飛び出せ! 北の宇宙基地

北の地である北海道で、人工衛星の開発などを行っている 北海道工業大学 佐鳥研究室の活動日記です。

8月度の 北海道衛星の活動報告

2007-08-31 13:13:40 | 北海道衛星
8月の動き
8月 1日 宇宙関連情報070108配信
8月 2日 NEDO小型衛星検討会(川崎)
8月 4日 カムイロケット打ち上げ実験(大樹)
8月 7日 宇宙関連情報070113配信   
8月 8日 経済産業省T氏打ち合わせ(札幌)
8月 9日 T設計事務所打ち合わせ(札幌)
8月10日 道新-HASTIC 夏休み宇宙実験教室(赤平)
8月19日~25日 HASTIC5周年企画「北海道の宇宙開発」展示参加(札幌)
8月23日 北海道新聞取材(札幌)
      T設計事務所打ち合わせ(札幌)
8月27日 Cube-Sat設計会議(札幌)

今年のハイパースペクトルカメラ班

2007-08-30 01:48:36 | ハイパースペクトルカメラ

こんにちわ、佐鳥研究室ハイパースペクトルカメラ班の修士2年T内です。

今回は、ハイパースペクトルカメラ班の今年の活動計画でもハイパースペクトルに関しては、下記のHPをご覧ください。すごいカメラです。 で、今年は何をしているかというと、いろいろです。

まずは、「花木」。  花の種類によってどのような違いがあるかを研究。肥料のある・なしによってどのような影響があるか。 これは、ハイパースペクトラム研究所の庭を使って四年生がやっております。今の時期は、自分達で様々な花を植え、観察しております。(朝顔の観察を思い出します)  花が栽培できない冬などは、流通や保存による影響をハイパースペクトルカメラを使って撮影する研究を計画中・・・。

次に、「農業」 これは毎年行っている研究です。今年は、レタスの成長段階にあわせ、ほぼ毎週1回撮影に行っています。撮影場所は、江別なのですが、毎回行っているとどこでお昼御飯を食べるか迷います。

さらに、「肉・魚」 それぞれ保存方法、保存期間において、どのような変化がハイパースペクトルカメラでわかるかの研究です。今までの研究では、品質が劣化する過程を色で再現することに成功しています。これをさらに、突き詰めていきたいと考えています。

そして、私。 北海道衛星株式会社に依頼されているハイパースペクトルカメラによる撮影をこなしています。異物検出などなど。 一応、本来の修論テーマがあります・・・・・。去年のSさんと同じようにならなようにしなければ・・・・・。しかし、撮影依頼の対応でいっぱいいっぱいです。でも、思いもよらない分野からの撮影依頼があり、これはこれで楽しいです。
今日、ある事実が判明し再実験になりました・・・・きちんと保存しておいたはずなのに、修士として失格です。 K美さん、ごめんなさい。
今年のハイパースペクトルカメラ班はこのような感じです。むしろ毎年同じような感じです。

それでは、写真が趣味のT内でした。


CAMUI 回収システム

2007-08-29 18:49:02 | 北海道宇宙連合
どうも、加藤です。久々の投稿です。

次回CAMUIロケットの回収には発炎筒を利用しようという案がありまして、その一環として伊丹車両で車の発炎筒を購入してきました。
なんと期限切れの発炎筒が1本10円!!
3人で15本ほど買ってきました。
全部で150円くらいですね。安いです。
ああ、これは経営者マインドってやつですね。
これで次回の衛星設計会議の宿題を一つクリアしましたね。
(宿題:研究者マインド→経営者マインドへ意識改革)



さて、問題はこれを何処で実験するか・・・。
植○電機の敷地内で?
まあ、場所ならどこでも・・・

皆既月食 in 北海道

2007-08-29 13:18:38 | ハイパースペクトルカメラ

こんにちわ。佐鳥研究室ハイパースペクトルカメラ班の写真が趣味のT内です。昨日は、北海道は晴れていたので数人で見に行きました。 月が消えていくってなんか怖く、幻想的です。というわけで、写真を紹介します。 いつかは、天体望遠鏡にハイパースペクトルカメラを接続して、いろいろな星を撮影してみたいと思った昨日です。 


