誰もが参入できる新しい宇宙産業の創造を目指す
《超小型衛星利用開拓 北海道ワークショップ開催のご案内》
2010年7月20日
中須賀真一(東京大学)
佐鳥新(北海道工業大学)
1957年に人類初の人工衛星スプートニクが打ち上がって半世紀、国家プロジェクトであった宇宙開発は経験の蓄積と半導体技術の発達により民間レベルでも行えるようになりました。大学では50kgサイズ以下の超小型衛星と呼ばれる人工衛星の開発と打ち上げが盛んに行われ、衛星を利用したサービスを展開する企業が世界各地で設立されています。このような世界情勢を背景に日本でも新しい宇宙産業創出の動きが開始されました。従来の国主導・中央発の宇宙開発ではなく、誰もが参入できる宇宙産業を目指します。
〇超小型衛星利用開拓 北海道ワークショップ開催〇
北海道の豊かな自然、広域農業や漁業が盛んであるといった地域性は宇宙ビジネス創出の強力なツールです。また北海道ではリモートセンシングと呼ばれる地球観測分野の技術研究が盛んであり、これらの研究からのスピンオフビジネスは十分に考えられます。これまで北海道では2003年に「道民の力で北海道衛星『大樹』を打ち上げよう」というプロジェクトが始まり、同年にはJRタワーを宇宙とみなしたレーザー通信実験「地上の星プロジェクト」が行われました。2006年には北海道初の超小型衛星「HIT-SAT」の打ち上げに成功し、宇宙が身近になったと同時に道民に大きな夢を与えました。今や北海道の宇宙開発はフェーズIIの段階に入ろうとしています。
北海道地域の特色が活きる宇宙利用開拓、北海道での宇宙産業活性化を図り利用開拓ワークショップを開催いたします。具体的な目標として以下の事項をあげます。
1)リモートセンシング画像ユーザが独自の衛星を保有することを考えるきっかけ作り
2)既存のもしくは新規に立ち上がる企業がリモートセンシング画像提供サービス開始を考えるきっかけ作り
3)その他、衛星を利用した活動/ビジネス開始を考えるきっかけ作り
本ワークショップの母体である超小型衛星戦略研究センターの取り組みは、日本に本格的な宇宙産業を創出するためのオールジャパン体制の事業です。今回、第1回目のワークショップを北海道で開催し、今年度内に北陸、東海、四国、九州と全国を縦断していきます。
近い将来に北海道から世界に向けた衛星ビジネスが開始されることを期待いたします。
〇開催概要〇
日 時:2010年8月24日(火) 13:00~17:45 (懇親会18:00~19:30)
会 場:北海道大学 百年記念会館
参加費:無料
主 催:超小型衛星戦略研究センター(代表)中須賀真一(東京大学)
後 援:北海道宇宙科学技術創成センター(HASTIC)、北海道、大樹町、
NPO法人宇宙空間産業研究会、北海道経済産業局、総務省北海道総合通信局、
宇宙航空研究開発機構(予定)、次世代宇宙システム技術研究組合
URL:
http://www.nano-sat.org/
〇プログラム〇
① 挨拶: 13:00~13:10 中須賀 真一 (東京大学 教授,超小型衛星戦略研究センター 代表)
② 基調講演: 13:10~14:10
「超小型衛星による新しいパラダイムの構築 ~内閣府最先端研究開発支援プログラムの目指すところ~」 中須賀 真一 (東京大学 教授,超小型衛星戦略研究センター 代表)
休憩: 14:10~14:20
③ セッション1:リモートセンシングの利用と展開(20分×6件) 14:20~16:20
司会:佐鳥 新(北海道工業大学 教授)
米・麦における衛星データ実活用事例と現状
((株)富士通北海道システムズ 安達 孝行)
GIS・リモートセンシング技術を活用した酪農学園大学農業環境情報サービスセンターの設立
(酪農学園大学環境システム学部 教授 金子 正美)
北海道の農業分野における衛星リモートセンシングの利活用
(北海道立総合研究機構連携推進部 安積大治 氏)
北海道衛星『大樹』搭載用ハイパースペクトルセンサの研究開発
(北海道工業大学大学院 青柳 賢英)
持続可能な水産業への衛星の利活用
(北海道大学 教授 齊藤 誠一)
超小型衛星用光学センサの研究開発
(北海道大学 大学院理学研究院 教授 高橋 幸弘)
休憩: 16:20~16:30
④ セッション2:超小型衛星による宇宙産業創造への取り組み(20分×3件+10分×1件)
16:30~17:40
司会:戸谷 剛(北海道大学 准教授)
株式会社アクセルスペースの取り組み
(株式会社アクセルスペース 野尻 悠太)
たった2人の会社でも黒字化できた宇宙産業の魅力
(株式会社鳥人間 久川 真吾)
コミュニティ衛星ビジネスモデル提案~リモセン衛星+iPhoneアプリ~
(超小型衛星戦略研究センター 倉原 直美)
次世代宇宙システム技術研究組合の取り組み
(代表理事 山口耕司)
⑤ 閉会の挨拶: 佐鳥 新 (北海道工業大学 教授)17:40~17:45
⑥ 懇親会 きゃら亭 2,000円/人 18:00~19:30
〇参加申し込み(定員60名)〇
ワークショップへの参加を希望される方は札幌事務局までE‐mailにて申し込みをお願いします。
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お名前:
会社名:
メールアドレス:
懇親会への参加: 参加する・参加しない
申し込み先: yamazaki@hit.ac.jp
期 限: 2010年8月18日(水)17:00
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〇連絡先〇
札幌事務局:
札幌市手稲区前田7条15丁目4-1
北海道工業大学 佐鳥新(秘書 山崎)
TEL :011-688-2317
Email: yamazaki@hit.ac.jp
東京事務局:
東京都文京区本郷7-3-1
東京大学 超小型衛星センター 倉原直美
TEL: 03-5841-6972
Email: kurahara@space.t.u-tokyo.ac.jp