飛び出せ! 北の宇宙基地

北の地である北海道で、人工衛星の開発などを行っている 北海道工業大学 佐鳥研究室の活動日記です。

CubeSat設計審査会(第2回目)

2005-07-31 23:16:24 | 北海道衛星
本日は午前10時から午後9時30分まで2回目のCubeSat設計審査会を行った。
審査の基準は簡単で、ブレッドボードモデル(BBM)のシステムとしての動作を全員の目の前で確認することをもって回路設計に合格を出すことにしてある。
姿勢制御系(AOCS)のモジュールは、磁気センサーの評価方法が不十分であったことをの除いて合格であった。
データ処理系(DHU)に不具合があり、全体の電気的噛合わせ試験と通信を含めたコマンド送受信試験は次回に持ち越しとなった。
太陽電池が発生する変動の多い電力を一定に電圧に制御するためのスイッチング電源回路の効率が若干低いことも問題点として挙げられ、次回までの宿題となった。

次回の設計会議は8月7日(日)の午前10時に道工大8号館2階のフロアで行う。


AOCS及びDHUのBBM


AOCS関係者

今日の活動

2005-07-31 03:38:57 | 北海道宇宙連合
佐藤@道工大です。
もうすぐ夜が明けてしまう。
日曜日は、CubeSatの設計会議です。アンテナの整合が
うまくとれない・・・。CubeSat通信系はスタッフ常時
募集中です(笑)。
 今日は佐鳥研ではなく三橋研で一人作業中です。
佐鳥研は夜中でも人が多いので作業スペースの確保が難しくなって
きてしまってます。
たまに、場所を変えると、はかどりますね。

 北海道宇宙連合の学部学生はテスト期間の為、作業停止命令が下っている
ハズなのだが、とある3年生は、お構い無しで連泊作業を進めています。
大丈夫なのだろうか・・・。

 では、またカキコ致します。

北海道衛星事務局便り(7月)

2005-07-28 23:44:23 | 北海道衛星
7月の北海道衛星の行事

7月1日 A社とのハイパースペクトラムカメラの開発に関する打ち合わせ
    I社との北海道衛星ビジネスモデルに関する打ち合わせ 
7月2日 中部地区異業種交流会での情報交換
7月4日 J社にてハイパースペクトル技術の打ち合わせ
    JAXAにて打ち合わせ
    小型衛星専門委員会
7月5日 I社のN氏と北海道庁農政部、農業開発公社、北海道開発局へ訪問
    農業衛星ビジネスの市場調査の企画に関する打ち合わせ
    宇宙関連情報050614配信
7月6日 N町にて小麦のハイパースペクトル撮影
7月7日 CubeSat運用プログラム会議
    宇宙関連情報050623配信
7月12日 北海道衛星の広報活動に関するI社との打ち合わせ
7月14日 宇宙関連情報050630配信
7月15日 A社、F社、T社へのハイパースペクトル技術に関する回答文の作成
    北海道衛星のFさんが神奈川の「まんてんプロジェクト」の理事に就任。
    宇宙関連情報050704配信
7月18日 CubeSat設計会議 
7月19日 宇宙関連情報050705配信
7月21日 大樹町打ち合わせ
     宇宙関連情報050706配信
7月23日 渋谷ファンドマネージャーとの打ち合わせ等
7月26日 航空宇宙セミナー「北海道衛星プロジェクトと航空・宇宙産業の展望」
     宇宙関連情報050712配信
7月28日 宇宙関連情報050715配信
7月29日 F 社とハイパー利用に関する打ち合わせ
     札幌商工会議所 札幌技術交流プラザ 講演「北海道衛星プロジェクトについて」
7月31日 CubeSat設計会議

読書のメモ

2005-07-27 22:54:35 | 佐鳥新の教授&社長日記
昨日の続きを紹介する。(P.F.ドラッカーの「ネクスト・ソサエティ」からの抜粋。)

○起業家精神の4つのわな: 第1のわな―――成功の拒否
 新製品などは当初想定していなかったところでヒットすることが多い。しかし多くの経営者は自分の想定した領域に固執するがゆえに消えていくケースが多い。

○起業家精神の4つのわな: 第2のわな―――利益志向
 起業家は利益が第一だと考える。利益は第2である。キャッシュフローが第1である。成長期の子供には栄養が必要なように、成長する事業にはキャッシュが必要である。事業を続けるためには資金を注ぎ込まねばならない。誰にでもわかることである。これは対策を講じて避けることのできるわなである。(ドラッカーによれば証券アナリストはこの重要性を理解していないという感じ。)

○起業家精神の4つのわな: 第3のわな―――マネジメントチームの欠如
 事業が成長してくると、おそろしく忙しくなる。成長はいろいろな問題を持ち込む。生産が間に合わない。マネジメントが追いつかない。
 私はチャンスがきたらどう受けとめるかを聞く。1万個納入できるなら注文すると言われたら大変と思うかチャンスと思うか。チャンスと思うが大変とも思うという答えだったら、もうお宅はマネジメント能力を越えていると言ってあげる。
 危機に見舞われないようにするには、じっくり腰をおろしてマネジメントのためのチームをつくりあげなければならない。