展示「北海道の宇宙開発」終了

2007-08-25 23:19:03 | 北海道宇宙連合
どうも~Sです。
札幌駅で行われていたHASTIC(北海道宇宙科学技術創成センター)主催の
展示「北海道の宇宙開発」が無事に終了いたしました。
HIT-SATやCAMUIロケットなどが展示され開催期間中、多くの皆様に
ご来訪いただき誠にありがとうございました。
今日は、その撤収作業に参加してきました。
下の写真は、8月4日に大樹町で打上げられたものと同じCAMUIロケットをトラックに載せて
搬送しようという写真です。さすがに、街中でロケットを積み込む作業は目立っていました。



さて、このCAMUIロケットの先端(下図)に、HIT.HSU Spirit2と書いてあります。
なんのことだか分かりますでしょうか。
これは、HIT(Hokkaido Institute of Technology=道工大)で
HSU(Hokkaido Space Union=北海道宇宙連合)のことです。
そしてSpirit2が、このCAMUIロケットで打上げた衛星なのです。
ちょうど、この部分に搭載されていました。
ロケットの機体に名前を入れていただき、北大・植松電機の皆様
ありがとうございました。



Spirit2はHIT-SATの技術を応用し道工大の1年生から大学院生まで9名のチームで
手がけた衛星です。
言わばHIT-SATの子供みたいなものです。

そのHIT-SATの子供Spirit2は、どんな形をしていたかと言うと下の写真が
8月4日に打上げたCAMUI衛星「Spirit2」です(初公開)。
各種センサに通信機、記録装置が搭載されています。
回収は出来なかったのですが、無事に地上へデータを送信し現在解析作業中です。



今回の打上げの日は、道工大グループは打上げのカウントを1年生が、回収船に3年生が、
発射指令所には3年生が、アンテナ部隊は1,2年生が、管制局には3年生と院生が
それぞれの任務を全うしました。

そして次のCAMUI衛星は、さらに進歩させて望む所存です!。
HIT-SATの子供は、いずれ親を超えて宇宙へ飛び出し大きくなることでしょう。

北海道宇宙連合/宇宙開発研究同好会に入るとすぐに
民間宇宙開発の最前線で活躍できます。技術部門、広報部門いろいろあります。
他大学の学生も歓迎です。
でも、なかなか人不足です。

では、また書き込みますね。


ある大学院生の1日(今日の音楽:Love Love Show)

2007-08-24 23:10:21 | ハイパースペクトルカメラ
どうもOです。

また暑くなってきましたね。

さて、今日は江別にハイパースペクトルカメラの撮影に行ってきました。
撮影対象は牧草。広大な牧草地を撮影してきました。
帰りにまちむら牧場で牛乳を飲みました。うまかったっす。
あと、江別ホルモン(800円!)を購入。あの人の歓迎会で食べる予定なので、ちょっと楽しみ。





実験が終わり、研究室に帰ってきたら、日が落ちて涼しくなるのを待ち、別件の実験。
内容は鮮度保持効果グッズの評価。
撮影対象はチンゲンサイとニラ。ニラは臭い。
鮮度保持効果の袋はすごい。なんたって、ニラの匂いまで保持するんだから。
今日は一人で実験をやってます。好きな音楽かけて歌いながら一人でやってます。
撮影風景はこんな感じ↓



夏なのにハロゲンライトで暑くて暑くて。やってられるかーって感じ。

LEDの照明で実験ができたらなぁ・・・



レーザ通信のはなし~その5

2007-08-24 04:35:32 | レーザー通信
あおやなぎです。

ねむいです。気がついたらこんな時間になっていました。

最近の深夜の研究室は、ゼミ生とぼくの2人きりということが多いです。

日中は僕の個人部屋と化していますが・・・。


前回の記事ではビットエラー率が大きい!どうにかならないのか?という話を書きましたが,少し勉強しなおしてみました.

