最後に、日本人にとっては安全保障と宇宙を結びつけるのは西洋と東洋の端くらい離れたようなイメージを持つかもしれませんが、アメリカ航空宇宙学会に行くと全て同じなのです。日本人は本能的に嫌がっていますが、世界では同じ技術の表と裏という感じです。技術そのものには東西はありませんが、どういう目的で使うかということを使う人間がしっかり持っていなければなりません。
従来のように軍事目的の使用を嫌悪してそれに関連する技術を全部捨てるというのではなく、現実を直視して今後どのようなものを使うべきか、日本人として考えていかなければならない時期が来たということだと思います。
即応型宇宙システムというのは極めて戦略的という話をしました。これは産業にもなります。ロケットや衛星を打ち上げるビジネスに限定したものではあるのですが、それでも5000億~1兆円の市場が間違いなく近未来には訪れます。
ですが、私たちが目指している宇宙産業創造プロジェクトというのは、一般の社会の中にも宇宙技術を浸透させようという動きですからある意味インフレーション的にもっと広がる可能性があるわけです。
つい先日、宇宙基本法が制定されましたが、これからこのような動きになってくることは間違いありません。国家としては、経済産業省や内閣官房などが動き、日本の宇宙技術の全てを整理してどういう形で使っていくかということを有識者に意見を求めているという段階です。だいたい3年くらいでレポートまとめることになっているそうです。
最後に今日の参考資料です。日本では宇宙開発事業団法というものがあって、宇宙技術を平和目的以外には使ってはならないことが呪縛となって、長い間本日のような話から目を遠ざけていたところがありますが、世界では、国際宇宙法というものがあります。日本での国際宇宙法の専門家は5人くらいしかいないと言われていますが、その1人は慶応大学の青木先生と言う方です。今日のお話しの流れは直接的には引用していませんがこの本を参考にさせていただきました。それと、イラク戦争での技術については江畑さんという方の「日本防衛のあり方」から引用しました。それから即応型宇宙システムに関しては、Responsive Space Conferenceの過去の文献から引用してあります。
以上です。
従来のように軍事目的の使用を嫌悪してそれに関連する技術を全部捨てるというのではなく、現実を直視して今後どのようなものを使うべきか、日本人として考えていかなければならない時期が来たということだと思います。
即応型宇宙システムというのは極めて戦略的という話をしました。これは産業にもなります。ロケットや衛星を打ち上げるビジネスに限定したものではあるのですが、それでも5000億~1兆円の市場が間違いなく近未来には訪れます。
ですが、私たちが目指している宇宙産業創造プロジェクトというのは、一般の社会の中にも宇宙技術を浸透させようという動きですからある意味インフレーション的にもっと広がる可能性があるわけです。
つい先日、宇宙基本法が制定されましたが、これからこのような動きになってくることは間違いありません。国家としては、経済産業省や内閣官房などが動き、日本の宇宙技術の全てを整理してどういう形で使っていくかということを有識者に意見を求めているという段階です。だいたい3年くらいでレポートまとめることになっているそうです。
最後に今日の参考資料です。日本では宇宙開発事業団法というものがあって、宇宙技術を平和目的以外には使ってはならないことが呪縛となって、長い間本日のような話から目を遠ざけていたところがありますが、世界では、国際宇宙法というものがあります。日本での国際宇宙法の専門家は5人くらいしかいないと言われていますが、その1人は慶応大学の青木先生と言う方です。今日のお話しの流れは直接的には引用していませんがこの本を参考にさせていただきました。それと、イラク戦争での技術については江畑さんという方の「日本防衛のあり方」から引用しました。それから即応型宇宙システムに関しては、Responsive Space Conferenceの過去の文献から引用してあります。
以上です。