飛び出せ! 北の宇宙基地

北の地である北海道で、人工衛星の開発などを行っている 北海道工業大学 佐鳥研究室の活動日記です。

宇宙関連情報: 「神舟」に漢方や四川料理 宇宙酔いや味覚障害対策に

2008-10-31 07:51:03 | 北海道衛星
「神舟」に漢方や四川料理 宇宙酔いや味覚障害対策に
2008年9月27日14時13分

【酒泉(中国甘粛省)=小林哲】中国が打ち上げた3度目の有人宇宙船「神舟7号」では、飛行士が「宇宙酔い」を防ぐために船内で特別な漢方薬を服用することがわかった。宇宙食に本格的な中華料理が用意されるなど、将来の宇宙ステーション建設を視野に入れて、船内環境も向上が図られたようだ。新華社通信などが報じた。

 この薬は、飛行士の訓練などを担う中国宇宙飛行士センターの医療チームが特別に調合した「太空養心丸」。10種類以上の生薬をブレンドし、血流など体の機能を高め、宇宙酔いを抑える効果があるという。

 神舟5、6号でも打ち上げ前と帰還後に別の漢方薬を飲んでいたが、今回から副作用がないことなど安全を確認した上で、船内で飲むことになった。

 宇宙食は、おかずの種類が増え、四川料理「宮保鶏丁」(鶏肉とナッツのピリ辛いため)など中華メニューを採用。缶詰だが、地上の味付けや見た目に近づけた「本格派」という。宇宙空間では味覚が鈍るとされており、味付けにも工夫が図られたようだ。食品は80種類あり、好みの食事が選べる。

 神舟7号は26日午前4時すぎ、打ち上げ後の楕円(だえん)軌道から高度343キロの円軌道に入った。27日夕に宇宙遊泳が予定されている。


出典: http://www.asahi.com/special/space/TKY200809260168.html

宇宙関連情報: 10/29日付の宇宙天気予報

2008-10-30 11:36:01 | 北海道衛星
2008/10/29 10:47 更新
高速太陽風がやって来ました。速度は550km/秒に上がっていますが、磁気圏はまだ静穏です。

担当 篠原

宇宙天気ニュースは、5周年を迎えました!
今日までニュースを続けられたのは、みなさまのアクセスのおかげです。
まだまだ、太陽活動の極大を目指して続けて行きたいと思います。
今後もよろしくお願いします。

5周年を記念して、アストロちゃん(実は名前を持っていたのです!)が来てくれました。
宇宙遊泳を5年間続けて、初めての素顔です。
女の子なので、驚きましたか?

さて、昨夜遅く、太陽風の速度が上昇を始め、高速太陽風が始まりました。
速度は400km/秒から550km/秒へ上昇しています。

それに先だって、昨日のニュースの後くらいから、磁場強度も強まっています。
10nTくらいに上昇し、現在までその状態が続いています。


磁気圏への影響を決める磁場の南北成分は、ほとんど北向きで安定していました。
このため、オーロラ活動はほとんど強まっていません。
AE指数は、200nTの小さな変化が起きた程度です。

昨夜は、アラスカのライブカメラを見ていたのですが、
オーロラの光はほとんど見られませんでした。

ただ、磁場の方向は比較的簡単に切り替わります。
今後、南寄りに傾向が変わると、速度が高く、磁場も強まったままなので、
オーロラは一気に活動を強めるでしょう。
引き続き、ライブカメラにも注目して下さい。

前周期を参考にすると、太陽風の速度はまだ上昇を続けそうです。
前回は700km/秒まで達しています。
明後日くらいまでは、高速風の勢いも強く、磁気圏の活動も活発になる可能性があります。

放射線帯高エネルギー電子は、現在は低い状態です。
高速風の影響で、これから増加する可能性があります。
変化に注意して下さい。

出典: http://swnews.nict.go.jp/

宇宙関連情報: 月の南極点クレーター、表面には氷なし

2008-10-30 07:19:39 | 北海道衛星
月の南極点クレーター、表面には氷なし 「かぐや」撮影

月の南極点近くにあり、氷があると有望視されていた「シャックルトン・クレーター」内部の撮影に、日本の月探査機「かぐや」が世界で初めて成功した。だが、宇宙航空研究開発機構(宇宙機構)などの画像分析では、氷になった水の層を確認できなかった。米科学誌サイエンス(電子版)に論文が掲載された。

 シャックルトン・クレーターは月の南極点に近接し、内部は太陽光がほとんど当たらず、極低温とされる。米国が過去に打ち上げた衛星によるレーダーを使った実験では、このクレーターに水氷があるかもしれない、とされた。存在が確認できれば、人が生活するのに欠かせない水を現地調達できるため、月面基地を建設する場合の有力候補地と目されている。

