■ロケットに相乗り、小型の商用衛星募集 JAXA
募集するのは、重さ50キロ以下の小型衛星で、募集期間は5月22日まで。2015年度に打ち上げるH2Aロケットに相乗りする場合の料金は、1辺10センチ級の衛星が2700万円、50センチ級が5300万円(ロケットからの切り離し装置をJAXAが準備する場合は7800万円)。研究や教育向けの無償枠も継続、この打ち上げに搭載できるのは、50センチ級なら合計で4機、10センチ級なら16機まで。
相乗り衛星のほか、実験機器や補給物資とともに国際宇宙ステーション(ISS)に運び、日本の実験棟「きぼう」から宇宙に放出する小型衛星も募集する。ISSへは半年に1回運ぶ機会があり、募集するのは14年10月~16年9月の希望する時期。料金は50センチ級で1億400万円。
http://www.asahi.com/articles/ASG4S4W1GG4SULBJ00K.html
■恒久的に使用できる月面ステーション「月宮1号」を年内公開、2020年には世界唯一の宇宙ステーションを運営=中国
中国は月探査を「繞(探査機の月周回)」、「落(月軟着陸)」、「回(地球に帰還させ回収)」の順で進めているが、2013年に打ち上げた嫦娥3号で「落」の段階までを完了させた。現在は「回」の準備をしている。現在の国家計画によると2017年に打ち上げる無人探査機の嫦娥5号を月に軟着陸させ、土あるいは岩石などの標本を地球に持ち帰らせる「月へのサンプル・リターン」を実現させる。
月面にスタッフを駐在させるための恒久的な「月面ステーション」は、すでに北京航空航天大学(北京航空宇宙大学)が設計を終えた。「月宮1号」と名づけられており、面積は36平方メートル。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140429-00000085-scn-cn
■超新星、銀河の重力レンズ効果で30倍明るく
東京大カブリ数物連携宇宙研究機構のロバート・クインビー特任研究員らのチームは、地球から90億光年離れた超新星が、本来よりも非常に明るく輝いていることに注目した。
研究チームが詳しく調べたところ、地球と超新星の間に銀河があり、重力レンズ効果が働いていることが判明した。銀河は地球から80億光年、超新星からは10億光年の位置にあった。
http://www.yomiuri.co.jp/science/20140427-OYT1T50204.html?from=ytop_ylist
■トマト、香りで助け合い 害虫の危機伝達 京大など解明
植物が食害にあうと、そのまわりの株が害虫への抵抗力を増す現象はいくつかの種で報告されているが、理由はよくわかっていなかった。
京大の高林純示教授(化学生態学)らは、害虫として知られるガの幼虫にトマトの葉を食べさせ、周りの株にどんな変化が起きているかを調べた。
すると、トマトのなかで、葉の細胞が壊れたときに放出される香り成分に糖がくっついた物質だけが増えていた。この物質は、幼虫の生存率を2割以上さげる働きがある毒だとわかった。毒の原料になる香り成分は外部から取り込み、体内で糖をつけていることも突き止めた。
http://www.asahi.com/articles/ASG4X5GYYG4XPLBJ008.html?iref=comtop_list_sci_n01
■IGI、鉄道トンネルの3次元検査ソフトシステム開発-曲率大きい在来線も
このソフトを使った検査では、真上および左右斜め上に伸ばした複数アームの送受信アンテナからトンネル壁面に電磁波を照射。曲がった壁面に反射して返ってくる電磁波について、アームを向けた壁面の様子が解析できるようデータをソフトで変換し、劣化状況を的確に読み取れる。
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0920140429aaav.html
■豊橋技科大など、近赤外光用いた食品内部画像検査装置を開発-異物混入を画像判定
食品製造工場の生産ライン向け食品内部画像検査装置を開発した。近赤外光を用いて食品内部に混入した毛髪や虫などの異物を検出し、自動判定する。菓子類など食品製造業の生産ラインで実証試験した後、2015年度に発売する予定。価格は200万―300万円程度になる見込み。
可視光より波長が長い近赤外光でコンベヤー上を流れる食品を透過して撮影し、食品内部が透けて見える透過光像を取得する。毛髪や虫などがある場合は黒い影になって写るので、これを画像処理で明瞭にして判別する。
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720140429hlak.html
■衛星ビジネス、日本は苦戦 欧州・ロシアがシェア8割
三菱重工業が、国産ロケット「H2A」などを使った商業用の人工衛星を打ち上げるビジネスに力を入れている。世界市場の8割を握る欧州やロシア企業との競争は激しく、「安定軌道」には乗っていない。
ようやく民間から初めて注文を受けたのは、昨年9月のことだ。カナダの衛星運用会社大手「テレサット」からのもので、15年中に打ち上げる。受注の決め手となったのは、95%を超える打ち上げの成功率だ。円安で割安感が出たのも追い風になった。
http://www.asahi.com/articles/ASG4R4S2FG4RULFA01D.html