飛び出せ! 北の宇宙基地

北の地である北海道で、人工衛星の開発などを行っている 北海道工業大学 佐鳥研究室の活動日記です。

読書三昧

2006-12-31 19:27:39 | 佐鳥新の教授&社長日記
年末はU野君の修士論文と格闘することになるのかと覚悟していたのだが、夏休みも殆ど帰省していない彼はついに実家からの命令で年末年始は実家で過ごすことになったのだ。
という訳で私も思いがけず2、3日時間が空いたのだ。29日から今日までボーっと1日中本を読んで過ごすことができた。

23日 CAMUIハイブリットロケット打ち上げ

2006-12-23 19:39:39 | 北海道宇宙連合
どうも加藤です。
23日の早朝、CAMUIハイブリットロケットの打ち上げ実験がありました。
我々HSUもアビオニクス製作班として実験に参加しました。
ロケットは前々から調子が良いようで、今回の実験も確実に成功すると言われていたようです。
ロケット班の前日の作業は早々に終わり、
早朝の実験準備に備えて早くに就寝したとか・・。
頼もしい限りです。

実験は成功し、ロケットは空高くに打ちあがりました。
ただ、ロケット自体は成功しましたが、いくつか問題がありました。

1機目は分離機構の分離が遅く、かなり低空で分離しました。
そのため、我々の作ったアビオニクスである「むじゃき」や、
ロケットに搭載されていたカメラは無事だったのですが、
(分離機構自体はパラフォイルがないため、かなりの速度で落ちてくる予定)
はこだて未来大のCanSatは上手く実験できなかったようです。
さらに、無事だった「むじゃき」ですが、発射直前にカットしておくラインが、
カットされておらず、データが上手く書き込まれているかどうかは不明です。
運がよければ書き込まれているかもしれません。

2機目は分離機構が上手く作動し、かなり上空で分離しました。
はこだて未来大のCanSatも無事に放出されていました。
その後、分離機構がどこに着地したのかが分からず、
かなり探し回り、1時間以上探して、やっと見つかりました。
「むじゃき」はかなりヒドイ状態になっていましたが、
なんとEEPROMは無事でした。
中身のデータに関しては、その場で読み込んでみたところ、
なんらかのデータは書き込まれていました。
データに関してはまだ解析途中なので何ともいえませんが、
この段階までは成功といってよいでしょう。


詳しくはこちらでどうぞ
東京新聞
北海道新聞
北海道新聞2
カムイスペースワークスブログ

忘年会

2006-12-21 23:22:47 | 佐鳥新の教授&社長日記
今日は電気電子工学科の忘年会があった。これまでは出張先などから駆け込みで参加することが多かったのだが、今年はたまたま何もなかったので30分前に着いて待っていたら、主任教授のN谷先生から「佐鳥先生、どうしたのですか?」と驚かれてしまった。
このお店は蟹が美味しかった。

ハイパースペクトルカメラが売れました

2006-12-18 20:20:25 | 佐鳥新の教授&社長日記
今日はハイパースペクトルカメラに大変興味をもっているということで連絡をくださった九州の大学に勤務されているM先生が来訪された。
M先生は植物の遺伝子組み換えの研究をされている方で、突然変異株を探すための手段として植物の活性度を測定できるハイパースペクトルカメラ(Cosmos Eye)に注目されたと話していた。シャーレに試料を持ってこられたので、ハイパーで撮影し、光合成活性度を計算するモードで可視化してみせたところ、非常に驚いておられた。その場では購入して頂けることが決まった。
今回は私も予想していなかった分野からの問い合わせだった。宇宙業界の人間はリモートセンシングしかイメージしないものだが、もしかしたらハイパースペクトル技術の応用分野はもっと広いのかもしれない。

今日は仙台から東京へ移動

2006-12-10 22:12:58 | 佐鳥新の教授&社長日記
今日はUNISECのワークショップの2日目である。午前中に道工大の発表があるので、教員の義務として私も成り行きを最後まで見とどけてやれねばならない。HIT-SATの打ち上げが成功していたので、なかなか良い討論になっていた。
明日は10時に相模原の宇宙研へ行かねばならないので、午後から新幹線で新横浜へ移動した。宇都宮で途中下車し、知人らとも会うことができた。

UNISECワークショップ

2006-12-09 23:59:19 | Weblog
NPO法人大学宇宙工学コンソーシアムが主催するワークショップが東北大学で開催されることになりた。
仙台空港に到着すると雪がチラチラ降っており本州なのに札幌と変わらないぐらい寒かった。開催場所である大学の講義室は、とても通気性の良い作りになっており、学生たちはコートを着たままワークショップが始まった。しかし寒さを忘れるぐらい熱心な議論が交わされ、有意義であった。

月刊クオリティーの対談

2006-12-06 19:07:42 | 佐鳥新の教授&社長日記
10時30分から月刊クオリティー主催で斗南病院院長の加藤紘之先生との対談(取材)があった。宇宙開発の話題を中心に聞いていただいたが、スピンオフの例としてハイパースペクトルカメラの応用事例を紹介したところ、「癌の早期発見に使えたら画期的なことになります」というヒントを頂いた。面白い応用ができるかもしれない。

学長表彰

2006-12-04 19:05:55 | Weblog
北海道初の超小型衛星『HIT-SAT』の開発を担当した学生たちが学長表彰を頂くことになった。

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表彰状

超小型衛星HIT-SAT開発チーム殿

 貴チームは道産初の超小型衛星HIT-SATの開発および打ち上げに成功しその成果が新聞記事等で大きく報道されました。
 このことは本学の名誉を高めるとともに本学の学生の大きな励みになるのでここにその功績をたたえ表彰します。

平成18年12月4日
北海道工業大学
学長 西 安信
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