=けい=は兆の上の単位)個分に相当するという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140904-00000009-jij-sctch

 

■ロシアの防衛閣僚は2016 年から輸入パーツのあるロコットは廃止し、ソユーズとアンガラ・打上げロケットに切替える計画

http://en.ria.ru/military_news/20140827/192385290/Russian-Defense-Ministry-Plans-to-Switch-to-Soyuz-Angara-Rocket.html

 

■ロシアは隕石の衝突を予防するプロジェクトを検討 Russia Considers Meteor Impact Prevention Project

MOSCOW, August 25 (RIA Novosti) – A project to protect people and economic facilities from the impact of space objects could be launched in Russia this year, Russian Emergencies Ministry has announced.

http://en.ria.ru/russia/20140825/192337657/Russia-Considers-Meteor-Impact-Prevention-Project.html

 

■その他

[学会]
9/29-10/3 65th IAC(国際宇宙航行会議),Toronto,Canada
9/24-26 アジア太平洋航空宇宙技術国際シンポ(APISAT)2014,上海
8/31 申込締切:Hayabusa 2014:2nd Symposium of Solar System Materials, 12/4-5,ISAS 相模原


[etc.]
9/8 応募締切:ハローキティ40 周年「宇宙からメッセージを送ろう!」キャンペーン第2 弾「もし宇宙に行ったなら・・・?」 http://kitty40th.sanrio.co.jp/space/

8/23 新刊:大学宇宙工学コンソーシアム「CanSat 超小型模擬人工衛星」オーム社


8/20 新刊:佐伯和人「世界はなぜ月をめざすのか」講談社ブルーバックス

 


イベント紹介:第5回宇宙法シンポジウム

2014-09-03 06:20:57 | 佐鳥新の教授&社長日記

第5回宇宙法シンポジウムを開催致します。

http://space-law.keio.ac.jp/information/5.html

アメリカとフランスの宇宙機関から講演者をお招きして、

「第5回宇宙法シンポジウム」を開催することとなりました。

お時間のある方は是非ご参加下さい。

 

なお、参加を希望される方は、

件名 : 第5回宇宙法シンポジウム参加申込

本文 :  1.氏名及びフリガナ(フリガナは忘れずにお願い申し上げます)

      2.所属

      3.住所

      4.電話番号

      5.メールアドレス

を記入の上、info@space-law.keio.ac.jpまでお送り下さい。

 

※参加登録は締め切らさせていただきました。沢山のご登録有難うございました。

 

               記

 

テーマ: 宇宙分野における国際協力メカニズム

開催目的:①国連COPUOS法律小委員会における検討の紹介

       ②将来宇宙探査を例としたケース・スタディ

日時: 2014年9月3日(水) 13時~17時00開場:12時30分)

場所: 慶應義塾大学三田キャンパス 東館GSEC-Lab 6階

     港区三田2-15-45

主催: 慶應義塾大学宇宙法研究所

司会: 青木 節子 (慶應義塾大学総合政策学部教授・宇宙法研究所副所長)

その他: 参加費無料、事前登録(先着100名)9月1日まで



議事次第 ※以下、敬称略


13:00-13:05  「開会挨拶」

           大石 裕(慶應義塾大学大学院法学研究科委員長)


【第一部 国連における動向について】


13:05-13:15  「日本の宇宙外交」

     今福 孝男(外務省総合外交政策局宇宙室長)

 

13:15-13:35  「国連COPUOS法律小委員会における国際協力メカニズムWGの紹介」

     青木 節子(慶應義塾大学総合政策学部教授・宇宙法研究所副所長)

 

【第二部 無人有人探査における世界の動向について】


13:35-13:55 「宇宙探査の国際ロードマップ及び現在の各国宇宙探査計画について紹介」

   川崎 一義(JSPEC事業推進室 計画マネージャ)


【第三部 パネルディスカッション】


テーマ:宇宙探査を題材に将来の宇宙活動を促進する国際協力メカニズムの姿を考える

 

14:00-15:20 ①将来宇宙探査に関する国際メカニズムと法的課題

  パネリスト:青木節子 (司会進行)

                内冨素子   JAXA法務・コンプライアンス課長(プレゼン)

                E. J. Steptoe    NASA副法律顧問 (プレゼン)

                P. Clerc      CNES法務部(プレゼン)

               J. Mariez          CNES法務部(プレゼン)

 

15:20-15:50  【コーヒーブレイク 30分】

 

15:50-16:50  ②宇宙探査と産業連携

  パネリスト:青木節子 (司会進行)

                内冨素子      JAXA法務・コンプライアンス課長

                高松聡      株式会社SPACE TRAVEL 代表取締役社長(プレゼン)

                秦重義      一般社団法人日本航空宇宙工業会

                E. J. Steptoe     NASA副法律顧問

                P. Clerc        CNES法務部 

 

16:55-17:00 「今後への期待」

         加藤 善一 (JAXA理事)

以上


宇宙関連ニュース140903:プレアデス星団までの距離

2014-09-03 05:55:03 | 佐鳥新の教授&社長日記

■やっぱりもっと遠かったプレアデス星団

地球上の遠く離れた電波望遠鏡を組み合わせた観測で、「すばる」ことプレアデス星団までの距離が440~448光年と求められた。疑問が呈されていた位置観測衛星の測定結果を否定するもので、これまででもっとも信頼のおける数値だという。

1989年に打ち上げられた欧州の観測衛星「ヒッパルコス」は、宇宙空間からの年周視差観測(地球の公転軌道上の異なる位置から天体を観測し、その視差から三角測量の要領で距離を求めること)を行い、11万個以上の恒星の位置カタログを作成した。だがプレアデス星団の距離(390光年前後)に関しては、他の手法での測定結果(430光年前後)よりもかなり近く、またこの星団の星々が恒星の進化モデルに当てはまらないことを示しており、疑問が呈されていた。

