飛び出せ! 北の宇宙基地

北の地である北海道で、人工衛星の開発などを行っている 北海道工業大学 佐鳥研究室の活動日記です。

宇宙関連情報: 銀河系とアンドロメダ星雲、40億年後衝突か NASA

2012-06-30 07:17:10 | 佐鳥新の教授&社長日記

出典: http://www.asahi.com/science/update/0602/TKY201206020325.html?ref=reca

写真:37.5億年後の地球の夜空の想像図。大きく見えるアンドロメダ星雲(左)が銀河系(右)に衝突しつつある=米航空宇宙局(NASA)提供拡大37.5億年後の地球の夜空の想像図。大きく見えるアンドロメダ星雲(左)が銀河系(右)に衝突しつつある=米航空宇宙局(NASA)提供

 

 250万光年離れた宇宙にあるアンドロメダ星雲(銀河)が、40億年後には太陽系のある銀河系と正面衝突するとの予測を米航空宇宙局(NASA)が5月31日、発表した。ただ、星同士は十分な距離があるため衝突することはなく、地球が壊れる心配はなさそうだという。

 宇宙全体は膨張しているが、銀河は引力で互いに引きあっている。数十億年後に両者が衝突する予測は以前からあるが、今回はハッブル宇宙望遠鏡の観測をもとに衝突の過程をシミュレーションした。

 衝突した二つの銀河がひとつになるには20億年かかり、太陽系は大きく位置を変え、銀河系の中心核からさらに遠のく。アンドロメダ星雲より先に、近くのさんかく座銀河が衝突する可能性もある。


宇宙関連情報: 都会の星空、「はやぶさ帰還」も 朝日新聞記者が写真展

2012-06-29 12:30:00 | 佐鳥新の教授&社長日記

出典: http://www.asahi.com/special/space/TKY201206260214.html

写真:紙面掲載の写真より天の川や星雲を詳細に表現した「はやぶさ帰還」。この写真のみ朝日新聞フォトアーカイブで購入できる拡大紙面掲載の写真より天の川や星雲を詳細に表現した「はやぶさ帰還」。この写真のみ朝日新聞フォトアーカイブで購入できる

写真:写真展「都会の星」展示作の一つ「明石海峡大橋」拡大写真展「都会の星」展示作の一つ「明石海峡大橋」

 

 小惑星探査機「はやぶさ」の帰還を撮影した朝日新聞科学医療部の東山正宜記者が、7月4日から東京・銀座のリコーフォトギャラリー「RING CUBE」で写真展「都会の星」を開く。「はやぶさ帰還」の写真も展示。朝日新聞の1面に掲載した写真から、さらに天の川や星雲などを精細に表現した天体写真バージョンで、今回初めて一般に公開する。

 写真展は、「大都会の夜空にも星はある、撮れる」をコンセプトに、東京や大阪、名古屋などで撮った星の写真など約50作品。占星術師の石井ゆかりさんがそれらの作品に解説を加えてナビゲートする。

 東山記者は、デジタルカメラで星の軌跡をきれいに撮れる「比較明合成」と呼ばれる手法を駆使し、多数の写真を撮りためてきた。カメラマンでない記者が写真展を開くのは珍しい。

 入館無料。7月4~29日の午前11時~午後8時(火曜休館・最終日は午後5時まで)。7日午後5時からは、東山記者と、「比較明合成」の機能を持つコンパクトデジカメ「GR4」を開発したリコーの技術者のトークショーがある。詳しくは「RING CUBE」のサイト(http://www.ricoh.co.jp/dc/ringcube/event/urban_star.html)。

 また、天体写真版の「はやぶさ帰還」写真は、朝日新聞フォトアーカイブ(http://photoarchives.asahi.com/)で購入できる。


【宇宙空間産業研究会】20120618

2012-06-18 07:04:37 | 佐鳥新の教授&社長日記

タイトル:  英科学者が小惑星衝突による最悪の被災国を予測 中国が1位

 5月27日(日)16時20分配信

 英紙デイリーメールによると、米航空宇宙局(NASA)はこの頃、衛星が観察したデータからアセスメントを行い、宇宙にある4700個の小惑星が地球に衝突する危険性があると発表した。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。

 英国の大学がデータに基づいて、壊滅性の打撃を与える恐れがある小惑星の「落下点」となる可能性がもっとも高い国を10カ国予測した。中国は危険性がもっとも高く、日本は4位だった。