 昨年11月、太陽光が散乱してクレーターの内部をかすかに照らす数少ない機会に、かぐやは高さ100キロから高感度の二つの地形カメラ(解像度10メートル)でとらえた。このクレーターが直径21キロ、深さ4.2キロで、底に直径6.6キロの平底があるなど詳しい地形の状況がわかった。

 さらに、宇宙機構などの研究チームが分析した結果、クレーターの底は、夏季でも絶対温度90度(零下約183度)前後と極めて低温で、水氷が存在しやすい環境だとわかった。だが、氷の層の存在をうかがわせるような光の反射は確認できなかった。

 宇宙機構の春山純一・助教は「このクレーター内に水氷はあっても非常に少なく、土に隠れている可能性もある。今後は北極側のデータ解析も進め、氷の層の存在を調べたい」と話す。(桜井林太郎)

出典: http://www.asahi.com/special/space/TKY200810250242.html

宇宙関連情報: インド初の月無人探査機打ち上げ

2008-10-29 22:23:11 | 北海道衛星
インド初の月無人探査機打ち上げ 有人宇宙飛行も計画
2008年10月22日10時49分

【ニューデリー=小暮哲夫】インド宇宙研究機関(ISRO)は22日、インド南部スリハリコタの宇宙センターから、同国初の月無人探査機「チャンドラヤーン(月の乗り物)1号」を国産ロケットで打ち上げた。月への探査機打ち上げは旧ソ連、米国、日本、欧州宇宙機関(ESA)、中国に次ぐ。

 探査機は、米国航空宇宙局(NASA)、ESA、ブルガリアからの6機器を含む11の観測機器を搭載。11月8日に月上空100キロの軌道に入り、2年間、鉱物や水を探査する。打ち上げの総費用は38億6千万ルピー(約80億円)。

 月へは昨年、日本と中国が無人探査機を打ち上げるなど、将来の資源利用や宇宙基地の設置をにらみ、各国間の探査競争が活発化している。

 インドは11~12年にはロシアと共同で月面に探査車を着陸させる「チャンドラヤーン2号」の打ち上げを予定している。15年までに有人宇宙飛行も計画中だ。

出典: http://www.asahi.com/special/space/TKY200810220046.html

宇宙関連情報: NASA、「太陽系の境界」へ探査機打ち上げ

2008-10-28 19:28:43 | 北海道衛星
2008-10-20 NASA、「太陽系の境界」へ探査機打ち上げ

米航空宇宙局(NASA)は19日、「太陽系の境界」を研究するため、地球の軌道をはるかに越えて進む探査ロケットを打ち上げる。

 NASAの探査機IBEX(Interstellar Boundary Explorer)は、2年間のミッション
で、謎に満ちた太陽系の境界の写真を撮影し、地図を作成する。

 IBEXは、星間空間と太陽系が接する太陽系の境界の写真撮影と初の地図作成のた
め、さまざまな機器を搭載している。(AFP)

宇宙関連情報: 韓国初の宇宙ロケット「KSLV1」公開

2008-10-25 11:48:39 | 北海道衛星
http://www.spaceref.co.jp/
2008-10-20 韓国初の宇宙ロケット「KSLV1」公開
KSLV1、来年打ち上げへ

人工衛星を積んで宇宙空間へと運び、さらにその衛星を軌道に投入する韓国初の宇宙ロケット「KSLV1(Korea Space Launch Vehicle 1)」が、今月16日に全羅南道高興郡にある羅老宇宙センターで初めて公開された。

 KSLV1号ロケットは、科学技術衛星2号が搭載された上段部と、発射されたKSLV1号を地上から宇宙まで打ち上げる下段部からなっている。上段部(7.7メートル)は韓国航空宇宙研究院(航宇院)が最近独自の技術で完成させ、下段部(25.8メートル)はロシアが作って供給した。

 航宇院の趙光来(チョ・グァンレ)宇宙発射体事業団長は、「地上検証用の機体を利用し、来年2月までに地上で完ぺきに検証を終える計画だ。検証用の機体だけで四つから五つの下段部を使う予定」と語った。

 ミン・ギョンジュ羅老宇宙センター長は、「来年第2四半期(4‐6月)にKSLV1号が成功裏に打ち上げられ、韓国が世界で9番目の人工衛星自力打ち上げ国となることを確信している」と語った。(朝鮮日報)

宇宙関連情報: 地球との衝突予告した隕石「2008 TC3」、スーダン上空で爆発

2008-10-24 06:32:53 | 北海道衛星
http://www.space-library.com/081016MS.pdf
2008/10/9 17:14 【Technobahn】

