飛び出せ! 北の宇宙基地

北の地である北海道で、人工衛星の開発などを行っている 北海道工業大学 佐鳥研究室の活動日記です。

宇宙関連の国際会議情報: ISTS情報

2012-12-31 23:59:59 | 佐鳥新の教授&社長日記

来年の6月2日~9日の宇宙関連の国際会議が名古屋で開催される。

http://www.ists.or.jp/2013/

 

ISTSとは

Previous Symposium, the 28th ISTS in Okinawa

ISTS (International Symposium on Space Technology and Science) is the most popular international conference in Japan concerning space technology and science. Its objectives are to encourage specialists of space engineering, space science, space medical and space law to exchange information through presentations and to promote space related activities. ISTS is organized biennially. Since the first symposium was held in 1959 in Tokyo, Japan, ISTS has been held constantly, recently biennially, in Japan and the 27th ISTS in 2009 was the 50th anniversary of ISTS.

The last 5 symposia were held in the following cities, the 24th in Miyazaki in 2004, the 25th in Kanazawa in 2006, the 26th in Hamamatsu in 2008, the 27th in Tsukuba in 2009 and the 28th in Okinawa in 2011. The last (28th) symposium whose main theme was “Exploring Humans, Earth and Space”~ the quest begins in the island of peace Okinawa~ was held successfully in Okinawa from June 5 till June 12 in 2011 in cooperation with some related organizations with 881 attendants from 18 countries and 676 presentations.

 


宇宙関連情報:  準天頂衛星初号機「みちびき」のルビジウム原子時計2の状況について

2012-12-30 08:30:14 | 佐鳥新の教授&社長日記

出典:  JAXA プレスリリース配信サービス
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 準天頂衛星初号機「みちびき」のルビジウム原子時計2の状況について
http://www.jaxa.jp/press/2012/12/20121220_michibiki_j.html

 準天頂衛星初号機「みちびき」は運用系並びに待機系の計2台のルビジウム原子時計を搭載する冗長構成をとっており、そのうち運用系のルビジウム原子時計を使用し測位信号を生成しております。
 平成24年12月19日2時40分(日本時間)に、待機系であるルビジウム原子時計2に異常が再発し、現在までに正常に起動できない状態が続いております。
 ルビジウム原子時計2は平成24年6月4日1時42分(日本時間)に異常が発生*1し、不具合の原因究明を実施してきましたが、その後の調査結果を踏まえて、平成24年8月22日10時(日本時間)に再起動運用を実施し、再起動により復帰する状態となっておりました*2。
 現在、測位信号の生成にはルビジウム原子時計1を使用し、正常な測位信号の提供を継続しております。ルビジウム原子時計2に関しては、今後も原因究明ならびに対策の検討を進めてまいります。

参考:
*1: 平成24年6月4日プレスリリース
準天頂衛星初号機「みちびき」のルビジウム原子時計の冗長系切り替えと測位信号提供の一時中断について
http://www.jaxa.jp/press/2012/06/20120604_michibiki_j.html

*2: 平成24年8月24日ウェブ掲載情報
「みちびき」のルビジウム原子時計2の再起動運用の実施について
http://www.satnavi.jaxa.jp/project/qzss/news/2012/120824.html


発表日:平成24年12月20日 発表:宇宙航空研究開発機構
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関連リンク:
準天頂衛星初号機「みちびき」
http://www.jaxa.jp/projects/sat/qzss/index_j.html
 


ほどよしプロジェクトについて

2012-12-29 07:07:07 | 佐鳥新の教授&社長日記

最先端研究開発支援プログラム「超小型衛星による新しい宇宙開発・利用パラダイムの構築(略)」のプロジェクトがスタートし、中須賀真一(東京大学教授)が中心となって多くの大学研究者・企業の方々と連携した研究開発を行っています。 日本の強みである「超小型衛星」の技術力をさらに強化し、また大学・高専・ 企業がそれぞれの強みで参加できるオールジャパンの研究開発利用体制を構築することで、日本が超小型衛星における世界一の地位を確実なものとすることを目標としたプロジェクトです。