 以下は英国の科学者が「小惑星が地球に衝突した場合、もっとも深刻な被害が出るであろう国」と予測した結果。

1.中国
2.インドネシア
3.インド
4.日本
5.アメリカ
6.フィリピン
7.イタリア
8.イギリス
9.ブラジル
10.ナイジェリア

(編集担当:米原裕子) 

出典:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120527-00000026-scn-sci 


【宇宙空間産業研究会】20120617

2012-06-18 07:03:33 | 佐鳥新の教授&社長日記

タイトル: 石英質の塵粒が輝く恒星を発見 惑星形成の途上の可能性

国立天文台などの研究チームが日米の赤外線天文衛星を用いた観測で、石英質の塵が周囲に豊富に存在する恒星を発見した。この塵は恒星の周囲で惑星のもととなる「微惑星」同士が頻繁に衝突することで放出された可能性があり、太陽系外惑星の形成過程やその材料物質についてのさらなる解明の手がかりになると期待される。

1995年にペガスス座51番星という恒星に惑星が発見されて以来、すでに700個以上もの太陽系外惑星の存在が確認されている。このような系外惑星や、私たちが住む太陽系の生い立ち、そして成り立ちを探ることは、天文学の根本を担う重要な研究テーマの一つだ。

現在広く受け入れられている惑星系形成のシナリオでは、若い恒星の周囲にできるガスと塵の円盤(原始惑星系円盤)の中で、もともと星間空間に存在していた小さな塵が集まって微惑星に成長し、さらにその微惑星同士が衝突・合体することで地球のような岩石質惑星が作られると考えられている。

今回、国立天文台ハワイ観測所・広報担当サイエンティストの藤原英明さん、東京大学大学院理学系研究科・教授の尾中敬さん、名古屋大学理学研究科・研究員の石原大助さんを中心とする研究チームは、惑星が作られるプロセスの後半で主系列星(太陽のように成熟した恒星)の周囲で微惑星同士が衝突する際に、破片の塵が放出される可能性があることに注目した。

破片の塵は、恒星からの光を吸収して温まることにより赤外線を放射する。こうした赤外線を探るため、日本の天文衛星「あかり」の観測データから赤外線で特に明るい主系列星を調査したところ、太陽と同等の質量を持つ恒星「HD 15407A」(ペルセウス座の方向、地球からの距離およそ180光年)が非常に強い赤外線を発していることがわかった(画像1枚目左図)。微惑星が非常に活発に衝突することで恒星の周囲に大量の塵がまき散らされ、その塵が赤外線を発していると考えられる。

さらに、米国の赤外線宇宙望遠鏡「スピッツァー」による追加観測で得た恒星の赤外線スペクトル(画像1枚目右図)から以下のことが判明した。

  • HD 15407Aの周囲には1μm程度の大きさの石英質の塵が、少なく見積もっても100兆tは存在する
  • これらの塵の中心星からの距離は、太陽~地球と同じぐらいである

太陽に似た質量を持つ主系列星の周囲に石英質の塵が見つかり、その量や分布が正確に決まったのは初めてのことだ。

宇宙空間で一般的に見られる塵はケイ酸塩という鉱物であり、石英質の塵はこれまでほとんど見つかっていなかった。HD 15407Aに見られる石英質の塵がどこでどのように作られたのかは、現時点でははっきりとはわかっていない。一方で、地球上には石英に類似した組成の岩石が豊富に存在することが知られている。このことから、地球に類似した表面組成を持つ大きな微惑星がこの恒星の周囲に存在し、この微惑星にさらに別の天体が衝突することによって、石英質の塵が大量に放出されたという可能性も考えられる。

本研究を主導した藤原さんは、「日米が誇る2機の赤外線天文衛星から得られる情報を組み合わせることで、惑星材料物質の解明の手がかりとなる天体を見つけることができました。今後は、理論研究や鉱物の測定、他の波長での観測などから得られる情報を組み合わせることで、この貴重な天体の素性を多角的に解明し、惑星形成過程の理解につなげたいです」と意気込みを語っている。

出典:http://www.astroarts.co.jp/news/2012/05/07quartz/index-j.shtml 


【宇宙空間産業研究会】20120615

2012-06-15 22:02:14 | 佐鳥新の教授&社長日記

タイトル: スーパーアースからの光を初検出

赤外線天文衛星「スピッツァー」が、太陽系外惑星の一種「スーパーアース」(巨大地球型惑星)そのものからの光の検出に初めて成功した。系外惑星の大気研究における大きな一歩になりそうだ。