ハーバード大学が地球との衝突予告した隕石「2008 TC3」、スーダン上空で爆発

ハーバード大研究グループが地球との衝突コースに入ったことを事前予告することに成功した隕石「2008 TC3」は、予測通りに米東部標準時7 日10 時46 分にアフリカのスーダン上空で大気圏に突入、大気圏突入による衝撃で爆発を起こしたことが現地観測結果にて明らかと。今回、隕石軌道コース検出に成功したのは同大学が中心となって開発を進めてきた地球に接近する地球近傍天体を監視する「スペースガード(Spaceguard)」システム(SGS)。今回、地球落下した「2008 TC3」は推定で直径90~450cm と小さく、こうした小型地球近傍天体の地球落下を事前に検出できたのは大きな成果として注目を集めている。

「2008 TC3」はアリゾナ大の月惑星研究所が運営を行っている観測網「カタリナ・スカイサーベイ(Catalina Sky Survey)」によって地球落下の約1 日前に発見。その後、「2008 TC3」データはSGS に送信、軌道要素を計算、直ぐに確率98%で地球との衝突検出に成功。

まいど1号 搭乗者募集!!

2008-10-23 18:09:24 | 北海道衛星株式会社研究員USK
「まいど1号」の搭乗者募集中-。大阪府東大阪市の中小メーカーでつくる「東大阪宇宙開発協同組合」(今村博昭理事長)が中心となって開発した人工衛星「SOHLA-1」(まいど1号)の「搭乗者」を募集している。締め切りは31日。
 搭乗者とはいっても、50センチ四方のミニ衛星だけあって、実際の搭乗は不可能。そこで、同組合は、会費を納めた賛助(法人)会員とサポーター(個人)会員の名前を刻んだプレートをまいど1号に取り付けて打ち上げることにした。プレートは10センチ四方のステンレス製。会費が1口1000円のサポーター会員は現在約2000人、賛助会員は10社余りという。 (Yahooニュースより)

是非皆さんいかがですか?

SOHLAサポーターズクラブ

読書メモ(現代微分幾何入門)

2008-10-22 06:03:45 | 佐鳥新の教授&社長日記
やや古いのだが、ファイバー束から微分幾何を講義しているという意味では面白い本である。扱っている内容は比較的ハイレベル。

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書 名: 現代微分幾何入門
執筆者: 野水 克己 著
出版社: 裳華房


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第1章 多様体
 ・多様体
 ・部分多様体
 ・ベクトル場と接分布
 ・微分形式
 ・テンソル場
 ・リー群
 ・主ファイバー束
 ・ファイバー束

第2章 接続の理論
 ・主ファイバー束の接続
 ・平行移動
 ・ホロノミー群
 ・曲率形式と構造方程式
 ・接続の写像
 ・接続の還元定理
 ・ホロノミー群
 ・局所平坦性と接続の存在
 ・同伴ファイバー束での平行移動

第3章 線形接続
 ・線形接続
 ・捩率形式と構造方程式
 ・共変微分演算
 ・クリストッフェル記号
 ・捩率テンソルと曲率テンソル
 ・ビアンキの恒等式
 ・写像に沿う共変微分演算
 ・測地線
 ・標準座標系
 ・曲線の展開と全完備性

第4章 リーマン幾何学
 ・リーマン計量とその接続
 ・曲率テンソル、リッチ・テンソル
 ・超曲面の幾何
 ・断面曲率
 ・定曲率空間
 ・曲線の長さの変分とその応用
 ・ヤコビ場とその応用
 ・距離空間と完備性
 ・共形ワイル・テンソル
 ・部分多様体の幾何、例SO(n)

第5章 ローレンツ幾何学
 ・ローレンツ群
 ・ローレンツ多様体
 ・時間的曲線とフェルミ・ウォーカー微分
 ・ドゥ・シッター空間、反ドゥ・シッター空間
 ・SL(2,R)の幾何
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宇宙関連情報: 水星の高解像度な観測写真、NASA発表

2008-10-21 17:18:24 | 北海道衛星
2008-10-08 水星の高解像度な観測写真、カラー写真も NASA発表

米航空宇宙局(NASA)は7日、水星探査機メッセンジャーが撮影した水星の高解像度写真を発表した。これまで観測されたことがないクレーターの様子がはっきりとわかり、かつて活発な火山活動があったと考えられる痕跡も鮮明に確認できるほか、カラー写真も含まれている。

探査機メッセンジャーは2004年に打ち上げられ、今月6日に水星から200キロの距離まで最接近した。メッセンジャーは今年1月にも200キロ地点まで接近しており、今年に入って2度目となる。

今回の接近では約90分間にわたって水星を観測し、順調に地球にデータを送信し
た。今後は太陽を15回周回して、2011年3月から、水星の周回軌道に乗る初の探査機となる。

水星は、太陽系の中でも最も太陽に近く、地球からの観測が非常に難しい惑星だっ
た。米国が打ち上げた水星探査機は、1974─75年に水星に接近したマリナー10号以来。 (CNN)