 

=超小型衛星最先端プロジェクトの組織全体図=

「超小型衛星戦略研究センター」と「次世代宇宙システム技術研究組合」で構成される「超小型衛星センター」をトップとして、大学や企業、衛星利用コミュニティーと協力し、オールジャパン体制で新しい宇宙産業サービスを考えていきます。
 

 

出典: http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/nsat/about.html


今夜のマーコ

2012-12-28 21:30:00 | 佐鳥新の教授&社長日記

最近はこの本の上で外泊することが多い。

ポインセチアの葉をかじっている。

アロエなど観葉植物はオカメインコに毒性があるので要注意。

暫く前のことだが、2,3日で50センチほどもある大きな観葉植物の葉の根元を噛み切ってボーズにしたことがあった。このときはさすがに具合が悪くなって「小鳥のクリニック」で治療を受けることになった。緑色の糞をしていたので金属中毒ではないかと疑われたが、レントゲンを撮って問題なことを確認。その後お仕置きをかねて1週間ケージの中で薬剤を入れた水を飲ませるために監禁。1週間後にケージから出したら狂ったように怒った怒った。でも1時間ぐらいたったら元のマーコに戻った。

 


宇宙関連情報: ほどよし衛星の概要

2012-12-28 07:07:07 | 佐鳥新の教授&社長日記

ほどよし1号機

ほどよし1 号機は東京大学からの研究委託を受けた次世代宇宙システム技術研究組合が中心となって株式会社アクセルスペースの協力のもと光学リモートセンシング衛星を開発中で2012年末に打上げ予定です。一辺60cm以内の立方体、重量60kg以下の超小型衛星で地球観測をミッションとします。センターでは、本衛星の打ち上げ後に取得が期待される画像を利用して、将来的に超小型衛星を利用したリモートセンシング事業に取り組む潜在的な事業者の掘り起こしをおこない、事業化に関する利用研究を進めることを目的としています。
ほどよし1号機にはコンピュータ、リアクションホイールやスターセンサ、MEMSジャイロやGPS受信機などが搭載され、高度な3軸姿勢制御を行うほか、過酸化水素水を使って軌道制御も行います。また、地上分解能は6.8m、観測幅約28kmの工学センサが搭載され、高度500-600kmの太陽同期軌道から地球を観測します。従来この分解能と観測幅の地球観測には150kg以上の衛星が使われてきましたが、「ほどよし1号機」では60kg以下の衛星で実現します。打ち上げ後は、環境や資源エネルギー分野を含めた内外の衛星リモートセンシング研究機関や企業と共同実証を行う予定です。

<主要諸元>

ミッション系性能
 撮影方式 プッシュブルーム方式
 地上分解能 6.8[m]
 バンド B(450-520[nm]), G(520-600[nm]), 
R(630-690[nm]), NIR(780-890[nm])
 信号ノイズ比
 (太陽高度60度,アルベド0.5)
B(57), G(74), R(80), NIR()
 刈幅 27.8km
 最大連続撮影距離 179km
 ビット深度 12 ビットデータは16ビットでパッキング)
軌道
 軌道種類 太陽同期軌道
衛星バス系
 サイズ 60 x 60 x 60[cm]以内
 質量 60[kg]以内
 ダウンリンクレート 10-20[Mbps]
 発生電力 50[W]

 

ほどよし2号機

ほどよし2号機は東北大学が開発主担当を努め、北海道大学、京都大学と連携を取りつつその他関連機関の支援を受けながら開発が進められています。2号機のミッションは超小型人工衛星の信頼性が高く短期低コスト開発の特徴を活かしながら国際理学観測を遂行することであり、海外の機関から選定した世界各国の理学機器が集められました。そのミッション内容から、衛星名はRISESAT:Rapid International Scientific Experiment Satelliteと名付けられました。打ち上げは2013 年内を予定しています。現在RISESATは基本設計を終え、詳細設計を行っています。

    