○起業家精神の4つのわな: 第4のわな―――自らの役割の喪失
 安定期に入り、起業家が「自分は何をしたいのか。役割は何か。」と問うとき、自分も駄目になるし、会社も駄目になる。起業家は「この段階で事業に必要なことは何か。」「自分はそれをできるのか」を考えなければならない。事業に必要なことからスタートしなければならない。そのようなとき、外の人間が助けになる。
○大事なのは社会だ(経済ではない): 社会優先の考え方は、フランスを除けば、あらゆる先進国の中で日本が最も顕著である。外から見るならば、日本と言う国は社会的な絆と強さが際立つ。事実、日本という国は社会的混乱を避けつつ、他の国が経験したことのない難関を何度か切り抜けてきた。(黒船の例をあげている。)
○都市社会の市民にとって必要とされるコミュニティを創造できるのはNPOである。


読書のメモ

2005-07-25 22:53:54 | 佐鳥新の教授&社長日記
パソコンの前にいつも置いてあるP.F.ドラッカーの「ネクスト・ソサエティ」を読んでみた。ドラッカーの切れ味は素晴らしい。

○ネクスト・ソサエティは知識社会である。‥‥中略‥‥ITが重大な影響をもたらしつつある。知識は瞬時に伝えられ、情報は万人の手に渡る。‥‥中略‥‥たとえ市場と活動はローカルであっても、競争力はグローバル・レベルにあるべきことを要求する。

○外部の情報: ノンカスタマー(非客)こそ、来るべき変化を知らせてくれる貴重な情報源である。なぜか。この40年間に見られたあらゆる業界における変化を調べるならば、そのほとんどが既存の市場、製品、技術の外で起こったものであることがわかる。


UNISEC総会にて

2005-07-24 18:13:49 | 宇宙
先日、7/23日にUNISECの総会が東京大学で開かれました。
道工大からは2名の参加でした。
たくさんの大学から人が来ており、いい刺激を受けることができました。
学生が101名、一般の方の参加が31名と大人数で、人の多さに驚きました。
各大学の方々のプロジェクトの進行状況などを聞くことができ、とても有意義な時間を過ごせました。
普段、北海道の中にいては感じることができないような刺激をたくさん受け、自分も負けてられないし、もっと情熱を持って宇宙開発に取り組みたいと感じました。
また、もっとUNISECの活動にも参加していくべきだなとも思いました。
今後は、ARLISSやカムバックコンペなどにも参加していきたいです。

大学に戻った後はH.S.U.の皆さんにこれらのことを直接報告したい思います。

UNISEC総会

2005-07-23 23:24:38 | 宇宙
UNISEC(大学宇宙工学コンソーシアム)のと総会があった。
年々盛況になっている。また特別講演で宇宙開発への理想について語ってくれた植松電機の植松専務や北大の永田先生のお話には大変感銘を受けた。こういう人材が日本に多数輩出されることが大切だ。



UNISEC総会で講演する佐藤君(M2)


UNISEC総会に出席した青柳君(B3)


UNISEC総会の休憩時間の様子(東大 山上会館)

誰も書かない・・・ 誰も書けない・・・

2005-07-23 00:21:17 | 北海道宇宙連合
テスト期間が迫る中、
空いている時間にCanSatの仕様書を書いている今。
皆様、勉強ははかどっていますか?
テスト期間中の作業は禁止されているので、おそらく、このブログにも書くことが無くなってしまうでしょう。
今日、誰も書かなかったのもそれが原因だという事にしておいてあげます。
しかし、かくいう私も実験等は行っていないので、特に書く事は無いのです。
書く事が無いといっても、それは実験に関してのみの話で、書こうと思えばいくらでも書けますが・・・

さて、そんな実験を行っていない私が、何故にまだ学校に残ってブログを書いているのかというと、それには正当な理由があるのです。
私の勉強道具は全てこの2227室にあるので、いつも通りにここで作業する様に勉強ができます。
家で勉強するより、いくらか進み具合が良いので、有効的に活用させて頂いています。
遅くまで残ってブログを書いている勉強するとは、なんて勉強熱心なんでしょう。
・・・という訳で、みんなも真似してここで勉強しましょう。  by ○と○と○き

北海道衛星株式会社の設立記念レセプション(回想)

2005-07-22 22:56:36 | 北海道衛星
昨年12月7日に北海道衛星株式会社の設立記念レセプションを行った。多くの方々の協力のお陰で設立にこぎつけることができた。レセプション当日や翌日には羽のような雲が見えたりして、十勝の大自然も小さな宇宙産業創出活動を喜んでくれているかのようであった。


航空公園での天使の翼のような雲


大樹町駅舎の前での記念撮影


北海道衛星設立記念講演(佐鳥(右)とF氏(左))


北海道衛星設立記念レセプション(F町長の祝辞)


翌日の特急の窓から見えた羽のような雲