NASAの赤外線天文衛星「スピッツァー」が、太陽系外惑星の一種「スーパーアース」からの光を初めて検出した。ハビタブル・ゾーン(主星からの距離による温度環境が生命の生存に適している範囲)の外に位置しているが、系外惑星の生命探査において重要な一歩となる成果だ。

系外惑星「かに座55e」は2004年にトランジット法によって発見された、地球の約2倍の直径と約8倍の質量を持つスーパーアース(巨大地球型惑星)で、41光年かなたの6等星かに座55番星を18時間周期で公転している。トランジット法とは、主星の光が手前を通過する惑星にさえぎられてわずかに暗くなる現象を観測して惑星の存在を検出する手法だ。今までに発見された系外惑星の多くは、トランジット法やドップラー法(惑星の重力による主星のわずかなブレを検出)など主星が惑星から受ける影響を測る間接的な方法で検出されたものである。

今回の観測研究では、スピッツァーを用いて惑星自体から放射される赤外線を測光した。その結果、かに座55eが暗いことや昼側の表面温度が摂氏1,700度以上におよぶことがわかった。金属も溶けてしまうほどの熱さだ。

以前より、かに座55eは液体と気体が共存する「超臨界状態」の水で覆われた岩石惑星と考えられていたが、スピッツァーの結果はこの理論的予測と一致する。「太陽系の海王星を太陽に近づけると、その大気が沸騰してしまいます。この惑星がそのような状態でしょう」(ベルギー・リエージュ大学のMichael Gillon氏)。

かに座55番星には5個の惑星が発見されており、そのうち「e」は主星に最も近い。さらに、いつも同じ面が主星に面している。昼側の面の温度が非常に高いことから、その熱を反対側に伝えるほどの大気はないと考えられる。

2005年、スピッツァーはかに座55eのような岩石惑星よりも大きい巨大ガス惑星(ホットジュピター)からの赤外線を検出した。これが系外惑星そのものの光を検出した初めての例となる。その後、同じ方法を使って「ハッブル宇宙望遠鏡」や系外惑星探査衛星「ケプラー」なども巨大ガス惑星の光を検出している。この方法では、惑星が主星の裏側に隠れている時と通常時での赤外線量を比較し、その差異から惑星の光を求める。得られた情報からさらに惑星の温度や、ときには大気組成までが調べられる。

2018年打ち上げ予定のNASAの「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」では、さらに詳しい観測が期待される。スピッツァーと同様の観測法で、ハビタブル・ゾーンにある惑星から生物の痕跡となる分子構造を探せるかもしれない。

出典:http://www.astroarts.co.jp/news/2012/05/09super_earth/index-j.shtml 


【宇宙空間産業研究会】20120614

2012-06-14 22:00:58 | 佐鳥新の教授&社長日記

タイトル: 欧州の木星探査計画「JUICE」 2022年打ち上げ目標 

ヨーロッパ宇宙機関(ESA)は、将来の大型プロジェクトの1つとして木星探査計画「JUICE」を発表した。2030年に木星に到達し、木星やその衛星の磁気圏、生命環境を探る

ヨーロッパ宇宙機関(ESA)が、木星やその氷衛星を調べる次世代探査計画を発表した。「JUICE(The Jupiter Icy moons Explorer:木星氷衛星探査機)」と名づけられた新しいミッションは、ESAが実施する一連の「コズミックビジョン2015-2025」プログラムに選ばれた初めての大型プロジェクトだ。この「コズミックビジョン2015-2025」は、以下の科学的探求を目標としている。

  • 惑星系と生命誕生の条件
  • 太陽系のしくみ
  • 宇宙の基本法則とは何か
  • 宇宙はどのように始まり、何でできているのか

「JUCIE」は2022年に南米の仏領ギアナで打ち上げられ、2030年に木星に到着、その後3年以上詳細な観測を行う予定だ。

木星の4大衛星(ガリレオ・ガリレイが初めて望遠鏡で観測したため「ガリレオ衛星」とも呼ばれる)、イオ、エウロパ、ガニメデ、カリストはそれぞれ多様な環境で、太陽系のミニチュアともいわれる。その中でもエウロパとガニメデ、カリストは内部に海を持っていると考えられており、「JUICE」はこれらの衛星が生命が存在可能な環境なのかを調べる。

また、木星の大気や磁気圏、そして木星とガリレオ衛星との関連性も継続的に探査する。カリストやエウロパに接近し、エウロパの氷表面の厚さを測る。これは将来の着陸探査の場所を検討する材料となる。