ほどよし3号機

ほどよし3号機はほどよし信頼性工学に基づく超小型衛星初の実証機として2013年度の打ち上げを目指して開発中です。ミッション機器は中・低分解能光学カメラ、Store & Forward、機器搭載スペース です。特にStore & Forward、機器搭載スペースによるユーザー機器の打ち上げは超小型衛星分野では世界で初めての試みです。これらは今後小型衛星の利用範囲を大幅に拡大できる可能性があります。3号機はほどよし衛星の共通バスとして耐放射線コンピュータ、リアクションホイールやスターセンサ、光ファイバジャイロ やGPS受信機などが搭載され、高度な3軸姿勢制御を行うほか、過酸化水素水を使って軌道制御も行います。

○サイズ:約50×50×65㎤ ○質量:約60kg ○発生電力:50W ○地上分解能:40mおよび200m ○ダウンリンクレート:10Mbps ○光学系フィールドセンサタイプCMOS ○観測幅:81.9kmおよび491.5km ○画像ビット数:10bit ○最大連続撮影距離:300km (進行方向) ○機器搭載スペース:10㎤×2 ○Store & Forward500bps以下

 

□機器搭載スペース□
利用者が自由に利用できる人工衛星内に設けられた空間を指します。
3、4号機に「機器搭載ス ペース」を設け、この空間内に利用者が電子機器、広報・メディアツール等を搭載しその衛星を打ち上げることで宇宙空間での機器の動作評価等を実施することができます。また、搭載品は地球に回収することなく大気圏にて焼失します。

・サイズ 1ユニット 10cm立方
・搭載可能重量 1ユニットあたり500g以内

 

             

ほどよし4号機

ほどよし4号機はほどよし信頼性工学に基づく超小型衛星実証機:ほどよし3号機の共通バスを利用し、ミッションは実用レベルの地球観測、新規技術機器の実証、ほどよし3号機との編隊飛行を加え、2013年度にほどよし3号機と同時打上を目指して開発中です。ミッション機器は6m級分解能光学カメラと、新規技術として高速(100Mbps)Xバンド送信機とイオンエンジンを搭載し実証します。これらは超小型衛星の小型軽量制約の中でデータ通信と軌道制御能力を飛躍的に拡大する技術です。また、ほどよし3号機と同一のStore & Forward機器搭載スペースも搭載します。 

○サイズ:約50×60×70㎤ ○質量:約66kg ○発生電力:50W ○地上分解能:6m級 ○バンド:B(450-520[nm]), G(520-600[nm]), R(630-690[nm]), NIR(730-900[nm]) ○ダウンリンクレート:10Mbps (および実験として100Mbps) ○観測幅:30km ○画像ビッ ト数:12bit ○最大連続撮影距離:250km(進行方向) ○撮影方法:プッシュブルーム方式@高度:600km ○イオンエンジン比推力: 1200秒以上 ○機器搭載スペース:10㎤×2 ○Store & Forward 500bps以下

□Store & Forward□
ブイや車などの移動体、あるいは地上の観測点にセンサを おいて、そこで計測したデータを電波で宇宙にあげ、衛星 が上空を通過するときに受信してまわり、 それをまとめて地上局にダウンリングする というミッションを実験します。水質や大 気をはじめとする各種環境の調査、移動体 の位置や履歴の把握など様々な用途が期待 され、また、世界中で同じ方式でデータ収 集ができるというメリットもあります。

 

出典: http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/nsat/hodo4.html 

 


第10回HASTIC学術講演会のご案内

2012-12-27 21:04:02 | 佐鳥新の教授&社長日記

○ 第10回HASTIC学術講演会 講演募集 ○

 

 開催日:平成25年2月22日(金)午後13:00-17:00(予定)

 場 所:北海道学術交流会館小講堂

 主 催:NPO法人北海道宇宙科学技術創成センター(HASTIC)

     北海道大学-JAXA連携宇宙環境利用WG

 協 賛(予定):日本機械学会北海道支部

        日本マイクログラビティ応用学会

        日本航空宇宙学会北部支部

 