米・カリフォルニア大学サンディエゴ校のCarl Melisさんらは、地球上の離れた場所にある電波望遠鏡の測定結果を合わせ(VLBIと呼ばれる手法)、年周視差を誤差25マイクロ秒角(およそ1.4億分の1度)という高精度で測定した。その結果、ヒッパルコスの測定値を否定する440~448光年という値が求められた。

http://www.astroarts.co.jp/news/2014/09/01m45/index-j.shtml

 

■KISSプロジェクトで超新星2014cfを発見

長野県木曽観測所の超新星探査プロジェクトで7日、超新星2014cfが発見された。同プロジェクトによる超新星発見は通算で17個となる。

ペガスス座方向にある銀河(SDSS J230152.94+142449.9とみられる)に超新星2014cfが18.8等で発見された。超新星の位置は以下のとおり。

 赤経 23時01分52.97秒 赤緯 +14度24分50.5 秒(2000.0年分点) ペガスス座の銀河周辺の星図と、DSS画像に表示した超新星2014cf

http://www.astroarts.co.jp/news/2014/08/29sn2014cf/index-j.shtml

 

■「量子もつれ」を視覚的に実証

生まれた直後に引き離され、後に再会する双子に例えればよいだろうか。2つに分けられたレーザー光の片方が照らした対象物を、それを素通りしたもう片方のレーザー光が、両者の再会後に再現してみせた。奇妙な量子のつながりを目に見える形で示したのだ。

http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20140828002

 

■自衛隊に宇宙監視組織検討 防衛省が基本方針改定

防衛省は28日、宇宙基本法の成立を受けて平成21年に策定した「宇宙開発利用に関する基本方針」を5年ぶりに改定した。人工衛星の残骸など宇宙ごみが増加している現状を受け、監視を目的とする専従組織の設置検討を明記し、宇宙状況監視(SSA)の態勢強化を打ち出した。

基本方針では、文部科学省とJAXAが計画中の新型の先進光学衛星に、防衛省開発の赤外線センサーを搭載。衛星画像の解析技術を蓄積し、宇宙における実証研究を進めることも明記した。

http://www.spaceref.co.jp/

 


今日のニュース140902

2014-09-02 21:53:43 | 佐鳥新の教授&社長日記

 

■<深宇宙通信実験機>「しんえん2」開発終了 九州工業大

 

小惑星探査機「はやぶさ2」とともに12月に打ち上げ予定の九州工業大(北九州市戸畑区)の深宇宙通信実験機「しんえん2」の開発が終了した。2010年5月に金星探査機「あかつき」とともに打ち上げられた初代「しんえん」は、軌道到達前に交信が途絶えて失敗しただけに、1日に記者会見した開発責任者の奥山圭一教授(宇宙工学)は「絶対成功させたい」と力を込めた。

 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140902-00000061-mai-sctch

 

 

■1200光年彼方の星で天体衝突による塵の増加

赤外線衛星「スピッツァー」の観測で、1200光年彼方にある星の周囲のダストが爆発的に増加するようすがとらえられた。2つの岩石天体の大規模衝突によるものとみられ、地球のような岩石惑星が作られる途上での重要な過程をリアルタイムに観測した初めての例となる。

http://www.astroarts.co.jp/news/2014/08/29ngc2547/index-j.shtml

 

■東大、空中で姿勢立て直す高速走行二足ロボ「アキレス」開発-倒れる限界まで前のめり

東京大学大学院情報理工学系研究科の石川正俊教授と妹尾拓特任助教らは、倒れる限界まで前のめりになって走る二足走行ロボット「アキレス」を開発した。転びそうになっても空中で姿勢を立て直すなど、従来の制御方法では実現できない姿勢で高速に走れる。前方宙返りも可能。人間の能力を超えた二足歩行ロボットの開発につながる。

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720140902eaaj.html

 

■トヨタ、サービスロボットの開発をオープン化-来年、大学に対応モデル提供

トヨタ自動車はサービスロボットの開発環境を1年内にオープン化する。基盤となるプラットフォーム機を2015年までに提供した上で、用途別のアプリケーションは社外の技術者やユーザーを巻き込んで開発する体制を築く。多目的なロボットを現場のニーズに沿って実用化するには、「クラウドソーシング」のように、より多くの知恵を結集することが必要と判断、オープン化にカジを切る。

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0420140902aaaq.html

 

■「光学迷彩」が近づいた? 光で縫い上げるメタマテリアル素材

ケンブリッジ大学の研究チームは、光の反射を制御できる「メタマテリアル」を、ナノ粒子を光で数珠つなぎにすることで構築する技術を研究している。「透明マント」の実現に一歩近づいたかもしれない。

http://sankei.jp.msn.com/wired/news/140831/wir14083106300001-n1.htm

 

■鹿児島)旧枕崎空港跡地、メガソーラーが完成

枕崎市の旧枕崎空港跡地に出力8・2メガワットのメガソーラーが完成し、1日に現地で完成式典があった。空港は1991年、全国初のコミューター空港として開港したものの、利用低迷で昨年3月、廃止に。天文台も備えた太陽光発電施設に生まれ変わり、再出発した。

http://www.asahi.com/articles/ASG914VT1G91TLTB00Y.html

 

■タイタンの湖につながる地下プロセスに新仮説

(ESA)地球以外の天体で唯一、液体の湖が見つかっている土星の衛星タイタン。その地中で起こる化学反応が、プロパンやエタンの湖を作っているかもしれない。

http://www.astroarts.co.jp/news/2014/09/02titan/index-j.shtml