2032年にはガニメデの周回軌道に入り、氷の表面や内部構造を探る。ガニメデは自らの磁場を持つ太陽系唯一の衛星であり、この特殊な磁場とプラズマが木星の磁気圏とどのように相互作用するかも調べる予定だ。

「木星は巨大ガス惑星の典型的な例です。太陽以外で存在が見つかっている多くの惑星は、「ホットジュピター」と呼ばれる巨大ガス惑星です。「JUICE」はこうした系外惑星と衛星系の形成過程、そして生命が存在する可能性などについての理解も深めてくれるでしょう」(ESAのAlvaro Giménez Cañete氏)。

出典:http://www.astroarts.co.jp/news/2012/05/24juice/index-j.shtml 


【宇宙空間産業研究会】20120613

2012-06-13 21:59:42 | 佐鳥新の教授&社長日記

タイトル: 2012-02-11 三次元レーザー利用地形観測、地球を引き裂く大地震を視覚化

地震後の地面をマッピングするためにレーザー光線を使用することで、破壊を視覚化している地殻の破裂場所を正確に視覚化ができることが実証され、その結果、他の地震とのネットワークを十分に判断できるようになったと、研究者が述べている。

詳細な地形図を手に入れることで、専門家が地震を予測できないまでも、地面が割れる可能性のある場所を判断できるかもしれない。地割れの場所が正確に特定でき、地震が引き起こす最悪のシナリオに向けて準備が可能となる。

最新の研究では、米国、メキシコ、中国の科学者が、2010年4月4日にメキシコ合衆国バハ・カリフォルニア州で発生したマグニチュード7.2の地震エリアの地震前と地震後の詳細な地形画像を作成した。断層は約120キロメートに及んで発生していた。この地域をライダー(LIDAR)を使った地震前のマッピングデータを地震後と比較した。そして精密な地殻移動変動を視覚化できた。同時にこれまで判明していかなった新たな危険個所も明らかになった。

観測に使用した装置は超高分解能LIDAR(light detection and ranging:ライダー)で、精密は地形測定が可能である。この地震の場合、メキシコ政府がこの地域のライダー観測を2006年に行っており、そのデータを利用して、今回新たにライダーを使った精密地形測定データと比較することで、正確な地形変化を視覚化することができた。アリゾナ州立大学の研究者がオリジナルのデータのことを知って、再度このエリアの観測のための資金を申請し実施できた。

地球物理学者は10年以上もライダー観測装置を使用しているが、地震発生域の事前観測を行っている場所は数例しかない。2009年にNASAは合成開口レーダシステムをビジネスジェット機に搭載し、南カリフォルニアの断層を観測し、地震学者が地震発生前に最悪の事態が発生する場所を特定することに役立った。

出典:http://www.spaceref.co.jp/index.html


【宇宙空間産業研究会】20120612

2012-06-12 21:58:34 | 佐鳥新の教授&社長日記

タイトル: 2012-02-22国際宇宙ステーションに遠心力発生装置搬入

かつて日米協力で開発がすすめられていた遠心力発生装置、いわゆるセントリフュージは様々な理由から開発が中止され、多くの生物や材料科学者から期待されていたが結局国際宇宙ステーションに輸送されることはなかった。

今回、より小型とは言え、重力の研究には十分な遠心力発生装置が欧州のアストリウムと、米国の装置インテグレータのナノラック社(NanoRacks LLC)による共同開発が進み、今年中にもISSに運び込まれる予定である。

この装置は商業利用を前提としているが、将来的にはより大型の遠心力発生装置の開発に結び付ける計画である。ナノラック社と北米アストリウムが開発コストを分担し、同社のヒューストン事務所を介して営業展開を行う。

このセントリフュージはバイラック容器を8台収納することができる。容積は65ミリリットルに制限されているが、微生物、植物、水生動物、そして人間の細胞サンプルを実験するには十分な容積である。発生可能重力レンジは0.1Gから1.5Gまでとなっている。この重力で月面や火星での植物育成の予備実験も可能となる。

回転部分(ロータ)は標準のナノラックスタンダードに準拠している。アストリウムとナノラックはバイオラック5台を収容できる標準のキューブラブ(CubeLab)の容積を基準とした輸送用コンテナを介して市場開拓をする。

運用コストは月額で60000ドル程度だがキューブのアンカーテナントは他の研究者に又貸しすることも可能である。

出典:http://www.spaceref.co.jp/index.html