 趣 旨:本講演会は、HASTICの前身団体である北海道マイクログ

ラビティ研究会により実施されてきた「短時間微小重力

利用に関する講演会」を発展させ、講演募集対象を宇宙関

連の学術(技術、科学)全般に広げ実施するものです。オリ

ジナルの研究を第一としますが、他学協会に既報の論文

も広く参加者に知って頂くという観点から歓迎致します

。また、アイデア段階の萌芽的研究も歓迎致します。

 

 講演申込締切:2013年1月9日(水) (講演題目・著者名・100字以内

の概要※)

 ※内容が本講演会の趣旨に合致しない場合は発表をお断りする場

合があります。

 予稿原稿締切:2013 年 1 月 30 日(水)

 ホームページ:http://www.hastic.jp/

 参 加 費 :無料

 交 流 会 :講演会終了後交流会を開催いたします。

  (交流会参加費7,000円(予定))          

 そ の 他 :本学術講演会と連動してHASTIC創立10周年記念講

演会を実施いたします。

 

 問い合わせおよび申込先:

 〒060-8628 札幌市北区北13条西 8丁目

  北海道大学大学院工学研究院 機械宇宙工学部門

  宇宙環境応用工学研究室内 

  第10回HASTIC学術講演会事務局(担当者 藤田、多賀)

  TEL 011-706-6385 FAX 011-706-7841

  E-mail: tagam@eng.hokudai.ac.jp


宇宙関連情報: アストリウム、静止軌道から高分解能ビデオ撮影

2012-12-27 06:26:38 | 佐鳥新の教授&社長日記

2012-10-08 アストリウム、静止軌道から高分解能ビデオ撮影

アストリウム・サテライトによると、これまで5年間の開発の結果、分解能3メートル程度のビデオを撮影できる静止軌道の地球観測衛星が開発可能と発表した。このレベルのビデオ画像は民間でも防衛部門でも需要は高いと見ている。

同社によると、生産を開始するまでには多くの開発作業も残っているが、このHRGeoプロジェクト担当者のギル・デニスによると、ナディアで撮影できる最高のカメラの限界が分解能3メートルということ。しかしながら軍事部門が必要とする画像には依然として不十分としている。2年前の声明ではナディアでは10メートルの分解能であり、現在では垂直視野では分解能3メートルまで撮影可能。

軍関係としては画像の画質を多少は犠牲にしても、目標エリアの継続的なビデオ画像に期待をしている。従来の地球観測衛星は広域を撮影する気象衛星は別として、大部分は低軌道の極軌道を飛行している。これらの衛星では地上面の分解能は1メートル以下が一般となっている。撮影幅は10キロメートルから30キロメートル程度。

HRGeo衛星は高度36000キロメートルの静止軌道衛星。コストは公開していないが、2009年に打ち上げられたハーシェル(Herschel)赤外線衛星に搭載している直径3.5メートルの鏡を利用する設計となっていることでコスト削減を意識している。この鏡のサイズは4.1mx5.1m、重さは1.2トン。衛星には350kgの太陽光シールド、衛星から45度傾いて取り付けられている18.3平方メートルの太陽電池パネルは3.5キロワットの電力を供給する。寿命は10年、高さは10.3メートル、打ち上げ時の質量は8.84トン、撮影幅は100キロメートルといった高性能衛星となる。

出典: http://www.spaceref.co.jp/index.html


宇宙関連情報: 2012-11-30 水星に氷の証拠あった NASA探査機発見

2012-12-26 06:25:26 | 佐鳥新の教授&社長日記

2012-11-30 水星に氷の証拠あった NASA探査機発見

太陽に最も近い灼熱(しゃくねつ)の惑星、水星に氷が存在している証拠を、米航空宇宙局(NASA)の無人周回探査機メッセンジャーが見つけた。NASAなどのチームが30日付米科学誌サイエンス(電子版)に発表した。

