■ビッグバン直後に、なぜ宇宙は崩壊しなかったか
素粒子物理学の標準理論は、なぜヒッグス粒子の生成によってビッグバン後に宇宙が不安定となり崩壊しなかったのかについて、答えを出せていない。その謎については、未知の物理が働いたからだといった理論が複数考えだされているが、答えは意外にシンプルな説明で得られるという研究成果が発表された。
スイス・ジュネーヴ郊外の欧州原子核研究機構(CERN)でヒッグス粒子が発見されたのは、2012年(発見確定は2013年)のことだ。ヒッグス粒子が発見されたということは、加速膨張する初期宇宙でヒッグス粒子が作られたことによって宇宙が不安定になり、崩壊が引き起こされたはずであることを示す。だが現実として宇宙は崩壊していない。これはなぜなのだろうか。
「素粒子物理の標準モデルにおいて未知のパラメータである、ヒッグス粒子と重力の相互作用について研究しました。このパラメータは粒子加速器による実験では測れないレベルなのですが、インフレーションの最中にヒッグス粒子が引き起こす不安定性には大きな影響を与えます。比較的小さな値であっても、新しい物理法則や現象を考えることなく、この宇宙が生き残れたことを説明するのにじゅうぶんなのです」(英・インペリアル・カレッジ・ロンドンのArttu Rajantieさん)。
http://www.astroarts.co.jp/news/2014/11/19bigbang/index-j.shtml
■水素の霧が晴れた?131億年前に突然現われた銀河たち
初期宇宙において、観測される銀河からの光が急激に増えていることが、すばる望遠鏡の観測からわかった。中性水素の“霧”が晴れる現象「宇宙再電離」が関わっている可能性が高く、初期宇宙の出来事を探る大きな手がかりとなりそうだ。
東京大学宇宙線研究所などの研究チームが、すばる望遠鏡での観測により、水素原子が放つ「ライマンα輝線」という光がとても明るい銀河(Lyman alpha emitter=LAE銀河)をビッグバンから7億年後の宇宙に7個見つけた。これまでの観測結果からの推測では、この時代の宇宙にある銀河は数十個見つかるだろうと予想されていたが、実際に見つかった数はとても少なかった。観測される銀河の数がこれより後に急増したことを表しており、誕生間もないころの宇宙でLAE銀河が突然姿を現したようすが初めて描き出された。(続く・・・)
http://www.astroarts.co.jp/news/2014/11/20lae/index-j.shtml
■ニュートリノ工場、いて座A
天の川銀河の中心にある超大質量ブラックホールの存在場所と考えられる電波源の複合体、いて座A(画像のSGR A)は、高エネルギーニュートリノと呼ばれるエキゾチック粒子を大量に放出していると見られる。
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2014111701
■VIDEO | X-37B Orbital Test Vehicle-3 Lands at Vandenberg AFB
The Oct. 17 landing of the third mission of the U.S. Air Force's unmanned spaceplane, the X-37B Orbital Test Vehiclen (OTV-3) at Vandenberg Air Force Base, California.
http://www.spacenews.com/video/video-x-37b-orbital-test-vehicle-3-lands-at-vandenberg-afb