レーザドライバへの入力は低電圧差動信号(LVDS)というものを使っていますが,差動信号の2本の信号ラインが非対称だとそれだけでノイズが大きくなってしまうようです。

あと、層を変えたり、まわりのグランドパターンの非対称も影響がでるようです。

ここら辺を踏まえて基板パターンを新しく作り直してみました。

実験はまだですが、いい結果がでるといいなぁ~。

札幌駅の『北海道の宇宙開発』の展示

2007-08-23 23:49:15 | 佐鳥新の教授&社長日記
札幌駅でHASTIC主催の『北海道の宇宙開発』の展示会が開催されている。
HASTICの伊藤先生のご厚意で北海道衛星グループも展示させていただいた。
今日は3件ほど会議が入っていたが、3番目の会議が予定より早く終わったので、早々に大学を出て、Y崎さんと見学に行ってみた。場所が場所だけに予想以上に盛況だった。

研究室の学生の意見によれば、「宇宙服のファッションショーは強烈でした。マネキン(モデル)の選定にもっと気を配るべきではなかったのでしょうか」という辛口の意見もあったが、結構よくまとまっていたと思った。おそらくHASTICの伊藤専務理事の働きが大きかったのだろう。

土曜日まで展示しているので、未だ見ていない方はぜひ見学に行ってください。
































大樹町の多目的航空公園
北海道の宇宙開発誘致運動は大樹町から始まったといって良い。ここは北海道の歴史に残るだろう。


読書メモ(ワープする宇宙:第5回目)

2007-08-22 12:41:04 | 佐鳥新の教授&社長日記
カルツァ・クライン粒子

CERNの大型ハドロン加速器(LHC)で余剰次元の痕跡を探すための実験が計画されている。ブレーンワールドが予測する余剰次元を伴う素粒子の検出である。この素粒子はカルツァ・クライン粒子(KK粒子)と呼ばれている。

通常の素粒子と余剰次元を伴う素粒子との違いは、余剰次元空間での運動は我々の住んでいる4次元(3次元+時間)から見ると素粒子の質量の増加として現れると予想されている。ちょうど量子井戸のエネルギー準位が階段状に増えるのと同じである。私たちのいるウィークブレーン上の質量は最大でもウィークスケール、つまり1TeVと考えられているので、加速器でそれ以上のエネルギーまで作り出した場合には、余剰空間へのエネルギー移行が起こり、5番目の空間に存在するグラビトンとの相互作用など、時空構造を調べる上で興味深い現象が現れることが期待されている。


カルツァ・クライン粒子(KK粒子)

粒子衝突実験でKK粒子が生成されたとしても、通常の物質とは弱くしか相互作用しないため検出されない。しかし、検出器はグルーオン(素粒子)を取り巻くジェットを検出することができるので、グラビトンのKKパートナーそのものは見つからなくても、それを生み出した事象は記録されることになる。この事象が余剰次元にあることを特定するカギは、目に見えないKK粒子がエネルギーを持ち去りながら余剰次元に出て行くので、エネルギーが失われたように見えることだ。放出されたグルーオンのエネルギーが衝突に入ったときのエネルギーよりも低くなっているジェットの事象を調べれば、KK粒子の生成を推定できるのである。


KK粒子の生成

「ワープする宇宙」では比較的単純な「4次元+1個の余剰次元」という宇宙モデルであるが、実際はどうかわかならい。余剰次元の大きさや形状などは最終的には実験で確認すことになるだろう。著者のランドール氏は「私たちの知らないことはまだまだたくさんある。だが、まもなく宇宙はこじあけられようとしている。・・・・・・宇宙の神秘が明かされようとしている。少なくとも私は、それが待ちきれない。」と結んでいる。