HPの「ハイパースペクトルカメラの開発の歴史」を改訂しましたので、ブログでも紹介します。
2003年~2004年3月 | ハイパースペクトルカメラ実験室モデルHSC1.0の試作完成 佐鳥の考案した「多波長高分解能カメラ」の原理を道内ベンチャー企業が忠実にモノづくりとして再現してくれた功績が大きいです。 コアとなる光学ステージスキャン方式による撮影原理を佐鳥が発明し、その原理に基づいて、基礎研究と検証試験を道工大の佐鳥研究室が行いました。 製品化に至る役割分担は、北海道科学大学(旧・北海道工業大学)の佐鳥研究室が予備設計を行い、それを受けて道内の幾つかのベンチャー企業が回路設計、機械設計、プログラミングの詳細設計と製造を担当しました。 このような基礎研究から製造に至るものづくりをバックアップする体制が札幌近郊に集まっていたからこそ、ハイパースペクトルカメラが製品として完成したといえます。 HSC1.0は、後にHSC1700として製品化に成功し、2005年2月から十勝毎日新聞などメディアにも取り上げられた。(本格的な販売は2007年より) |
2004年4月 |
「ハイパースペクトルカメラ」の命名 |
2004年4月~12月 | 航空機搭載用ハイパースペクトルカメラ試作機[HSC1.51]完成 セスナにHSC1.5及びHSC1.0を搭載した航空機リモートセンシング実証実験を富士通の協力の下に行いました |
2005年1月 | ハイパースペクトルカメラの原型であるHSC1.7の改良を重ねながら道工大及び㈱ATFとの産学連携で(後にHSC1700以降の原型となる)開発 |
2005年5月 | ハイパースペクトル応用学会設立 民生分野への実用化を体系化するために設立しました。数年はNPO法人宇宙空間産業研究会内の一部門として位置付け、利用分野には、農業、食品、医療、環境、半導体、監視、非破壊検査、建築・土木などを想定しております。 |
2005年度 | 産業技術総合研究所・中小企業産業技術研究開発事業「赤外用ハイパースペクトルカメラの開発」 |
2007年4月~10月 | ハイパースペクトルカメラ「HSC1700」の次号機として「HSC1701」(後のHSC1701-H)を開発 |
2008年3月 | 青森県主催(三村知事) 基調講演「ハイパースペクトルの活用による農工ベストミックスの展開」 |
2009年11月~2011年3月 | 超小型衛星搭載用ハイパースペクトルカメラ「HSC」を開発。(文部科学省(超小型衛星研究開発事業)及び北海道大学他の協力による) |
2011年 | 「超高解像度1000万画素(4K・2.5K)ハイパースペクトルカメラを新規開発」 |
2013年1月 | 超小型衛星搭載用ハイパースペクトルカメラのスピンオフとして高感度ハイパースペクトルカメラCosmosEyeHSC1702を新規開発 |
2013年4月 |
フォトニクス2013 アカデミックフォーラム 特別講演「超小型衛星搭載用ハイパースペクトルカメラの開発とその地上技術への応用」 |
2014年4月 |
フォトニクス2014 アカデミックフォーラム 特別講演「宇宙用ハイパースペクトルカメラの開発とそのスピンオフへの応用」 |
2014年 | 高速撮影が可能なハイパースペクトルカメラ「HSC1803-CL」を新規開発 |
2015年1月 | 北のブランド認証 「ハイパースペクトルカメラ Cosmos Eye HSC1702」、「宇宙用ハイパー・・・」他1 |
2015年1月 | 北の起業家表彰 特別賞 受賞理由は大学発ベンチャーとしての10年間のハイパースペクトルカメラ及びその応用に関する研究開発実績及び販売実績を高く評価して頂いただきました。 |
2015年3月 | ものづくりスペシャリスト表彰 奨励賞 受賞理由は、北海道衛星㈱の研究員が「ハイパースペクトル技術のスペシャリスト」として札幌商工会議所から高い評価を受けました。 |