 太陽から水星までの距離は、地球までの距離の0.39倍。表面温度は場所によっては400度以上に達する。しかし自転軸の傾きの関係で、北極や南極のクレーターの中には太陽光が当たらない「永久影」ができて零下173度以下になることがわかっており、「氷があるのでは」と考えられてきた。

 今回、メッセンジャーの観測で、水星の北極のクレーターに氷の存在を示す特徴的な明暗部分が見つかった。氷の体積は、琵琶湖の水の量の20倍程度に達するという。

 チームは水星の氷は有機物を豊富に含んだ堆積(たいせき)物に覆われているとし、「彗星(すいせい)や小惑星によって水星に運ばれたものだろう」と説明している。

出典: http://www.spaceref.co.jp/index.html 


オカメインコ(マーコ)の近況です

2012-12-25 21:17:58 | 佐鳥新の教授&社長日記

うちのマーコのことだが、我が家に来て1年経った。年齢は1年5ヶ月ぐらだ。

我が家のインコについては、しばらく不幸が続いたので、オカメインコのブリーダーさんには「少々頭が悪くてもいいので、元気な子を下さい」とお願いした。人間で言えば、「腕白でもいい。たくましく育って欲しい(※昔の「丸大ハム」のコマーシャルより)」と願ってお迎えしました。

オカメインコという種類は雌雄の区別が難しいと言われており、それなりの検定を受けないとわからないとされている。しかし、この1年間付き合った感想としてはマーコについては内弁慶の男の子だと思った。性格は男の子なのだが繊細というか気が弱いのだ。お母ちゃん子だね。

 

1年前のマーコ: 着地失敗か?

1年前のマーコ: お前の祖先は恐竜だったのか?

 

だいぶ人間らしくなしました。今日もリビングで外泊しています。明日はケージの中で寝せないと。

 

 

 

 

 

 


宇宙関連情報: 2012-09-24 日本のODA案件「ベトナム宇宙センター」が着工

2012-12-25 07:00:36 | 佐鳥新の教授&社長日記

2012-09-24 日本のODA案件「ベトナム宇宙センター」が着工

ハノイ市のホラックハイテクパーク(HHTP)で19日、「ベトナム宇宙センター」が着工された。完成時期は2012年の予定。18日付サイゴンタイムス紙(電子版)が報じた。

日本の国際協力機構(JICA)によると、同案件は面積9ヘクタール、投資総額は540億円で、日本の政府開発援助(ODA)を原資としている。同案件は「2020年までの宇宙科学応用に関する研究戦略」の最重要案件。事業主体はベトナム科学技術研究所傘下の国家衛星センター(VNSC)が務める。

同案件は、◇地球観測衛星(2基)の調達、◇技術インフラ・設備、◇人材育成の主要3事業から成る。また宇宙センターでは、◇小型地球観測衛星の自主開発、◇衛星情報を活用した災害および気候変動対策の立案などを行っていく。

NHKニュース

ベトナムで、気象観測用の人工衛星を運用するための「宇宙センター」の建設が日本政府の支援で始まり、19日、記念式典が行われました。

ベトナムの宇宙センターは、日本政府の円借款を受けて、首都ハノイに建設されるもので、建設予定地で行われた記念式典には、およそ200人が出席しました。
国土が南北に長く海に面しているベトナムでは、台風などの自然災害が多いにもかかわらず、これまで、気象観測用の人工衛星がないために、正確な予報や注意報が難しいことが問題となってきました。
記念式典で、ベトナム科学技術院のミン院長は「ベトナムの社会発展において重要な事業だ。日本の支援に感謝している」とあいさつし、センターの完成に強い期待を示しました。
ベトナムの計画では、年内に日本企業から気象観測用の衛星の選定を行い、2017年に衛星を打ち上げる予定です。また、2機目の衛星は、日本のメーカーの指導の下、ベトナムで生産することを目指しています。
日本がODA=政府開発援助で、人工衛星の保有を支援するのは初めてで、日本企業からは、欧米に比べて、出遅れた宇宙関連分野での輸出拡大につながると注目されています。

出典: http://www.spaceref.co.jp/index.html